過激に恋迷宮
書籍紹介
お前なんか大嫌いだーっ!!
統摩と口喧嘩の末、飛び出して過去と未来を行き来する迷宮に入りこんでしまったシキュリール。子供の頃だろうと渋めの大人だろうと統摩の性格に変化ナシ。翻弄されるシキュリールだが。
立ち読み
「よく考えたら魔王様の息子だって虜にしてるわけだし。えらい迷惑だけど。でも、そう考えると、淫魔としての魅力は充分ってことだよな?」
「なるほど、そうか! そうだよな?。未来の魔王を物にするなんて、淫魔としての成果だもんな。すごい迷惑だけど。…ってことは、もうすでに今の俺は最高の淫魔なんだ。美しさと色気がムンムンで、フェロモン出しまくりなんだな」
「そうそう。出しまくり、出しまくり。俺たちってさ、きっと自分に対する評価が低すぎるんだよ。理想が高すぎる悲劇ってやつだな」
「うーん、納得、納得」
手を取り合って嬉しそうにしている二人はまるで双子のようで、傍目にはとても微笑ましい。
真っ赤な炎のような髪に真っ赤な瞳の持ち主は魔族の中でも他に類を見ないため、実に美しい光景となっていた。
「見た目は確かに完璧だな。俺が毎日可愛がってやっているおかげで、肌艶のほうも見事なものだし」
「完璧?」
「完璧!」
「俺たち、完璧だ!」
声をハモらせてグッと拳を突き上げるシキュリールたちに、統摩は首を振りながら苦笑した。
「なるほど、そうか! そうだよな?。未来の魔王を物にするなんて、淫魔としての成果だもんな。すごい迷惑だけど。…ってことは、もうすでに今の俺は最高の淫魔なんだ。美しさと色気がムンムンで、フェロモン出しまくりなんだな」
「そうそう。出しまくり、出しまくり。俺たちってさ、きっと自分に対する評価が低すぎるんだよ。理想が高すぎる悲劇ってやつだな」
「うーん、納得、納得」
手を取り合って嬉しそうにしている二人はまるで双子のようで、傍目にはとても微笑ましい。
真っ赤な炎のような髪に真っ赤な瞳の持ち主は魔族の中でも他に類を見ないため、実に美しい光景となっていた。
「見た目は確かに完璧だな。俺が毎日可愛がってやっているおかげで、肌艶のほうも見事なものだし」
「完璧?」
「完璧!」
「俺たち、完璧だ!」
声をハモらせてグッと拳を突き上げるシキュリールたちに、統摩は首を振りながら苦笑した。
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