罪喰い
										書籍紹介
									
							血の繋がりも、犯した罪を重くする足枷でしかない。
「俺なしではいられないくらい、何度だって抱いてやる」見合いを経て婚約間近の瑛は、慕っていた兄の雄矢に監禁され、昼も夜もなく躰を繋げられてしまう。多くの女を虜にしてきた雄矢からの激しい劣情に瑛は翻弄され、雄矢に触れられるだけで発情する躰に躾けられていく。力尽くで躰を奪っておきながら、瑛の世話をする時には壊れ物でも扱うような雄矢に、瑛は雄矢の想いの深さを思い知る。だが、二人きりの生活は突然破られて――。
									立ち読み
								
							
									
						
						「瑛……。あんな女に、お前は、渡さない」
「やぁ……っ」
「お前は、誰にも、渡さない……っ。絶対に、だ」
「んぁあ……」
実の兄が自分に向ける強い想いに酔い知れ、自ら尻を突き出して求めたくなった。だがそうするまでもなく、雄矢は激しく腰を使う。
「あ、あ、あ、あっ」
はだけた着物の間から覗く白い肌が、雄矢を誘っていた。
自分を、もっとひどく犯してくれと……。
それに触発されたのか、ギ、ギ、ギ、とベッドが軋む音が、さらに激しさを増す。こんな罪を犯して許されるはずがないと思いながらも、瑛は行為に夢中になっていった。
「兄さん、……兄さ……」
イきたいと躰が訴え、中心がいっそう張り詰める。先端から溢れた透明な蜜が、一滴、糸を引きながらシーツの上に落ちた。
口では嫌だと繰り返しながらも、躰は悦びに打ち震え、歓喜している。
甘えた声で懇願しているのと同じだ。
							「やぁ……っ」
「お前は、誰にも、渡さない……っ。絶対に、だ」
「んぁあ……」
実の兄が自分に向ける強い想いに酔い知れ、自ら尻を突き出して求めたくなった。だがそうするまでもなく、雄矢は激しく腰を使う。
「あ、あ、あ、あっ」
はだけた着物の間から覗く白い肌が、雄矢を誘っていた。
自分を、もっとひどく犯してくれと……。
それに触発されたのか、ギ、ギ、ギ、とベッドが軋む音が、さらに激しさを増す。こんな罪を犯して許されるはずがないと思いながらも、瑛は行為に夢中になっていった。
「兄さん、……兄さ……」
イきたいと躰が訴え、中心がいっそう張り詰める。先端から溢れた透明な蜜が、一滴、糸を引きながらシーツの上に落ちた。
口では嫌だと繰り返しながらも、躰は悦びに打ち震え、歓喜している。
甘えた声で懇願しているのと同じだ。
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