蜘蛛の褥

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本価格:628(税込)

  • 本販売日:
    2006/10/25
    ISBN:
    978-4-8296-5449-1
書籍紹介

このモンモン見せたあとに抱くと、どいつも締まりがヨくなるんだ

秋霜烈日のバッジに恥じないと評される検事の神谷は、同性の同僚へ恋慕している。それを高校の後輩でヤクザの久隅に知られてしまった。久隅は背中を刻む刺青をさらして「このモンモン見せたあとに抱くと、どいつも締まりがヨくなるんだ」と神谷の体を要求する。黒い嗜虐の笑み…神谷を這い蹲らせるような陵辱…。だが、久隅を畏怖する反面、滅茶苦茶に壊されたがっている自分がいる。神谷は搦めとられて藻掻くことしかできない――。
立ち読み
「ぁ……動く、な……っく」
  神谷は睫を涙で濡れそぼらせ、色を失った唇の端から唾液を零した。身体中の神経が狂い、指先や足先が脈絡もなく跳ねる。
「いや……いやだっ……ああ、んっ、ん」
  忙しなく肉を穿つ、湿り気を帯びた重ったるい音。
  ふたりの争い合うような吐息の音が絡まる。
「あんたのこと、ぐちゃぐちゃにしてやる」
  猛々しい呼吸の狭間に、久隅が憑かれたように唇を動かす。
「あんたは、砂だ。さらさらして、掴ませてくれない。だから、俺の濃い液でたっぷり濡らしてやる……濡らして、泥にして、この手でぐちゃぐちゃに捏ねくりまわしてやる」
「あっ――あ……ぁ、ぁ」
  突き上げられるたびに、掠れた声が細かく押し出される。
  傷ついた粘膜を容赦なく蹂躙されていく。組織がどんどん壊されていく。壊されて、深く深く入り込まれて。
「なかに出すぞ。俺をいっぱい植えつけてやる」
  なかに射精されたからといって、男なのだから結ぶ実はない。それでも粘膜にそそがれ、滲み込まされたら、本当に久隅のものにされてしまう気がした。
  激しく揺さぶられながら、神谷は首を必死に横に振った。震える声で懇願する。
「なかは、やめてくれ……頼むから……」
「そんなオンナみたいなこと言うなよ」
  よけいにそそられるだろ、と久隅は嗤った。
  嗤いながら、射精を始めた。
「久隅っ、嫌だ!  抜いて、くれ――――ぁ、ああっ!!」
  身体の奥深くに、熱い粘液がどぷりと流れ込んでくる。傷口から自分のなかへと、久隅拓牟が滲み込んでくる……。
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