ストレートに好きと言って
書籍紹介
だから“かわいい”って言うな!!
とある事情で野球部を辞めた譲は、少年野球チームの監督である貴臣にコーチをやらないかと誘われるが……。
立ち読み
「おまえ、こんなにかわいいのは犯罪だぞ」
掻き抱くようにされ、その力の強さに、譲は顔を上げた。
「……ぁ……」
貴臣が、まるで噛みつくような目で、譲のことを見下ろしていた。
怖い、と思って目を閉じたら……ふぅわり、唇になにかが触れてきた。
「嫌か、なぁ、譲。こういうの……嫌か?」
わからない。嫌って……嫌なことなんて、なにもされてない。
「おまえってば……俺の胸のど真ん中、ストレートにきたんだよっ」
切羽詰まった響きの貴臣の声に、譲はゆっくり目を開ける。
なにかをたたえた貴臣の瞳。
「ど……真ん中……? ストレートに?」
「おかげで、俺は引き返せなくなっちまった……」
近づいてきた貴臣のアップに、譲はふたたび目を閉じた。今度は…もう、怖くなかった。
しっとりと重なったきた唇は、包みこむように譲の唇を覆う。
輪郭をペロッと舐められて、くすぐったさに開いた隙間から、やさしくやわらかく、貴臣の舌がもぐりこんできた。
「……ん、んぅ」
驚いて声を上げたら、なだめるように舌先で舐められた。
……あ、甘い……。
キスって……こんな……?
原にされた、譲が知っているキスとのあまりの違いに譲はおののいた。
こんなキス、知らない。こんな、蕩けるようなキス。
掻き抱くようにされ、その力の強さに、譲は顔を上げた。
「……ぁ……」
貴臣が、まるで噛みつくような目で、譲のことを見下ろしていた。
怖い、と思って目を閉じたら……ふぅわり、唇になにかが触れてきた。
「嫌か、なぁ、譲。こういうの……嫌か?」
わからない。嫌って……嫌なことなんて、なにもされてない。
「おまえってば……俺の胸のど真ん中、ストレートにきたんだよっ」
切羽詰まった響きの貴臣の声に、譲はゆっくり目を開ける。
なにかをたたえた貴臣の瞳。
「ど……真ん中……? ストレートに?」
「おかげで、俺は引き返せなくなっちまった……」
近づいてきた貴臣のアップに、譲はふたたび目を閉じた。今度は…もう、怖くなかった。
しっとりと重なったきた唇は、包みこむように譲の唇を覆う。
輪郭をペロッと舐められて、くすぐったさに開いた隙間から、やさしくやわらかく、貴臣の舌がもぐりこんできた。
「……ん、んぅ」
驚いて声を上げたら、なだめるように舌先で舐められた。
……あ、甘い……。
キスって……こんな……?
原にされた、譲が知っているキスとのあまりの違いに譲はおののいた。
こんなキス、知らない。こんな、蕩けるようなキス。
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