吐息の中に閉じこめて
書籍紹介
あの人は――身代わりだよ。おまえの。
ハウスメーカーに勤める瀬尾は担当する新進デザイナー新名が恋人を亡くして倒れたのに付き添うが、錯乱した新名から亡き恋人と間違われて抱かれてしまって…!?
立ち読み
離れようとした途端、グッとネクタイを引かれて、上体が剣司のほうに傾ぐ。
歩はとっさに剣司の肩に手をついた。
そこをすかさず捕らえられ、唇が重なる。
「あっ、放…んっ!」
ギュッと顎をつかまれると、否応なしに口が開く。
そこに舌を差し込まれ、口腔を乱暴に探られて、襲う目眩に息が弾んだ。
久しぶりの口づけは、それが無防備で唐突だっただけに、歩の躰を急激に熱くさせた。
「ん…っ……ぅ…ん、んっ…」
きつく吸われて、ジン…と背筋が痺れる。
それが嫌で、歩は剣司の肩を押して逃げようとする。
でも、前のめりの不安定な体勢で力が入らず、逆に剣司に頭を抱え込まれ、噛み合わせはさらに深くなった。
―――駄目だ…。このまま続けられたら…もう…。
舌が絡めとられ、思うさま貪られて、躰の芯が甘く溶けていく。
気持ちが躰に引きずられそうになる。
歩はとっさに剣司の肩に手をついた。
そこをすかさず捕らえられ、唇が重なる。
「あっ、放…んっ!」
ギュッと顎をつかまれると、否応なしに口が開く。
そこに舌を差し込まれ、口腔を乱暴に探られて、襲う目眩に息が弾んだ。
久しぶりの口づけは、それが無防備で唐突だっただけに、歩の躰を急激に熱くさせた。
「ん…っ……ぅ…ん、んっ…」
きつく吸われて、ジン…と背筋が痺れる。
それが嫌で、歩は剣司の肩を押して逃げようとする。
でも、前のめりの不安定な体勢で力が入らず、逆に剣司に頭を抱え込まれ、噛み合わせはさらに深くなった。
―――駄目だ…。このまま続けられたら…もう…。
舌が絡めとられ、思うさま貪られて、躰の芯が甘く溶けていく。
気持ちが躰に引きずられそうになる。
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