誘惑のレッスン
書籍紹介
おまえ、一体ナニモノ!?
亘は財閥の御曹司、だけど微妙に不幸な高校生。父親が連れてきた「夜の家庭教師」高遠真人の、外面と正反対なキチクな夜遊び指南に振り回されるが……。
立ち読み
「うるさいな。どうせおまえなんか、まだ童貞だろうが。へたすりゃ皮もむけてないようなガキじゃないか。そういうのをションベンくさいって言うんだよ」
「か…皮くらいむけてるよっ!」
「へぇ、そうかい。なら、手間がかからなくていい」
ふと、亘は嫌な予感を覚えた。まさか、と思う。
「あの…さ、まさか父さん、そういう…ええっと……」
聞きたいことははっきりしているが、どう尋ねていいかわからない亘の照れを、真人はずばりと口にしてきた。
「おまえの初体験の世話まで頼まれてるかってことか?」
「う……」
とたんにボッと顔を赤らめた亘に、露骨な言葉が続く。
「やっぱりその様子じゃ、おまえ童貞だな。なんだよ、最近のガキは進んでるんじゃなかったか? セックスひとつで、なにをぐずぐずしてるんだ、ぼけ」
「そっ…そんなの個人差があるって。とにかく、どーなんだよ」
真人の口元は楽しそうにたわめられていた。いかにも、経験豊富です、といった感じの余裕が窺えておもしろくない亘である。
「か…皮くらいむけてるよっ!」
「へぇ、そうかい。なら、手間がかからなくていい」
ふと、亘は嫌な予感を覚えた。まさか、と思う。
「あの…さ、まさか父さん、そういう…ええっと……」
聞きたいことははっきりしているが、どう尋ねていいかわからない亘の照れを、真人はずばりと口にしてきた。
「おまえの初体験の世話まで頼まれてるかってことか?」
「う……」
とたんにボッと顔を赤らめた亘に、露骨な言葉が続く。
「やっぱりその様子じゃ、おまえ童貞だな。なんだよ、最近のガキは進んでるんじゃなかったか? セックスひとつで、なにをぐずぐずしてるんだ、ぼけ」
「そっ…そんなの個人差があるって。とにかく、どーなんだよ」
真人の口元は楽しそうにたわめられていた。いかにも、経験豊富です、といった感じの余裕が窺えておもしろくない亘である。
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