働くおにいさんブログ一覧

2019/09/02

今日で7月も終わりか。
俺も深谷も夏休みを月末に回したから、まだまだ暑い中の仕事が続くな。
今年は久しぶりに四人で海に行くことになったから、それを楽しみに日々の業務を頑張ろうと思う。
夏休みに合わせて入院し、手術を受ける子供たちが多いから、夏休みのリハビリ室は、いつになく子供たちで賑やかだ。
入院中に仲良くなる子たちも多く、励まし合ったり張り合ったりしながらリハビリを頑張っている。
ただ、やはり子供なので羽目を外しがちで、我々が叱らねばならないこともたびたびだ。
どうも、いつもとは違う疲れ方をする。
親というのは、あんなにエネルギーに満ちた生き物としじゅうつきあっているのだと思うと、敬意しか湧いてこないな……。

九条

2019/09/02

遥君にささやかな誕生日プレゼントをしようと、大野木先生と二人で地元のデパートへ。
形の残るものはお好みもあるでしょうから、何か自分では買わないような、ちょっとした美味しいものを探そうと、道中相談していました。
そういう目的で探し始めると、なかなか出会えないものですね。
地下の食料品売場を二人してウロウロしました。
その甲斐あって、なかなかよいプレゼントがご用意できたのではないかと思います。
楽しみにしていてくださいね。
帰り、家電量販店に立ち寄り、僕がずっと欲しがっていたフードプロセッサーを大野木先生がプレゼントしてくださいました。
僕は誕生日でも何でもないんですが、「プレゼントしたいと思ったときがするときだろう」という先生のお言葉に甘えることにしました。
これを使って、美味しい料理を作りますね。

知彦

2019/09/02

昼休み、大野木先生が「急に誘って悪いが、外で昼を食べないか」と仰るので、てっきり仕事で注意を受けるのかとドキドキしながらお供したら、来月の遥君の誕生日祝いの相談だった。
よ、よかった。
二人きりで祝う予定があるなら日をずらして……と言ってくださったので、翌日がちょうど祝日なので、お祝いのランチをご馳走していただくことに。
先生に仰せつかったように、帰宅して、遥君に何が食べたいか訊いたら、先生の予想どおり「中華!」だそうだ。
すぐにLINEで連絡して、以前から何度か四人で行った中華料理店に予約を入れていただくことに。
初めて行ったときはガチガチに緊張していたけれど、今はとても楽しみだと思える。
決して馴れ合うわけではなく、公私の別はきっちりつけつつ、それでもプライベートではリラックスさせてくださる大野木先生は、改めて凄い人だなあ……。

2019/09/02

そっか、もう子供たちは夏休みなのか~!
いかにもプール帰り!って感じの濡れた髪の毛をして、アイスクリンちょうだい!って駆け込んでくる子が増えたと思ったんだ。
いいなあ、楽しそうだ。
なんだか夏休みの子供って、お日様のにおいがするよね。
俺も昔はあんな感じだったんだろうな……とか思ってたら、夜、晩飯の後、蚊取り線香をつけた縁側で西瓜を齧りながら、深谷さんが、「遥君はお日様の匂いがするなあ」って。
あれっ。お日様の匂いって、パンの匂いとイコール??

2019/09/02

いつものように帰宅して入浴し、九条と夕食を食べていたら、ふと「お気づきになりませんか?」と言われて戸惑った。
特に周りじゅうの何を見ても変化がないように思ったのだが、そう言ったら、九条は悪戯っぽく笑って、「今日は少し早めにお店を閉めて、ヘアカットに行ってきたんですよ。毛先を整えてきたんですが」と言う。
さすがに、そんな微妙なヘアカットには気づけないと言ったら、「触るとわかりますよ」と自信満々に言われた。
そんなものかと食後に髪に触らせてもらったら、なるほど指どおりが恐ろしくいい。
髪が長いと、毛先が傷むから指がひっかかるのだそうだ。感心して何度も梳いていたら、「先生の手は素敵ですね」とニコニコされた。
むしろここは、俺が九条の髪を褒めるべきだったと思うのだが……。

知彦

2019/09/02

朝の作業中、遥君がちょっとだけ頭が痛い……というので、そりゃ脱水だよと、慌てて茶の間を涼しくして、水分を摂らせながら寝かせた。
幸い、すぐに具合がよくなったけれど、どうしてもオーブン仕事の最中は台所が暑くなるから、気をつけないとな。
いつものことだから慣れていると思ったら、ちょっとした体調の違いで、症状が出て来てしまうんだろう。
パン焼きの仕事を代わってあげたかったから、職場に電話して、カンファレンスに少しだけ遅刻させてもらった。
大野木先生は、僕が遅刻するとなると、遥君に何かあったんだろうと察してとても心配しておられたので、リハビリルームに入る前に事情を説明した。
熱中症は遥君に限らず、患者さんにも今年は重々気をつけてもらわないといけないから、僕らからも予防策を周知しようという話に。
遥君のおかげで、患者さんの熱中症が防げる……ってことになるかもしれないね。

九条

2019/09/02

たまに不意打ちで「甫さん」と名前でお呼びしてみるのですが、いまだに先生はたちまち顔を赤くして「何だ、いきなり」と狼狽えてしまわれるので、申し訳ないやら可愛らしいやら。
反撃のおつもりなのか、「夕焼」と呼び返されるのですが、僕としては願ったり叶ったりなので、仕返しにならないのが気の毒なところです。
それにしても、赤ん坊だった先生に「甫」と名付けられたご両親のセンスのよさには脱帽です。
先生のお名前には「苗を育てる平らな畑」という意味があるそうです。
まさに、医局の長として若い方々を育てておられる先生にピッタリですね。
そして……手前味噌ですが、花屋の恋人としても、ピッタリの名前だと思います。

2019/09/02

所用で出ていて、帰ったら、家の中に九条の姿が見えない。
出掛けるとは聞いていなかったが……と思いつつ、ふと屋上に上がってみたら、案の定、そこにいた。
庭の手入れをゆるゆるとやっていたそうだ。
「あまりにも暑いので、ちょっと休憩してこんなことをしていました」と、椅子に座った状態で裸足を上げてみせるので何かと思ったら、大きなバケツに両足を突っ込んでいた。
中には、氷を浮かべた水がなみなみと入っている。
なるほど、いかにも涼しげだ。
早速、誘われるままに俺も同じようにやってみた。
子供の頃のプールを思い出す。暑いのは暑いが、実に爽快だ。
童心に返って二人で水を跳ね上げて遊んだりしていたら、二人して濡れ鼠になってしまった。どのみちシャワーを浴びなくてはならなかったから、よしとする。

2019/09/02

約束どおり、夜は深谷さんと外食。
あっついから、何かスッキリするもの食べたいね~って、冷やし中華を食べにいった。
あと、スタミナつけるためにレバニラ炒めと餃子も!
ニンニクものは週末しかお互い食べられないから、思いきり堪能した。
帰り道、ビール飲んじゃったし、ちょっと冷たいものが食べたいなってなって、かき氷まで食べちゃった。
勿論、一つずつは多すぎるから、一つを二人で両側からつついてさ。
子供の頃の砂遊びみたいで楽しかったな~。
ふわふわっと酔っ払って、ちょっと涼しくなった夜道を二人で歩くのは楽しい!

知彦

2019/09/02

今年も、縁側に面した部屋に蚊帳を吊って寝ている。
庭からいい風が来るから、冷房をつけなくてもわりと気持ち良く眠れるんだよな。
ただ、雨の日は湿度が凄いから、蚊帳を巻き上げて、エアコンをつける。
畳は気持ちがいいけれど、こまめな拭き掃除が必要だし、湿気に触れるとすぐ黴が生える。
基本的に、家の手入れを十分にする時間がないと厳しい家だな~と実感する。
昔は、女性たちがそれを担っていたんだろうな。
当時は主婦を仕事の一つとみなす感覚がなかったから、ずいぶん報われない思いをしたんじゃないだろうか……なんてことを考えながら、遥君が明日のパン生地の仕込みをする間、家じゅうの畳を拭いて回った。
古い家ば、メンテナンスの面で色々大変だけど、その分趣があるし、愛着も持てる。
今のところ、引っ越したいとは少しも思わないな。遥君のお祖父さんお祖母さんも喜んでくれているだろうか。

九条

2019/09/02

先生の夏休みに合わせて店の夏休みを決め、暇なときにそれをお知らせするポスターを描きました。
何か夏の花の絵を添えて……と、朝顔とひまわりを描いて、店の入り口に張り出して。
今日は昼休み、先生がお昼を食べに戻ってこられたのですが、そのポスターにすぐお気づきになって、いい絵だなと褒めてくださいました。
頂き物の、ビックリするくらい細い素麺を食べていただきたくて、今日のお昼は帰ってきてくださいとお願いしたのです。
先生も「細いな!」と驚いておいででした。
二人で慌ただしく細くて喉越しのいいおそうめんをすすり込んで、またそれぞれの仕事へ。
こういう日常の中の非日常的なことが、僕はとても好きです。
先生のお顔に、仕事モードが少し残ったままなのが、新鮮でとてもいいんですよね。

2019/09/02

わー、深谷さん、後輩に慕われてるのか!
そりゃそうだよね。だって深谷さん、悪いとこ何にもないんだもん。
顔がいい、頭がいい、性格がいい、身体が丈夫! 言うことないじゃん。
今朝、パン生地の成形をしながらそう言ったら、深谷さん、顔を真っ赤にして「顔がいいなんて言ってくれるのは遥君だけだよ」って言ってた。
当たり前だろ!
他の奴に、深谷さんのかっこよさを知られちゃったら、俺、ちょっと焦る。
内緒にしときたいから、かっこよさは職場では隠しといてよね。俺にだけ見せて!

2019/09/02

三連休最終日だが、俺は仕事だった。
仕事というか、研修会だ。ちょうどいい機会なので、一緒についてきた春から勤めてくれている新人二人と、近所のとんかつ屋で昼食を摂ることにした。
昼にとんかつは俺には重いが、若いふたりの希望なのでよしとする。
そろそろ何かと壁にぶち当たる頃だろうと思っていたら、案の定、悩みを抱えているようだ。
近しい先輩たちにはかえって言いにくいこともあるだろうと思いきって誘ってみてよかった。
彼らの真剣であるがゆえの悩みを聞いていると、俺も背筋が伸びる思いがする。
二人とも、尊敬する先輩として深谷の名をあげていたので、何故か俺が少々こそばゆかった。
新人というのは、意外と鋭く人間の本質を見抜くというか、感じとっているのだろうな。
俺のことは、「もっと近寄りがたい感じなのかと思っていた」そうだ。……何故だろう。

九条

2019/09/02

明け方、何かの音でふと目が覚めたら、隣で先生がむにゃむにゃ寝言を言っておられました。
なるほど、これか……としばらく耳を傾けていると、どうやら大学で講義をしている夢を見ておられる様子。
医学用語はわかりませんが、講義室での先生はどんなだろうと想像しながら、「では今日はこれまで」まで聞いてしまいました。
先生は、講義をきちんと終えてそのまま眠り続けておいででしたが、僕はすっかり目が冴えてしまって、しばらく先生の寝顔を見ていました。
昔は授業といえば、反射的に眠くなっていたものですが、先生の講義ならノートを書くために先生から目をそらすのすら勿体なくて、寝るどころの騒ぎではないでしょうね。
眠くなる学生さんがいるなら、僕と代わって欲しいくらいです。

知彦

2019/09/02

大野木先生と九条さんの週イチ外食がなんだかとても素敵なので、遥君と僕も、金曜の夜は一週間お疲れさん外食をしようか、と。
でも、二人共が食べたいものというと、どうしても回転寿司と焼肉の二択になってしまう。
それでもまあいいんだけど、たまには違うものをと、雑誌で評判だった餃子の専門店に行ってみた。
ビックリするくらい色んな餃子があったけれど、やっぱりいちばん美味しいのはスタンダードな奴で、僕たちは二人とも、味に関してはコンサバなのかなあ。
結局、なんだか見ているだけで餃子疲れしてしまって、三種類ほど食べただけで店を出た。
さすがにそれじゃ食べ足りなくて、家に帰ってから冷凍庫に入っていた塩鮭を焼いて解して、二人で鮭茶漬けを食べて、「やっぱり家のご飯がホッとするね」って話に。
来週はあんまり気負わず、素直に二人共が食べたいものを食べに行こう。

2019/09/02

世界史の話であるならば、「旅行記」といえばイブン・バットゥータじゃないのか……?
いや、俺も世界史はただ好きで高校で授業を選択していただけだから、よくわからないが。
今日は九条の生け花の稽古終わりに待ち合わせ、さてどこで夕食を食べようかと二人で特にあてもなくぶらついていたら、焼き魚の旨そうな匂いが。
引き寄せられるように入った小料理屋で、甘鯛の塩焼きにありついた。
鱗がついたまま見事に焼き上げられた皮は美しかったし、パリパリの鱗の食感が面白い。
他に頼んだ料理もどれも手がこんでいるのにそれを誇示しないところがとてもよくて、二人で必ず近いうちに再訪しようと言い合いながら帰ってきた。
旨いものを食べるのもいいが、店にいるあいだも帰り道も、ゆったり会話を楽しめるのが、外食のいいところだ。
あと……九条が「美味しい」と意外そうに目を見張る顔は、今のところ、店でしか見られない。
いつかは俺が作った料理で、そんな表情をさせたいものだ。努力しよう。

2019/09/02

朝、パンを焼く作業が暑くてたまんない季節だなー!
夏の間は、焼成が終わったら、店を開ける前に冷水シャワーを浴びてサッパリして着替える。
冷たいシャワーを頭から被ると、いつも小学校のときのプール授業を思い出すよ。
でも、常連の女子高生たちは、定期試験前でプールどころじゃないんだって。
店の前のベンチで飲み食いしながら、問題の出し合いとかしてる。頑張るなあ。
何となく聞こえてくる問題は、俺にわかるのもわからないのも。
わからない奴がわからないまま会話が終わると、気になって死にそうになる。
結局、世界史で「旅行記」といえば誰なのさ!?
帰ってきた深谷さんに訊いたら、「ガリバー?」って真顔で言うし。たぶん違う!

九条

2019/09/02

昨夜、素麺にしたせいで、今朝は残りのおかずが存在せず、お弁当はおむすびと玉子焼きという簡素なものになりました。
せめて雰囲気が出るようにと、以前、中華ちまきを作るときに買った竹皮に包んでお渡ししたら、「山登りに行くみたいだな」と先生は頬をほころばせておいででした。
昼過ぎ、LINEが来たので何かと思ったら、ベンチの上に置かれた竹皮包みの写真。
「せっかくだから、山に来たつもりで、中庭のベンチで食べる」とのメッセージも。
なんだか嬉しくなって、僕も屋上の庭で同じおむすびをいただくことにしました。
今度、おむすびを持って、本当に山登りに行きましょうか。
でも、涼しくなってからのほうがいいかな。
滅多に見られない汗だくの先生もセクシーで素敵ですけれど、熱中症が怖いですからね。

知彦

2019/09/02

蒸し暑いせいもあって、アイスクリン、好評みたいで嬉しいな。
理学療法士としての僕は患者さんと直接触れ合って、評価もだいたいダイレクトに来る。
でも、アイスクリンのほうは裏方仕事だから、感想もクレームも後から遥君を通して聞くわけで、ちょっとしたタイムラグが心配だったりするんだよね。
でも、今のところ、いい感想だけしかないって遥君が断言してくれて、ホッとした。
きび砂糖を使うと、ちょっとだけ香ばしくなる。お客さんがそれに気付いてくれたのが何より嬉しいな。
こんなこと言ってたら、遥君に「本職みたいだね」って笑われた。
とても本職にはかなわないけど、やるからには一生懸命やらなきゃ!

2019/09/02

今朝、九条がやけに眠そうにしているのでどうしたのか訊ねたら、夜中に目が覚めて眠れなくなって、そっとベッドを抜け出し、朝までリビングで読書していたらしい。
起こしてくれたら、話に付き合うくらいできたのにと言ったら、「気持ちよさそうに眠っておられたので」と。
なんだか申し訳ない。俺が同じことになったら、九条はいつもすぐに気付いてくれるのにな。
そこで特に予定もないことだし、昼寝に誘ってみた。
「なんだか贅沢な気持ちになりますね」と笑った九条が「ベッドではなく、ソファーで膝枕をお願いしても?」と言うので、勿論だと答えた。
それにしても、男の膝など硬いだけだと思うんだが、よく寝ている。
まあ……九条がいいのならいい。
しかし、確かにパートナーの寝顔というのは、無条件に安らかな気持ちになれるものだな。

2019/09/02

今日は、コッペパンをいつも納品する保育園と幼稚園の七夕会に呼ばれて、まさかのパーティはしご! これがパリピってやつか!
七夕用に、今日はポテサラを挟んだコッペパンを用意した。朝から大量に型抜きして茹でた星形の人参を表面にくっつけたら、みんな凄く喜んでくれてよかったなあ。
星をいちばんに食べちゃう子と、最後の最後までとっておく子がいるんだよね。
俺は前者。自分の分は真っ先に食べて、その後、兄ちゃんが大事にとってた奴まで食べちゃってた。
くれた兄ちゃんもお人好しだけど、マジで俺、酷かったな。
今さらだけど、兄ちゃんごめんな……。
七夕会は、七夕の歌があったり、織姫と彦星の劇があったり、思ってたよりおもてなしされた気持ち。
これからも、美味しいコッペパンを焼くからなーっ。

九条

2019/09/02

ああ、僕も教室で、「生け花男子ね」なんて他の生徒さんに言われますよ。
心底、おかしな言葉だと思います。まあ、間違いではありませんし、ムキになることでもないかと笑って流していますが、少し引っかかりますね。
わざわざ男女の差を際立たせることもないかなと。
そんな話を、お稽古の後で大野木先生と食事をしながらしたら、先生の職場でも、担当理学療法士さんの性別を指定したがる年配の患者さんがたまにおられて、ケースバイケースのデリケートな判断が大変だと仰っていました。
例外を認めるかどうかというのは、本当に難しい問題ですよね。
せっかくの食事中にシリアスな話題を持ち出してしまって申し訳なかったのですが、先生が「こうしてお前と話すと考えが整理できていい」と言ってくださってホッとしました。

知彦

2019/09/02

毎朝、早起きして、いつものランニングは省略して台所でアイスクリンを作っていると、ああ夏だなと実感する。
遥君と違ってオーブン仕事がないから、僕なんて楽なもんだよ。
朝から汗だくで頑張ってる遥君のためにも、冷たくて美味しいアイスクリンを作らないとね。
今日は患者さんに「なんだかふわっと甘い匂いがしますね」って言われた。
理学療法士は患者さんとどうしても距離が近いところで仕事をするから、わかっちゃうんだな~。
別にバニラなんて使ってないのにね。
毎朝、アイスクリンを作ってるって言ったら、ビックリされちゃったよ。
料理男子ね!って言われたけど、○○女子とか○○男子とか、変な言葉だよなあ。

2019/09/02

どうも今日は、朝から頭痛がする。
風邪かと思ったが、気圧の関係ではないかと秘書に言われた。
そういうものだろうか。
久しぶりに、我慢出来ずに弁当の後、頭痛薬を飲んだ。
痛みはすぐにおさまったが、根本的な原因が解消されたわけではないから、今日は残業はよしにして、早めに帰宅した。
九条を心配させたくないので何も言わないつもりだったのに、顔を見るなり「どこか具合が悪いんですか?」と訊かれて、とても驚いた。
「毎日、穴が空くほど見つめていますから、あなたのことならどんな小さな変化でもわかりますよ」と笑顔で言われて、なんというか、とても感動した。
俺も、九条のことをもっと見ていなくてはいけないな。

2019/09/02

今朝は、深谷さんが「アイスクリンはじめました!」のポスターを店の表のガラス戸に貼ってくれた。
おかげで、朝からパンと一緒にアイスクリンちょうだいって来てくれるお客さんが多くて、嬉しい悲鳴って奴かな、これ。
今日の分は、午後早いうちに売り切れちゃった。
深谷さんが帰ってきて報告したら、凄く喜んでくれた。
でも、アイスクリンの準備のために、深谷さん、毎朝いつもより早く起きなきゃいけないんだよな。
本来の仕事じゃないことさせちゃってゴメンねって言ったら、「遥君の役に立つことも、僕の本来の仕事の一つだよ」って言ってくれて、なんだよー! 惚れ直すだろー!

知彦

2019/09/02

週明けから、ついに僕の出番が!
そう、アイスクリンの販売が始まるから、今日は数日分の作りだめ。
遥君と一緒に作って、固めて、食べて、やっぱりおいしいなあ……ってしみじみ。
今は、今年はアイスクリンをもなかの皮に挟んで売ることに決めたから、それ用の薄い紙の袋に、二人でぺたぺたスタンプをおした。
こういう事務作業、僕は大好きなんだけど、遥君はすぐ飽きてしまう。
さっそく、「ねえ深谷さん、今年の夏は泳ぎに行こうよ~」って、畳の上で器用にクロールしている。
遥君にかかれば、畳はすぐにプールや海になってしまうみたいだ。
うん、まあ、それはオーケーだけど、その前にこの作業を早く片付けて、物置から蚊帳を出してきて吊らないと。
今日から7月、本気の夏だよ!

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大野木甫
医師の大野木甫
九条夕焼
フラワーショップ店主の九条夕焼
大野木遥
甫の弟でコッペパン専門店店主の大野木遥
深谷知彦
甫の部下で理学療法士の深谷知彦

仕事人である彼らが、昼休みに綴ります。
だから平日12:00頃更新。土日祝日はお休みです(ときどき休日出勤あり…)。

それぞれの恋模様は『お医者さんにガーベラ』『お花屋さんに救急箱』をご覧ください。

Novel 椹野道流
Illustration 黒沢要

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