年下だってイイじゃない
書籍紹介
好きなんだ。オレのものになってよ
かすかな恋情を抱いていた知人のレーサーを事故で失った啓希は、同じくバイクに乗る鳴海の想いに応えられずにいて……?
立ち読み
「鳴海? ──ッ?」
気がついたときには、もう、啓希の唇は奪われていた。
軟弱な優男にみえて、鳴海の力は怖ろしいほど強い。ハードなレースドライバーなのだからそれも当然のはずなのに、啓希はこの状態に持ちこまれるまで、鳴海の外見に騙されていた。
「っ……ン! ……??!」
──こんの、バカ力がーッ!!
ようやく長いキスから解放されると啓希は有無を言わさず、鳴海の横面を裏拳で叩いた。
バシ──ッ!
「たまってんなら、ほか当たれッ!」
ジンジンと次第に発熱しだした頬を、鳴海は手の甲で軽く触って、言った。
「ッ! ……オレ啓希さん以外なら、こんなふうにならないですよ」
「やっぱりさぁ、観覧車夜にして正解だったな」
京にぴったりと寄り添った陸耶は、遠くに見える東京タワーの赤いライトを眺めながらウットリしたように囁く。
「ウン。すごく綺麗だね」
京も陸耶の肩を抱き寄せながらコクンと頷いた。
観覧車から見える夜景も綺麗だが、ライトアップされた大きな観覧車を下から見上げたのもスケールが大きくて感動モノだった。
「そうじゃなくてさ、暗いからイチャイチャしても平気じゃん?」
すっかり景色に心を奪われている京に、陸耶は視界を塞ぐように膝の上に乗っかりながらイタズラっぽく言う。
「もー、そんなこと考えてたの?」
京は半ば呆れたように聞きながら、望みどおり陸耶の腰を支えて抱っこしてやる。
気がついたときには、もう、啓希の唇は奪われていた。
軟弱な優男にみえて、鳴海の力は怖ろしいほど強い。ハードなレースドライバーなのだからそれも当然のはずなのに、啓希はこの状態に持ちこまれるまで、鳴海の外見に騙されていた。
「っ……ン! ……??!」
──こんの、バカ力がーッ!!
ようやく長いキスから解放されると啓希は有無を言わさず、鳴海の横面を裏拳で叩いた。
バシ──ッ!
「たまってんなら、ほか当たれッ!」
ジンジンと次第に発熱しだした頬を、鳴海は手の甲で軽く触って、言った。
「ッ! ……オレ啓希さん以外なら、こんなふうにならないですよ」
「やっぱりさぁ、観覧車夜にして正解だったな」
京にぴったりと寄り添った陸耶は、遠くに見える東京タワーの赤いライトを眺めながらウットリしたように囁く。
「ウン。すごく綺麗だね」
京も陸耶の肩を抱き寄せながらコクンと頷いた。
観覧車から見える夜景も綺麗だが、ライトアップされた大きな観覧車を下から見上げたのもスケールが大きくて感動モノだった。
「そうじゃなくてさ、暗いからイチャイチャしても平気じゃん?」
すっかり景色に心を奪われている京に、陸耶は視界を塞ぐように膝の上に乗っかりながらイタズラっぽく言う。
「もー、そんなこと考えてたの?」
京は半ば呆れたように聞きながら、望みどおり陸耶の腰を支えて抱っこしてやる。
おすすめの関連本・電子書籍
- プラチナ文庫
- 書籍詳細