優しい意地悪
書籍紹介
恋はいつもすぐそばにある
「好き」「可愛い」を連発する同級生の伊瀬島を友達としてしかみていなかった蛍だが伊瀬島のキスにクラッときて……?
立ち読み
「キスしよう?」
今度も、オレを慰めてくれるつもりなんだろうか?
どんな顔してそういうことを言うんだろうって見上げた伊瀬島は、やっぱりいつもみたいに、何がそんなに嬉しいんだかって呆れるくらいニコニコ笑ってた。
「………………てめぇ、また蹴り倒されたいのか?」
「あ、今の間、どうしようかちょっと悩んだ?」
「あのなっ、なんでオレが二度もおまえ…っ…」
反論の言葉は、一度目のときと同じように、唐突に伊瀬島の唇に塞がれた。
今は泣いてないのに。
「…………んっ」
逃げようと思っても、頭と背中をしっかり抱きかかえられてて、身動きできない。
───こんなっ…いつ人が通るかもわかんない通りでっ。
気になるのは、そのくらいのことだった。
もう伊瀬島のキスに逆らうつもりはない。
逆らえないんだ。
優しいって、知ってるから。
でも、オレは間違えたりしない。
オレの伊瀬島に対するこの気持ちは、恋なんかじゃない。
今度も、オレを慰めてくれるつもりなんだろうか?
どんな顔してそういうことを言うんだろうって見上げた伊瀬島は、やっぱりいつもみたいに、何がそんなに嬉しいんだかって呆れるくらいニコニコ笑ってた。
「………………てめぇ、また蹴り倒されたいのか?」
「あ、今の間、どうしようかちょっと悩んだ?」
「あのなっ、なんでオレが二度もおまえ…っ…」
反論の言葉は、一度目のときと同じように、唐突に伊瀬島の唇に塞がれた。
今は泣いてないのに。
「…………んっ」
逃げようと思っても、頭と背中をしっかり抱きかかえられてて、身動きできない。
───こんなっ…いつ人が通るかもわかんない通りでっ。
気になるのは、そのくらいのことだった。
もう伊瀬島のキスに逆らうつもりはない。
逆らえないんだ。
優しいって、知ってるから。
でも、オレは間違えたりしない。
オレの伊瀬島に対するこの気持ちは、恋なんかじゃない。
おすすめの関連本・電子書籍
- プラチナ文庫
- 書籍詳細