ミクロレベルまで愛して
書籍紹介
断れ。今度こそ逃げるんだ
水野に執着する芹尾から就職を機に逃げた水野だが、事故で芹尾の研修する病院に運ばれてしまう。芹尾に無体なことを要求されても、水野には逃げられないワケが…!?
立ち読み
きょとんとする芹尾に『話の通じる相手じゃない』と、トイレに逃げこもうと踵を返した。
だが、それがまた墓穴を掘るハメとなり、伸びてきた腕に首をがしっと捕まれ、あっさりと捕獲されてしまったのだ。
「――っ!」
なんの躊躇もなく中心を直接握られ、思わずビクリとなった。
背中から抱き締められるような格好で、自分のナニを友人に握りこまれている。信じられない。
「わ! な、なにすんだよ……っ!」
必死で抗うが、すっぽりとその腕の中に収まってしまっていて、逃げようにもどうすることもできなかった。しかも、嫌悪するどころか躰は激しく反応するのだ。
正直言うと、溜まっているのである。入院中はもちろんのこと、現在フリーの水野はもうずっとそういう行為から遠ざかっていた。残業続きだったのも悪かった。
はっきり言えば、ここのところ自分で慰めることすらしてなかったのだ。
それだけに、いったん火がつくとあとはもうなし崩しだった。
「大丈夫、遠慮すんなって」
「は、……は、離せってば……っ」
「うん、出したらね」
「な、なん……で」
回された腕を引き剥がそうと指を食いこませるが、だんだんと力が抜けてくる。
(あ、……やば……い)
やる気なんてまったくなかったのに、人の手でいたされているというこの異常な事態が、快楽のスイッチを入れたようだ。
ああ、神様。俺がいったい何をしたっていうんだ……、と自分の身に降りかかっている不幸を呪いながらも、芹尾の巧みな手淫に思考する能力さえ奪われていってしまう。
だが、それがまた墓穴を掘るハメとなり、伸びてきた腕に首をがしっと捕まれ、あっさりと捕獲されてしまったのだ。
「――っ!」
なんの躊躇もなく中心を直接握られ、思わずビクリとなった。
背中から抱き締められるような格好で、自分のナニを友人に握りこまれている。信じられない。
「わ! な、なにすんだよ……っ!」
必死で抗うが、すっぽりとその腕の中に収まってしまっていて、逃げようにもどうすることもできなかった。しかも、嫌悪するどころか躰は激しく反応するのだ。
正直言うと、溜まっているのである。入院中はもちろんのこと、現在フリーの水野はもうずっとそういう行為から遠ざかっていた。残業続きだったのも悪かった。
はっきり言えば、ここのところ自分で慰めることすらしてなかったのだ。
それだけに、いったん火がつくとあとはもうなし崩しだった。
「大丈夫、遠慮すんなって」
「は、……は、離せってば……っ」
「うん、出したらね」
「な、なん……で」
回された腕を引き剥がそうと指を食いこませるが、だんだんと力が抜けてくる。
(あ、……やば……い)
やる気なんてまったくなかったのに、人の手でいたされているというこの異常な事態が、快楽のスイッチを入れたようだ。
ああ、神様。俺がいったい何をしたっていうんだ……、と自分の身に降りかかっている不幸を呪いながらも、芹尾の巧みな手淫に思考する能力さえ奪われていってしまう。
おすすめの関連本・電子書籍
- プラチナ文庫
- 書籍詳細