働くおにいさんブログ一覧

2019/09/02

今日は、保育園におやつ揚げパン納品。
ちっちゃい子がおやつに食べるから、普通の奴の三分の一のサイズで作る。
手は掛かるけど、いつも喜んで食べてくれるから、気合いが入るよ。
いつも配達に行くと、子供たちが先生の音頭で「パン屋さん、ありがとう」って言ってくれるんだけど……今日は何故か「おじさん、ありがとう」だった。
おじさん……。そりゃ、保育園児から見ればおじさんだけど……いやでもさあ……!
まだちょっとおじさん呼ばわりは早くない!?

九条

2019/09/02

春はあっという間に過ぎ去ってしまいましたが、初夏らしい日々が続いていますね。
日中はけっこう暑いですが、朝夕は空気がヒンヤリしていて気持ちがいいです。
病院のエントランス前の植え込みは、造園業者さんが手入れをなさっているようで、今朝も早くから芝刈りをしておられました。
澄んだ朝の空気に青草の匂いが交じって、とても爽やかです。
お見送りに出たときに先生にそう言ってみたら、真顔で「羊や山羊は大好きな匂いなんだろうな」と仰ってご出勤に。
そのときは「そうですね」と言葉を返したのですが、あとからジワジワ来ました……。

2019/09/02

毎年の恒例行事だが、九条と屋上庭園に野菜の苗を植え付けた。
トマトを数種類と茄子、それに今年はズッキーニと枝豆も植えた。
胡瓜はネットが必要なので、緑のカーテンを兼ねて下の庭に植えるのだが、屋上庭園は、何しろ高い場所にあるだけに、下の庭よりは虫がつかないようだ。
それでも去年はヨトウムシがついて、いったいどうやって来るものだろうと、二人で顔を見合わせた。
野菜だけを育てるのかと思ったら、九条は花苗も野菜の合間に植え込んでいく。
コンパニオンプランツというのだそうだ。共に植えることにより、害虫や病気を防ぐ働きがあるとか。
植物も、協力するのだな。俺たちもそうありたいものだ。

知彦

2019/09/02

今日は義肢の製作所へ打ち合わせに。
そのまま直帰と決まっていたので、遥君に出てきてもらって、二人で見知らぬ街を探索。
小さな、手作り感溢れる店に惹かれて入ったら、スリランカカレー専門店だった。
一枚のお皿に、ライスとお煎餅みたいなものと、カレー何種類かと、細々したおかずがてんこ盛りで出てきて、遥君とキョトンとしてしまった。
そしたらお店の人が、全部よおおおく混ぜて食べてくださいって。
子供の頃、カレーを先に混ぜて食べると行儀が悪いって親に怒られたものだから、大人になってやると、余計に悪いことをしているみたいでドキドキする。
それに、せっかく色んな種類のカレーがあるのに、食べ比べないのかーってちょっと不思議だった。
でも、言われたとおりにしたら本当に美味しくて。上手く表現できないけど、深い味だった。たまには、知らない街を探険するのもいいものだ。

九条

2019/09/02

おやおや、遥君。ありがたいようでいて、ちょっと困るんですよ、先生に仕事を手伝っていただくのは。
勿論、一緒にいられて嬉しい楽しいというのはあるのですが、どんな花も先生の前では色褪せてしまうので、勤労意欲が否応なく下がるというか、謎の無常感に襲われるというか……とにかく、多少、困るのです。
僕にとって先生は、常に世界一美しい花ですからね。
今夜は生け花のお稽古を終えたら、待ち合わせ場所のカフェに、その美しい花が僕を待っていてくださるのだと思うと今から胸が躍りますよ。

2019/09/02

変われば変わるもんだな~。
子供の頃は、俺が寝起き悪くて、兄ちゃん、バキッと起きてたのにね。
今は俺が超早起きで、兄ちゃんがグズグズしてんのか~。
まあ俺だって、休みの日にはすげえ寝るから、早起きが得意ってわけじゃないけど、パン生地は生き物だからさ。
犬とか猫が朝ご飯を待ってくれないようなものだよね。いそいそ面倒みに行っちゃう。
やっぱ、環境に応じて、人って変われるもんだなと思う。
それに、深谷さんも早起きして、俺に付き合ってくれるんだもん。眠いとか言ってらんないよね。
二人で作業できるの、すっげー楽しいしさ!
やっぱ兄ちゃんも、九条さんの仕事、ちょっと覚えたら?

2019/09/02

始業前の適度なウォーミングアップは、むしろ仕事の効率を上げるのかもしれんな。
俺も、作業というほどのことはないが、暑くなってきたので、毎朝、出勤前に庭の水撒きをしている。
夏になると、水やりは夕方にするようになるので、朝の作業は野菜の収穫になる。
草木が生き生きしているのを見ると、何となく頭も心もスッキリするものだ。
しかし、子育て中の医局員たちの話を聞くと、毎朝戦争で、職場についたらむしろ安堵するくらいだというから……適度どころでない運動をこなして仕事に来ているんだな。
やや呑気な自分を反省せねばならんところだ。
俺ももっと、家事なり九条の仕事なり、手伝えることがあるといいんだが……いかんせん、どうもリハビリに移って朝が遅くなったせいか、早起きが苦手になってきたようだ。

知彦

2019/09/02

今年は春がなかったねー、なんて話をしながら、遥君と朝の一仕事。
ニンジンしりしりを挟んだコッペパンが大人気らしくて、ついに人生初の、人参箱買いをすることに!
僕は人参を片っ端からきれいに洗って、皮ごとガリガリ下ろすのに必死。
それを炒めるのもまた大変だったけど、いわゆる嬉しい悲鳴ってやつだ。
実際売るのは遥君だから、直接お客さんの反応を見られないのは残念だけど、家に帰って遥君の報告を聞くのを楽しみに、出勤しよう。
昔、NYの会社員は「出勤前にジョギングやスイミングをこなす」って聞いて、どうして仕事前に疲れることをわざわざするんだろうって不思議で仕方がなかったけど、今なら何となくわかる気がする。

2019/09/02

……ってことは、九条さんは、兄ちゃんに持たせることを想定して花束を作ってるのかな。
それとも、花を兄ちゃんだと思ってアレンジメントを作ってるのかな。
不思議に思ったからLINEで訊ねてみたら、「両方ですねえ」って欲張りな返事が来た。
確かに俺も、深谷さんは好きかなっていつも考えながらパンのフィリングとか新しいパンとかを作るけど、パン生地を深谷さんだと思ったことはないなあ。
叩いたりこねたりしちゃうもんね。そう思ってたらヤバイよね。
今日は家にいたら、近所のお年寄りが、イチゴ狩りにいったら選外品が安すぎたからお土産!って、山盛りのイチゴをくれた。すげー!
確かにすっげー小粒で酸っぱいし、柔らかいから、すぐジャムにする。んで、明日は苺ジャムをサービスメニューにしようっと。
素敵なことは、みんなで分け分けしなきゃね! だけどその前に、深谷さんと俺でたっぷり味見しちゃうぞ~。
深谷さんがジャムを煮てくれてる間に、アイスとヨーグルト買ってこよう!

九条

2019/09/02

困りましたね。僕は父の店を幼い頃から見て育ちましたから、父という先生から長年かけて店のノウハウを教わったようなものです。
ミュージシャン時代でも、帰省するたび、店番をさせられましたからね。
ですから、道を切り拓いたわけではありませんし、今でも行き詰まったら父に電話で相談しているので、孤軍奮闘というわけでもないんですよ。
ですから、心配しないでください。
そもそも、僕のインスピレーションの源は、先生ですから。心に愛がなければ、花は生けられません。
先生は十分に、店舗経営に貢献してくださっていますよ! 僕が生ける花は、すべて先生への愛が具現化したものです。

2019/09/02

創意工夫の喜びというのは、いかなる仕事においてもあるものだろう。
俺たちだって、リハビリルームの動線や設備のこと、新しい技術のこと、メンタルケアのこと……常に、何か改善したり、新しく導入したりできるものはないかと考えているはずだ。
そういう人間しか、うちの医局にはいないはずだと信じている。
食事をしながらそんなことを、つい熱く語ってしまったらしい。
九条に、「そうやってチームで向上していけるのはいいですね」と笑顔で言われてハッとした。
そうか、九条はたったひとりで、花屋を切り盛りしているんだものな。
達成感も大きいだろうが、孤独も大きいはずだ。
酷く無神経なことを言ってしまったと気付いて、盛大に自己嫌悪に陥った。
「大丈夫ですよ」と九条は屈託なく笑ってくれたが、やはり、自分が恵まれた環境にいることを忘れて、他の人もそうだと思い込んでしまうのは、本当に悪い癖だ。
猛烈に反省した夜だった。

知彦

2019/09/02

遥君の新しいコッペパンフィリング、にんじんしりしりを仕込むために、鬼おろしっていう荒くおろせる道具を買った。
ゴリゴリと固い人参をおろしてると、何とも不思議な達成感がある。筋トレになるね。
お客さんが気に入ってくれるといいなあ。
準備は少し手間入りだけど、朝やお昼のご飯にはピッタリだと思う。人参をたくさん食べられるしね。
毎朝、遥君がコッペパンを焼いている間に、にんじんしりしりは僕が作るんだけど、今朝ふと思いついて、炒めるときに少しフェンネルシードを混ぜてみた。
香りが凄くよくなったと思うんだけど、どうかな。評判が気になる。
お店の経営は難しいことも大変なことも多いけど、こういう楽しみがあるから凄くいいね!

2019/09/02

芍薬って、あのぼんぼりみたいにでっかい花? きれいだよね!
去年か一昨年、九条さんが分けてくれて、何本か持って帰った気がする。
最初はちっちゃいボールみたいなつぼみだったのがみるみる握り拳くらいになって、でっかいピンク色の花が咲いたっけ。
店に置いたら、みんな感心してたよ。
俺は、深谷さんと試作してた初夏のコッペパンフィリングがようやく決定!
ツナと人参と卵で作る「にんじんしりしり」を挟むことにした。
キャロットラペの庶民版っていうか、日本人の好きな味だと思う。
朝、いっぱい作っておいて、たっぷり挟む。ちょっとだけマヨを足すのが、サンドイッチにするときのコツみたい。
美味しく食べてもらえるといいな! ドキドキしながら準備中。

九条

2019/09/02

どうもここしばらくの急な蒸し暑さに体調を崩し気味だったようです。
週末、のんびり休んだら、すっかりよくなりました。
大野木先生にも、心配をおかけしてしまいましたね。申し訳ありませんでした。
今朝も「無理をしないように。疲れたら、夕飯の支度はしなくていい。本来ならば俺が作るべきだが、それでは逆にお前に迷惑をかける。何か出前を取ろう」と出がけに言ってくださった先生の優しさが胸に染みます。
ですが、今日はむしろ調子がいいくらいです。
売れるかどうか心配しながら仕入れた芍薬の切り花が大人気で、午前中から嬉しい悲鳴なのです。
夕方までには全部売り切れてしまいそうですが、運送の際に形が悪くなってしまったものは、自宅分に取り分けてあります。
蕾がどんどん大きくなり、花が開くさまを、二人で観察したいですね。

2019/09/02

いつも寝起きのいい九条が珍しく「ダラダラしたいですねえ」などと言い出したので、それはそれで新鮮だと思いつつ、昼前までつきあった。
午前中の優しい光が差し込む寝室で、ただ他愛もない話をしながら寝そべっているのは、意外なほどに気持ちがいいものだ。
途中から、ブランチに食べたいものを二人で列挙していたら空腹に耐えられなくなって、ようやく起き出して外に出た。
いつもは並んでまで食べるという行為にあまり魅力を感じないほうなんだが、今日はどうしてもパンケーキが食べたかったので、30分並んでふわふわの二枚重ねのパンケーキを食べた。
そういえば幼い頃、遥が、5枚重ねのパンケーキが食べたいと言うので、挑戦したがあえなく挫折したことがあった。あれは……俺が焼いたのがホットケーキだったからだな。分厚すぎた。

知彦

2019/09/02

遥君が凄く難しい顔で考え込んでばかりいるので、つい僕のほうから「相談に乗ろうか?」って言ってしまった。
「甘やかさないでよ~!」って怒られたけれど、やっぱりほら、三人寄れば文殊の知恵って言うしさ。二人でも、一人よりはいいアイデアが出るんじゃないかと思って。
……とはいえ、僕も咄嗟には何も出てこないんだけどね。
二人で、色々アイデアを出して試作をしようよ。それは甘えじゃなくて、協力だと思う。
遥君だって、一生懸命考えているんだし。
僕も、早くいいフィリングを考えついて、遥君に笑顔で仕事をしてほしいしね。
そうだなあ……やっぱり、サラダ系がこの季節はさっぱりしてていいのかな……。

2019/09/02

揚げパンは連休前に終了したから、今はコッペパンと蒸しパンを売ってる俺の店。
そろそろ、コッペパンのフィリングの卵をやめるタイミングなんだよね。
やっぱ、早く食べてねってお願いしても、お客さんがそうしてくれるかどうかはわかんないからさ。
食べ物が傷みやすい時期には、卵のフィリングは出さないことにしたんだ。
そうすると、フィリングが甘いのばっかりになっちゃうんだけど、塩っ気のものは、どうしても痛みやすい食材が多い気がするよねえ。
毎年の悩み。
梅雨の頃からアイスクリンが始まるまでの時期が、いちばん売り上げ悪いんだよな~。
どうしたらいいのかなーって、いつも考えるんだけど、いいアイデアが今一つ出ない!
いつもつい深谷さんに頼っちゃうから、今回は自分で考えるぞー!

九条

2019/09/02

何を仰いますやら。僕にとっては、お弁当をお届けするのは、ちょっとしたボーナスのようなものです。
普段は見られない、先生の白衣姿を堪能できますからね。
それに、持って行く前に色々温め直して、美味しくしたお弁当を食べていただけますし。
本当は毎日お届けしたいくらいなんですが、毎日仕事をさぼっては、かえって先生に気を遣わせてしまいそうですから、たまの楽しみとすることにします。
あと、医局の新しい秘書さんが、いつの間にか僕の名前を覚えてくださっていて嬉しかったですね。
どなたをお願いしますと言わないうちから、先生を呼んでくださいましたし。

2019/09/02

深谷め、何を言っているんだ。
いい歳をした社会人が、小学生のように休みぼけしていてどうする……と言いたいところだが、俺も、偉そうに部下を叱っておいて、あとで弁当を持っていくのを忘れているのに気付いた。
九条にわざわざいったん店を閉めて、医局まで届けてもらうという失態を……。
本来ならば、部下たちを叱る資格がなかったな。猛省せねばならん。
しかし、療法士がたるんでいては患者に迷惑がかかるが、俺が迷惑をかけたのは九条だけで、仕事には何ら支障はなかった。
とはいえ……もっとも迷惑をかけたくない人物の手を患わせてしまったわけだが。

知彦

2019/09/02

うう、金曜も勤務ではあったんだけど、今日は本当の意味で連休明け。
まるで恒例行事のように、「揃いも揃って腑抜けた顔をするな!」と、朝のカンファレンスで大野木先生のお小言が炸裂した。
正直、休み明けはいつも、それを聞いてはじめてスイッチが切り替わる気がする。みんなそうらしい。
「でっかい雷を落とされて、やっと目が覚めたよぉ」なんて言ってる人もいたくらい。
大野木先生には申し訳ないけれど、それだけ僕たちが、先生を慕っている……ということなんだと思う。
上司と部下っていうより、先生と生徒って感じだもんな、うちの職場……。

2019/09/02

昨日から、兄ちゃんと実家。
昨夜は、家族みんなで近況報告をしながらお母さんのご飯を食べて、兄ちゃんと同じ部屋で寝た。もうすっかりお決まりの流れ。
今日は昼飯を済ませたら早めに帰ることにしてるんだけど、実家に「行く」で、家に「帰る」になったの、いつからだっけなー、って里帰りのたびに思う。
両親のほうも、子供たちがいない生活に慣れちゃって、帰ってきたら嬉しいんだけど何だか疲れるわ~って笑ってた。
そうやって、適度な距離があるのがいいのかもな。
母の日用に焼いた、カーネーションをかたどったパンも、プレゼントのパジャマも喜んでもらえてよかった。
あー、でも正直、早く帰って深谷さんに会いたいな~。

九条

2019/09/02

お互い、仕事を終えて夕飯を済ませてから、簡単に荷造り。
GWの締め括りは、母の日に合わせての里帰り、ですね。
年末年始は帰らないので、こういうときに顔を見せに帰省するのを面倒くさがってはいけないなと思います。
でも、先生と離れるのは、たった一泊でも寂しい……と言ってみたら、子供のようなことを言うなと叱られるかと思いきや、「ひと晩会えない分、会えたときの喜びが倍になる」と言われて、しみじみと嬉しさを噛みしめています。
僕が思うより、僕は先生に愛されているんだなあ、と実感できる幸せ、ですね。
先生にいつまでもそう言っていただける僕で居続けるべく、一日ですが、できるだけの孝行をきちんとしてこようと思いました。

2019/09/02

あー。休みも終わりに近づいてきちゃったなあ。
何で休みって、いつもより早く過ぎるんだろうね。朝、布団でゴロゴロしながら、「子供の日だよ~」って言ったら、やっぱり寝転がったままの深谷さんに、「あれ、この家に子供なんていたっけ?」って笑われちゃった。
オトナが童心に返る日ってことでいいじゃん! どっか行こうよ!ってごねて、ボルダリングに出掛けてきた。
上手く登れないとイライラするけど、何度も失敗したところをクリアすると、すっごい達成感があるんだよね。
だけど、手を使いすぎて明日の仕事に差し障るとお互い困るから、ほどほどでやめて、あとは買い物。
週末は母の日があるから、お互いの母親にプレゼントを買ったよ。

2019/09/02

「みどりの日」なので、今日は庭仕事だ。
九条の指示で土を弄っていると、何となく無心になる。
ただし、アブラムシの駆除となると話は別で、いささか同じ形状のものの集合体が苦手な俺は、鳥肌を立てながら薬剤をスプレーするということになるのだが……。
家を建てて庭を造った当初は、植えた植物もどこかひ弱な印象があったが、しっかりうちの土に根を下ろしてくれたのか、徐々に頼もしく茂って、農薬もあまり使わずに済むようになった。
人間も植物も、同じだな。
同じ場所で共に暮らすうちに、徐々に馴染んで、のびのびと健やかになっていく。
綺麗な花を咲かせる楽しさを教えてくれてありがとう、と九条に言ったら、珍しく照れたかと思いきや、すぐさま「その代わり僕は、あなたを美しく花開かせる楽しみを教えていただきましたよ」と返されて、案の定絶句する羽目になった……。
まったく……鉄面皮とまでは言わんが、あの神経の頑丈さはどうやって培ったんだろう。

知彦

2019/09/02

近所の、猫を貰ってくれたお婆ちゃんに頼まれて、雨樋の修理に。
あんまり専門的なことだと無理だと思ったけど、遥君と二人がかりで、何とかできる範囲でよかった。
作業が終わって猫と遊んでいたら、お婆ちゃんがかしわ餅を出してくれた。
買ってきたのかと思いきや、手作りだって! びっくりした~。
庭のかしわの葉で作ったそうで、確かに葉っぱの香りが凄く立ってた。こんなに出されても食べられないって思ったのに、遥君と三つずつ、むしゃむしゃいただいてしまった。
秋になったら、おはぎを作って届けてあげようって言われて、嬉しいやら申し訳ないやら。
でも、遠慮するとかえって寂しくさせちゃいそうなので、ありがたくいただくことに。
持って来てもらうのは申し訳ないので、また何か作業にかこつけてお邪魔するってことで話がまとまった。
それにしても遥君は、まるで本物の孫みたいに自由に振る舞ってるなあ……。世界中のどこでも生きていけそうだ。

九条

2019/09/02

今日は、大野木先生はいつもどおりお仕事に。
僕は、店のほうはお休みをいただいていますが、披露宴のお花の仕事をいただいているので、明け方からバタバタ。
会場のレストランを飾り付け、花嫁と花婿用のお花をお納めして帰宅すると、もう夕方でした。
喜んでいただけて嬉しいですが、クタクタになりました。
つい、ソファーに倒れ込んで寝入ってしまい、気付けば大きな紙袋を下げた大野木先生が目の前に……。
僕が疲れているだろうと見越して、デパートでお惣菜を買ってきてくださいました。
「何が食べたいかわからなかったから……」と、驚くほど色々な種類の、美味しそうなお惣菜がテーブルに並んで、「お疲れさん」と先生に労っていただけて、とても幸せな連休の中日です。

■このブログは

大野木甫
医師の大野木甫
九条夕焼
フラワーショップ店主の九条夕焼
大野木遥
甫の弟でコッペパン専門店店主の大野木遥
深谷知彦
甫の部下で理学療法士の深谷知彦

仕事人である彼らが、昼休みに綴ります。
だから平日12:00頃更新。土日祝日はお休みです(ときどき休日出勤あり…)。

それぞれの恋模様は『お医者さんにガーベラ』『お花屋さんに救急箱』をご覧ください。

Novel 椹野道流
Illustration 黒沢要

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