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働くおにいさんブログ一覧

2016/11/30

確かに、悩み事は他人に話すことで、自分の心の中で整理がつき、対策や打開策を考えやすくなる一面があるな。
俺も、たまに九条に悩みを聞いてもらうことがある。
特にアドバイスを期待せずとも、九条が穏やかに耳を傾け、たまに質問を挟んでくれることで、その後の思考が格段に楽になるんだ。
しかし、ときには愚痴めいてしまうそうした話を聞かされるのは、九条にとってはストレスではないか……。
心配になって俺も確認してみると、むしろ不思議そうな顔で「いいえ」と即座に否定されてしまった。
「あなたは笑顔も素敵ですが、真剣に思い悩んだり、憤慨なさったりしているお顔も魅力的ですから、ちっとも苦になりませんよ」と言ってくれるのはありがたいが、そういうことではなくてだな……! ううむ。どう返していいのかわからん。

知彦

2016/11/29

そういえば、僕が出勤している間、ひとりで店を切り盛りしている遥君にも、色々と大変なことがあるだろうなあ……と、九条さんの日記を眺めてふと思う。
出会った頃は、人と目を見て話すことすらできなかった遥君が、今はお客さんひとりひとりに元気よくあいさつしたり、自分から話しかけたりしているのを見ると、人間はいくつになっても成長できるんだと実感する。
だけど、意地っ張りでなかなか悩みを口にしない遥君だから、内に何か苦しいことや悩みをため込んでいたりしないだろうか。
心配になって、夕飯のときに訊ねてみたら、「なんにもないよ?」ってケロリと言われて、何だか脱力。
だけど、勿論、何もないほうがいいに決まっているので、ホッとした。
ホントに?って念を押したら、「悩んでてほしいの?」ってちょっと睨まれた。そんなことはないよ! ないけど、何かあったら頼ってほしいって話!

九条

2016/11/28

生け花の展示発表会は一週間続くので、今日もお店を早めに閉めて、夕方からの三時間ほどの受付とご案内を担当しました。
教室の皆さんの花を色んな方に見ていただけるのは嬉しいんですが、結果として仕事帰りの先生をお出迎えできないのが何とも残念……と思っていたら、予告もなく、先生が会場まで、展示が終わる時間に合わせて足を運んでくださいました。
「疲れただろう。何か食べて帰ろう」と言っていただいて、労りが身に沁みました。
先生は「お前のように料理ができなくてすまない」と仰いましたが、そんなことはありませんよ。
お気遣いは、十分にいただいています。
さっぱりしたものが食べたいと二人して言っていたのに、気付けばシーフードてんこ盛りのパエリアを食べていました。
思いがけないデートで、疲れが吹っ飛びました。ありがとうございます。

2016/11/26

九条の生け花教室の展示発表会があるらしく、九条は朝、暗い内に出掛けていった。
花を生けた後、会場の受付や中の案内も生徒たちがするそうで、なんとも忙しそうだ。
九条は唯一の男性の生徒らしいから、きっと頼られることも多いだろう。
邪魔をしないよう、そっと覗くつもりで会場に出掛けたのだが、すぐに会場の中にいた九条に見つかってしまった。
そう大きくない会場を、九条にあれこれ説明してもらいながら見て回ったが、俺には生け花の善し悪しはよくわからない。
ただ、九条の水盤というんだったか、平たい器に生けた花は、とてもスッキリしていいと思った。
実に冴えない感想だが素直にそう本人に伝えたら、九条は嬉しそうな笑顔で、「ありがとうございます。あなたをイメージした花ですから、あなたに褒められるのが何より嬉しいですよ」とサラリと言った。
俺を……イメージした……花? ますますわからなくなったが……これは、喜ぶところ……なんだろうな……。

知彦

2016/11/25

僕の担当は夏はアイスクリンだけど、この時期は、だいたい週に一度くらい、コッペパンによく合うスープを仕込む。
大きなおたまに一杯を100円で売る、利益のほとんど出ないサービス品だ。
特に今年は野菜が高いから、赤字にならないように気をつけないといけない。
そうなると、安定価格のキノコが助かるんだよな。
今朝は、ベーコンと水煮トマト缶、それにタマネギとしめじと白いんげん豆の缶詰を使った、気持ちの上では若干イタリア風のスープを作った。
店に出す前に、鍋の底に沈んでた風味付け用の丸ごとのニンニクを忘れずに引き上げて、取っておく。
煮込まれてトロトロになったニンニクを潰して作るガーリックトーストが、週末ならではのご馳走だ。平日は二人とも、仕事柄においの残るものは躊躇われるからなあ……。

九条

2016/11/24

今日はお稽古の後の皆さんの歓談が長引いて、待ち合わせの場所に行くのが遅れました。
先生はカフェで熱心に読書しておられて、テーブルに頬杖を突いた姿がとても綺麗でした。
思わず、しばらく見とれてしまいました。
何となく、夜のカフェの雰囲気を楽しみたくて、夕食後にもう一度、コーヒーを飲みませんかとお誘いしました。
デザートをパスしたからと、そんな小さな言い訳をしてココアを幸せそうに飲んでいる先生の姿に、また和んでしまいました。
自宅でも僕たちは相当に話をするほうだと思いますが、カフェだとまた違う雰囲気でお喋りが楽しめますね。
デート気分で、何度でも口説き直したくなります。

2016/11/23

旅行のお土産って、近所の常連さんが、湯葉をくれた。
湯葉って……乾燥した状態だと、薄紙みたいだな。
帰ってきた深谷さんに、「煮たら美味しいって言ってたよ」って伝えて渡したら、「えええ!」ってのけぞってた。
さすがに、湯葉なんて料理したことないもんな~。
そっから、二人でレシピを探して、薄味で煮る料理を見つけて作った。
意外と簡単だったし、じゅわっと出汁を含んでて、思ってたより旨かったよ。
湯葉って、日光の名物なんだってさ……なんて言いながら食べてたら、また旅行に行きたくなった。
いつか海外の、パンが凄く旨い国に行きたいな。どこだろ。
イギリス? フランス? それともドイツかな。

2016/11/22

産休に入っていた部下が来月から戻ってくるので、ピンチヒッターに入ってくれていた理学療法士の送別会を、仕事の後に開いた。
本人の希望で、インド料理店での会食になった。
カレーで宴会などできるのか……?とかなり懐疑的だったんだが、まったくの杞憂だったな。
野菜の天ぷらやらタンドリーやら何種類ものカレーやら、炊き込みご飯的なものやら、とにかくテーブルの上が、予算からは信じられないくらい賑やかになった。
主賓が、職場を去るのを残念がってくれて、ある意味ホッとした。
実に真面目な仕事ぶりだったので、俺も彼の次の仕事に備えて、一生懸命に推薦状を書いたつもりだ。
いい出会いがあれば、いい別れというのもあるものだな……。

知彦

2016/11/21

「寒くなってくると、パン生地もよく寝ないと膨らめなくなるんだよね。俺と一緒」って言いながら、昨夜はいつもより早く布団に潜り込んだ遥君。
何が……とははっきり言えないんだけど、何かが変だな、と思っていたら、案の定、今朝、熱を出した。風邪を引いたみたいだ。
体調の変化には、自分より、近くにいる他人のほうが気づきやすいのかもしれないね。
お店は臨時休業にして、薬を飲んでぐっすり眠るように言って家を出た。
大丈夫だとは思うけど、つい心配になって、しょっちゅうスマホをチェックしてしまう。
昼休み、「お腹空いてきた!」って、僕が作っていったタマネギスープとレトルトのお粥を食べてる写メが送られてきて、ようやく一安心。
今夜は、美味しい白身の魚を買って帰ろう。

九条

2016/11/19

実は悲しいことに、クリーニングに出したコートが手違いでどこかよそのお家へ行ってしまったらしく、とうとう帰ってきませんでした。
気に入っていたので残念ですが、いくら恨み言を言っても仕方がないので、お店の方が補償してくださるそうですし、気持ちを切り替えて新しいものを買いに行くことにしました。
大野木先生にお見立てをお願いしたら、「まったく自信がない」と言いつつも快諾してくださったので、これからデパートに行くことに。
先生が、「せめてもの慰めに、旨いケーキでも奢ろう」と言ってくださったので、とても幸せです。
ショッピングとお茶なんて、素敵なデートですよね。

2016/11/18

夕方、リハビリルームに顔を出したら、患者に「先生、今日はご機嫌ですね」と言われた。
しかも複数の患者に。
部下たちも、「ホントですよね」などと相づちを打っていた。
まさか、そんな。
俺はいつも、患者の前で不機嫌な顔をしたつもりはないんだが……。
あとで深谷に確認したら、「ええ、別にいつも不機嫌ではないですけど、今日は取りわけニコニコしておられましたよ」と断言された。
まさか、そんな。
原因に心当たりは……一つだけあるんだが、まさかそんな……九条から、「今夜はおでんですよ! ストーブの上で煮えてます」というメッセージを受け取っただけで、俺はそんなに上機嫌になっていたというのか……。
いや、おでんも楽しみなんだが、おそらくは作業部屋の石油ストーブの上に鍋を置いて、時折蓋を取って様子を見ている九条の姿を想像すると、胸が温かくなるんだ。

知彦

2016/11/17

あ、木曜日だなとふと思って、昼休み、お弁当を食べている大野木先生に、「今夜のお店はもう決まったんですか?」と訊ねてみたら、先生はちょっと照れながら、「今夜は九条が選ぶ番だ」と仰った。
なるほど、かわりばんこにデート先を決めておられるのか。楽しそうだ。
そう言ったら、先生はさらに照れつつ、「食事もいいが、待ち合わせが何よりいいんだ」と。
家にいると、お互いリラックスした顔ばかり相手に見せることになるから、多少の緊張感がある外での姿を見ると、また新鮮な感慨があるそうだ。
確かに、大野木先生も九条さんもとても雰囲気のあるお二人だから、街中で見かけるとかっこいいだろうな……。
僕も、遥君と週イチくらいでそんなデートができるようになるといいな。どうしても、二人とも家で食べるほうが気楽で、外食が面倒なほうなんだよねえ。

2016/11/16

たぶん、両親が持ってた「早起き遺伝子」が全部俺んとこに来ちゃったんだね。
俺、早起きだけはマジで得意だもん。
この時期は、夜明け前の真っ暗なときに起き出すから、それはちょこっとつらいけど、でも、仕事を始めたら全然平気だよ。
今の楽しみは、パンを焼くオーブンで、ホイルに包んだサツマイモを焼いて、朝飯に食べちゃうこと。
あっつあつの芋を半分こして、あちあち言いながら食べるの、ホントに楽しい。
同じように焼いてても、水っぽさや甘さが毎日違って、アタリは嬉しいけど、ハズレもそれはそれで、二人で食べると楽しいんだよな。
今日は昼くらいに出来たての蒸しパンを並べてみるつもり。寒くなってくると、温かいだけでご馳走感あるもんね。

九条

2016/11/15

毎朝、先生に手を温めていただけるなんて天国のようですが、先生はいつも、ギリギリの時刻に出勤なさるので、僕のせいで遅刻しないかと心配です。
だいたいのことにきっちりなさっているのに、早起きだけは苦手ですよね。
そこがとても可愛いのですが。
同居を始めた頃、大真面目な顔で、「毎朝早起きしていると、悲しくなってこないか?」と訊いてこられたこと、今も時々思い出します。
そんなことはありませんが、そういう質問をなさるということは、先生は毎朝、起床することが悲しいのかな……と考えると、何とも気の毒になります。
お休みの日の朝、とても幸せそうなお顔で寝ていらっしゃるのも、無理からぬことですよね。僕としても、そんな先生の寝顔をいつまででも見ていられる休日が待ち遠しいです。

2016/11/14

今朝、出がけにジャケットの襟を直してくれた九条の手が氷のように冷たくて、ああ、冬が来たなと思った。
花の準備には湯も使うそうだが、それでも圧倒的に水を使うことのほうが多いんだろう。
仕事中の九条の手は、たいてい冷えている。
思わず九条の手を取って俺の両手で包んでみたが、俺の体温がそもそも低いので、あまり温まらなかっただろうな……。
それでも九条は、とても嬉しそうな顔をしてくれた。
明日は、出勤前に十分手を温めておくことにしよう。予行演習にと両手を擦り合わせてみたが、この方法は今ひとつだな……。

知彦

2016/11/12

今日は研修会があるので、僕は外出。
遥君は、九条さんとパンフラワーの練習に出掛けるそうだ。
こつこつと、二人でコラボする計画が進行中なんだね。
夕食を一緒にと言ってくださったので、研修会から、大野木先生と一緒に帰って、お宅にお邪魔した。
地鶏のすき焼き、美味しかったなあ……!
何より、「すき焼きを作るのは家長の仕事だからな」と、大野木先生が真剣そのものの顔で作ってくださるので、恐縮しつつも嬉しかった。
言葉ではなく行動で、家族だと言ってくださっているようで。
お邪魔すると遥君はともかく僕まで、上げ膳据え膳で可愛がっていただいて、本当に申し訳ない……と思いつつも、くすぐったく嬉しい。

2016/11/11

ひとりの時間かあ。でも俺んとこも兄ちゃんとこも、仕事が別々だから、ひとりの時間はけっこうあるよね。
あっ、だけど、ひとりで過ごすプライベートな時間って、意外と少ないかも。
二人とも家にいるときは、ずっと同じ空間にいるなあ。俺、それは全然苦にならないけど、深谷さんはひとりになりたいとき、あるのかな。
気になったから、帰ってきた深谷さんに訊いてみたら、「うーん、ケンカしたときくらいかな」だって。そりゃ、俺もだよ!
だけど、ケンカしたときも、背中合わせに座ってるだけで、なんかひとりぼっちになった気がするんだよね。でもって、わざと背中を向けてると、すっげー寂しくなる。
どっちが悪いかはおいといて、とにかく仲直りしたくなるよね。

九条

2016/11/10

そろそろ待ち合わせも寒い時期になってきたので、どちらが先に来ても、コーヒーショップで待つことにしようと決めました。
僕はあまり濃いコーヒーが得意ではないのですが、コーヒー専門店で、いわゆる昔ながらのアメリカンと呼ばれるものを探すのは、簡単ではありませんね。
結局、ミルクをたくさん入れてもらって妥協することになります。
しかしこれだと、食事前にお腹にたまってしまうんですよねえ……。それもあって、今日は紅茶をストレートで頼んでみました。予想外にいけます。
こういうお店に来ると、何故か読書したくなるので不思議です。それも、紙の本を。
こういうゆったりしたひとりの時間も、二人で暮らすためには大事なんでしょうね。

2016/11/09

朝食か。九条と暮らすようになって、きちんと食べる習慣がついた。
ひとり暮らしをしていた頃は、朝から空腹を感じることなどなかった。
今も、正直なところ眠気のほうが勝っていることが多いが、九条が忙しい開店準備の合間に朝食を用意してくれる、その気持ちがありがたい。
自分だけ何もしないのは気がとがめるので、せめてコーヒーは俺が淹れることにしているんだが、それとて本当は九条のほうが上手いんだ。
何が違うんだろうな。手順はまったく同じなのに、何故か俺が淹れると今一つだ。
毎日淹れるうち、上達すればいいんだが。

知彦

2016/11/08

夜がすっかり寒くなったから、夕飯は鍋が嬉しい日々。というか、準備をする僕が嬉しい日々。
何しろ、切って出汁に放り込むだけでいいんだもんね。最近は、出汁もキューブで売ってて、凄く便利だ。
そして鍋の何がいいって、具でお腹いっぱいになって寝ると、朝飯に雑炊が食べられるんだよね。
作業の途中で、遥君とはふはふしながら熱い雑炊を食べるの、この季節の楽しみの一つだなあ。
だけど、朝から舌を火傷しちゃうことが多くて、一日喋るときに気になるんだよねえ……。
もっと落ちついて食べられるといいんだけど、何しろ朝だから。

2016/11/07

今日はいつもより早起きして、いつもよりいっぱいパン生地をこねて、保育園に納品の日!
そんでもって、今日は俺は何にも挟まずに、真ん中に切り目だけ入れて納品なんだ。
保育園で芋掘りしてね、寝かせてあま~くしたお芋で、今日はみんなでお芋ペーストを作って、それを挟むんだってさ。きんとんみたいなもんだよね。
それを聞いたから、納品用のコッペパンは、いつもより少し柔らかめの生地にした。そのほうが芋に合いそう。
子供たちの、思い出に残るおいしい日になりますように!
俺も、サツマイモ食べたくなっちゃった。納品帰りにスイートポテトでも買おうかな。
深谷さんも、きっと好きだよね。

九条

2016/11/05

昨日、抜糸を受けて、晴れて指の傷が治ったことに!
思ったより早くふさがって、ありがたい限りです。本当にほとんどあとは残っていなくて、腕のいい先生に縫っていただけてよかった。
これからは、鋏の扱いにはいっそう気をつけます。
夜に、大野木先生が快気祝いだと仰って、自宅でステーキを焼き、ケーキでお祝いしてくださいました。
大袈裟だと笑いながらも、とても嬉しかったです。
料理にも理詰めで挑む先生なので、僕が怪我をしている間に、キッチンに肉の内部の温度を測る温度計や、キッチンスケールが増えていました。
そういえば僕、きちんと量や重さをはかって料理をすることがないので、スケールすらなかったんでした。
これからは先生を見習って、几帳面な料理を心がけてみましょうか……。

知彦

2016/11/04

昨日は、僕はクラス会で午後いっぱい留守にして、遥君はコッペパンのお師匠さんに会いに出掛けたらしい。
夜に街で待ち合わせて、映画を一本見てからお店でちゃんこ鍋を食べて帰ってきた。
野菜が高いときには、店で野菜たっぷりの鍋を食べたほうが、むしろ安上がりかもしれないな。
それにしてもクラス会で、みんなにやたら「お前は老けないな」と言われて驚いた。
夕食を食べているときに遥君にその話をしたら、真顔で、「だって俺のために、いつまでもかっこいい深谷さんでいてくれないと!」って言われて、猛烈に照れた。
遥君は、ホントに僕なんかをかっこいいと思ってくれているんだなあ。
あの格好いいお兄さんを見て育ったのに……と思うと、未だに信じられない。

2016/11/03

今日は祭日なので、九条の生け花の稽古はないらしい。怪我のためにもちょうどよかった。
しかし、せっかくなので、いつものように外食することにした。
いつもより時間があるから、ゆっくりとスペイン料理を楽しんだ後、コーヒーショップに寄って、食後の一杯を飲んで帰ってきた。
九条は、「不注意での怪我はいけませんが、あなたに大事にされているという気持ちを満喫できるのは、悪くないですね」と言われて、少し悩む。
俺はあまり感情表現が上手ではないから、九条を大切に思う気持ちをきちんと伝えられていないのだろうか……。
思いきって訊ねてみたら、「勿論わかっていますが、基本的にあなたはシャイなので、たいてい受け身ですからね」と言われてしまった。なるほど。
積極的に愛情を表現するというのは……俺にはなかなか難しいな……。

2016/11/02

今朝はいつもより早く目が覚めてしまったから、そのまんま起き出して仕事にかかった。
そしたら少し手が空くのが早くて、仕事に行く前の深谷さんと、お喋りしながら焼きたてのコッペパンで朝ごはんを食べる時間ができちゃった。すげえ!
15分早く起きるだけで、こんなにのんびりできるのか……。
とはいえ、その15分が、朝はでかいんだよね。
毎朝そんだけ早起きするのは、ちょっと難しそう。
でも、たまにはいいね! 朝デートって感じだった。
あと、深谷さんもつられて早起きしてくれて、この秋初のミネストローネを作っていってくれたから、今日はコッペパンとスープのセットが提供できるの、すっげ嬉しい。

知彦

2016/11/01

今日も昼休み、大野木先生は料理レシピサイトを食い入るように眺めておられる。
今日も、九条さんのために夕食を作られるんだなあと思うと、失礼ながら微笑ましくてほっこりする。
でも、九条さんの指の傷の経過が思わしくないのかな……と少し心配になってお訊ねしたら、先生は急に赤面された。
いわく、「もう痛みも軽くなって、心配することは何もないんだが、こんなことでもないと、俺があいつを甘やかすチャンスはなかなかないから……」とのこと。
なるほど。さらに微笑ましくなってしまった……。

■このブログは

大野木甫
医師の大野木甫
九条夕焼
フラワーショップ店主の九条夕焼
大野木遥
甫の弟でコッペパン専門店店主の大野木遥
深谷知彦
甫の部下で理学療法士の深谷知彦

仕事人である彼らが、昼休みに綴ります。
だから平日12:00頃更新。土日祝日はお休みです(ときどき休日出勤あり…)。

それぞれの恋模様は『お医者さんにガーベラ』『お花屋さんに救急箱』をご覧ください。

Novel 椹野道流
Illustration 黒沢要

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