濡れた楔は愛より深く
書籍紹介
この愛は、ゆるされない罪になる
天界に棲む天使の使音は、堕天使となった友人の戒を追って人間界にやってきた。天界には、堕天使は処刑という掟がある。だが、使音にとって戒は、失いたくない特別な友人だ。他人に狩らせるくらいなら、せめてこの手で――使音は、戒を狩る使命を負う一方、なぜ堕天したのか聞き出したい気持ちがあった。ところが使音は、再会した戒にやすやすと拘束され、犯されてしまう。激しい陵辱を受けるなか、快楽に呪縛されてゆく使音は――。
立ち読み
使音は這って逃げようとしたが、すぐに捕まってしまった。そのまま床に両手を突かされ、後ろからズボンを剥ぎ取られる。
「やぁっ……」
戒のしようとしていることを悟り、叫んだが、やめてはもらえなかった。尻を掴んで開かれ、猛りをあてがわれる。ぬるりとした感触を感じた。何か塗ってはあるようだった。けれどここが台所であることを思えば、なんなのかは考えたくもなかった。
その凶器が使音の中を貫いてくる。
「い……っああぁぁっ――……」
その痛みに悲鳴が迸った。解されてもいない場所が軋むようだった。それでも慣れた身体は、濡れた砲身を拒むことができない。
「あ、あ、っ……はぁ……っ」
戒は無理矢理自身を奥まで納めてしまうと、動き出した。
使音は懸命に力を抜き、楽になろうとする。もう何度も交わした行為とはいえ、こんなふうにされるのはたまらなく嫌だったけれど、しかたがなかった。思えば、不本意でない行為など、どうせ最初から一度もなかったのだ。
「……っ、く……ぅ」
馴染まない異物の違和感がたまらなかった。
どうして戒はこんなにも怒っているのだろう。自分の言葉の何が戒を怒らせたのか、使音にはわからなかった。
(さっきまで、優しかったのに)
そう思うと、なぜだか涙が出そうになった。
「苦しいか」
耳朶を噛むようにして聞いてくる戒に、使音は頷いた。
「も、やめ……っ」
「でも口を開けて美味そうに食んでいる」
「……っ……」
指摘され、かっと頬が熱くなった。
戒の言うとおりだった。痛いのに、肉はしっとりと戒を包みこみ、嬉しそうに蠕動してさえいるのだった。中に硬い感触があると、そうせずにはいられなくなる。
「あっ――あ――……っ」
揺すられて、声をあげる。ひどい扱いをされているのに、挿入されれば感じてしまう。内側を擦られると、猫のように背がしなる。上ずった喘ぎが漏れる。
「やぁっ……」
戒のしようとしていることを悟り、叫んだが、やめてはもらえなかった。尻を掴んで開かれ、猛りをあてがわれる。ぬるりとした感触を感じた。何か塗ってはあるようだった。けれどここが台所であることを思えば、なんなのかは考えたくもなかった。
その凶器が使音の中を貫いてくる。
「い……っああぁぁっ――……」
その痛みに悲鳴が迸った。解されてもいない場所が軋むようだった。それでも慣れた身体は、濡れた砲身を拒むことができない。
「あ、あ、っ……はぁ……っ」
戒は無理矢理自身を奥まで納めてしまうと、動き出した。
使音は懸命に力を抜き、楽になろうとする。もう何度も交わした行為とはいえ、こんなふうにされるのはたまらなく嫌だったけれど、しかたがなかった。思えば、不本意でない行為など、どうせ最初から一度もなかったのだ。
「……っ、く……ぅ」
馴染まない異物の違和感がたまらなかった。
どうして戒はこんなにも怒っているのだろう。自分の言葉の何が戒を怒らせたのか、使音にはわからなかった。
(さっきまで、優しかったのに)
そう思うと、なぜだか涙が出そうになった。
「苦しいか」
耳朶を噛むようにして聞いてくる戒に、使音は頷いた。
「も、やめ……っ」
「でも口を開けて美味そうに食んでいる」
「……っ……」
指摘され、かっと頬が熱くなった。
戒の言うとおりだった。痛いのに、肉はしっとりと戒を包みこみ、嬉しそうに蠕動してさえいるのだった。中に硬い感触があると、そうせずにはいられなくなる。
「あっ――あ――……っ」
揺すられて、声をあげる。ひどい扱いをされているのに、挿入されれば感じてしまう。内側を擦られると、猫のように背がしなる。上ずった喘ぎが漏れる。
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