蛇淫の血

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本価格:628(税込)

  • 本販売日:
    2006/06/25
    ISBN:
    978-4-8296-5433-0
書籍紹介

ヤクザに魅入られ、淫らな血が目覚める…

「お前は俺に与えられた玩具だ」凪斗を平穏な大学生活から引きずり出し、監禁した男は言い放った。その男・角能は、岐柳組組長の隠し子である凪斗が跡継ぎ候補になったこと、凪斗のボディガードを自分が務めることを告げてきた。だが、冷めた目、嬲るような扱いは、凪斗を護る者のものとは思えない。そして凪斗は催淫剤のせいで浅ましく角能を求めてしまう。弄ばれるたび、凪斗は屈しまいとしていた心が壊されていくのを感じる――。
立ち読み
「待っ、て――無理」
  凪斗はずり上がって逃げようとしたが、角能はまるで標本用の蝶にピンを刺すように、凪斗の鳩尾を左の掌で押した。そうして、右手で自身のものを支えて、凪斗の蕾を亀頭で擦った。クリームの音なのか、角能の先走りの音なのか、両方なのか、くちゅくちゅと湿った音がする。
「力を抜いて、下の口をいっぱい開いてみろ」
「や……」
「なかに出してほしいんだろ?」
「……」
  そうだった。体内に射精してもらえれば、催淫剤の効果は消えるのだ。この苦しみを終わりにできる。
  怯えたまま、凪斗は力なく目を伏せた。
「……うぅ」
  ピクピクしている襞に、男がめり込んでくる。
  脚のあいだを潰されていくような重い痛みに、目から涙が溢れた。
「ぃ……た、痛いっ、っ、う――抜いて、抜い……ぁ、あ」
「狭いな」
  斟酌なく腰を進めてきながら、苦しそうに角能が呻く。
「ぎちぎちに狭くて、纏わりついてくる……男のくせにいい孔を持ってるな」
  もし催淫剤で体感がおかしくなっていなかったら、絶対に裂かれる痛みしか感じなかっただろう。
  けれどもいま凪斗が感じているのは痛みだけではなかった。重ったるい疼くような快楽に、脚をカクカクと震わせている。性器は萎えることなく、糸を引きながら腹部へと蜜を垂らしつづける。
  凪斗の脚のあいだに、男の草叢がザリッと押しつけられる。
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