恋は迷惑! 愛は前進!!
書籍紹介
突然にして激しい豹変
沙雪は生徒会長の暁人に一目惚れ。暁人を言いくるめてはキスも添い寝もする仲になるが、暁人をじわじわ攻略する沙雪に思わぬ誤算!?
立ち読み
暁人に抱きついた沙雪は胸元に顔を埋め、大きく息を吸い込む。そして暁人の匂いを嗅いだ。
ほとんど体臭というもののない暁人だが、髪からシャンプーの匂いがする。それは嫌味のない甘い香りだった。
「いい匂い……」
小さく呟いて、沙雪はグリグリと頭を擦りつける。そしてペッタリとくっついたまま暁人を見上げて言う。
「僕、長男だから、あんまり甘えるってことがないんですよね。双子の真雪が甘えん坊なほうだし。だからちょっと嬉しいかも」
「僕は末っ子だから、誰かに甘えられるってことがなかったんだよね。だからやっぱり、ちょっと嬉しいかな」
「じゃあ、僕たちちょうどいいですね」
「そうだね」
………(中略)……
「さ、沙雪くん……?」
「はい?」
「……なんか、その…手が……」
暁人が何を言いたいのか分かっていながら、沙雪はシレッとした顔で聞き返す。
「手が?」
「ちょっと、その…あちこちに動き回ってるような……」
ほとんど体臭というもののない暁人だが、髪からシャンプーの匂いがする。それは嫌味のない甘い香りだった。
「いい匂い……」
小さく呟いて、沙雪はグリグリと頭を擦りつける。そしてペッタリとくっついたまま暁人を見上げて言う。
「僕、長男だから、あんまり甘えるってことがないんですよね。双子の真雪が甘えん坊なほうだし。だからちょっと嬉しいかも」
「僕は末っ子だから、誰かに甘えられるってことがなかったんだよね。だからやっぱり、ちょっと嬉しいかな」
「じゃあ、僕たちちょうどいいですね」
「そうだね」
………(中略)……
「さ、沙雪くん……?」
「はい?」
「……なんか、その…手が……」
暁人が何を言いたいのか分かっていながら、沙雪はシレッとした顔で聞き返す。
「手が?」
「ちょっと、その…あちこちに動き回ってるような……」
おすすめの関連本・電子書籍
- プラチナ文庫
- 書籍詳細