お熱いのがお好き?
書籍紹介
試食役が試食されてどーすんだよ
姉にくっついてクッキングスクールに行った小矢太は料理上手な美形男に一目惚れ。浮名の多い相手に一途にせまる小矢太だが?
立ち読み
このまま負けてなんかいないんだからな。
クスクス笑いながらゆっくりと津塚さんを振り返る。
「一番をもらうからな」
俺は、とびきりの大声でそう叫んでいた。
「俺は、絶対一番以外はいらないからな。絶対、絶対一番になってやる」
津塚さんは余程虚をつかれたのか、振っていた手もそのままに、呆然と俺を見ている。 そんな津塚さんの様子に、俺は何だか、今度の闘いには勝てそうな予感がしていた。
「もう、さん付けなんてしないし、手加減なんてしてやらないんだからな。覚悟しろよ、俊一」
自慢の俊足で再び津塚さんの前まで駆け戻ってくると、俺は驚いたままの津塚さんの唇を素早く奪う。
「……本気で捕まりそうだな、こりゃ」
唇が離れると、津塚さんは、俺の身体をぎゅっと抱き締めてきた。
一瞬、このまますべてを任せてしまいたい衝動に駆られるが。
「今日は、ここまで」
深く合わそうとしてきた津塚さんの唇から逃げて、俺は意地悪く舌を出してみせる。
クスクス笑いながらゆっくりと津塚さんを振り返る。
「一番をもらうからな」
俺は、とびきりの大声でそう叫んでいた。
「俺は、絶対一番以外はいらないからな。絶対、絶対一番になってやる」
津塚さんは余程虚をつかれたのか、振っていた手もそのままに、呆然と俺を見ている。 そんな津塚さんの様子に、俺は何だか、今度の闘いには勝てそうな予感がしていた。
「もう、さん付けなんてしないし、手加減なんてしてやらないんだからな。覚悟しろよ、俊一」
自慢の俊足で再び津塚さんの前まで駆け戻ってくると、俺は驚いたままの津塚さんの唇を素早く奪う。
「……本気で捕まりそうだな、こりゃ」
唇が離れると、津塚さんは、俺の身体をぎゅっと抱き締めてきた。
一瞬、このまますべてを任せてしまいたい衝動に駆られるが。
「今日は、ここまで」
深く合わそうとしてきた津塚さんの唇から逃げて、俺は意地悪く舌を出してみせる。
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