ボディガードも恋のうち
書籍紹介
寝込みを襲うなんて、そんなのアリ!?
全寮制の学校に転校した光希はある事情で寮長の幸村の一人部屋に。けど、ベッドが一つしかない!?
立ち読み
オレがベッドでゴロゴロしながら、作戦を立てていると、幸村さんが風呂から上がってきた。
濡れた髪が何ていうか、すごく色っぽいんだよな。女性的じゃないのに、すごく色気を感じてしまう。
幸村さんはソファに腰かけて、その髪をゴシゴシと拭いていたが、オレの視線に気づいたように、ふっとオレのほうを見た。
一瞬、目が合ったけど、すぐに逸らされてしまう。鼻の奥がツンときて、涙が出そうになってくるが、ここは我慢だ。泣いてる奴と理性的な話し合いができないって思われるのがオチだからだ。
オレは幸村さんに逃げられないように、ソファの前に立ちはだかった。
そういうのって、喧嘩と同じだよね。精神的に引いたほうが負けだよ。相手に逃げ道を与えないやり方は、利口じゃないと思うけど、徹底的にやる気なら、それもアリだ。
「幸村さん、話があるんですけど」
胸はドキドキしてるのに、わざとゆっくり話すんだ。
相手はそのゆっくりとした間に惑わされて、いい加減なかわし方ができなくなる。幸村さんも、いつもなら、オレがちょっと話しかけても、勉強があるからとか、今忙しいから、なんていう理由を口早に言って、避けていたけど、今日はさすがに勝手が違うなと思ったのか、黙ってオレを見上げた。
「この頃、幸村さん、オレを避けてませんか?」
濡れた髪が何ていうか、すごく色っぽいんだよな。女性的じゃないのに、すごく色気を感じてしまう。
幸村さんはソファに腰かけて、その髪をゴシゴシと拭いていたが、オレの視線に気づいたように、ふっとオレのほうを見た。
一瞬、目が合ったけど、すぐに逸らされてしまう。鼻の奥がツンときて、涙が出そうになってくるが、ここは我慢だ。泣いてる奴と理性的な話し合いができないって思われるのがオチだからだ。
オレは幸村さんに逃げられないように、ソファの前に立ちはだかった。
そういうのって、喧嘩と同じだよね。精神的に引いたほうが負けだよ。相手に逃げ道を与えないやり方は、利口じゃないと思うけど、徹底的にやる気なら、それもアリだ。
「幸村さん、話があるんですけど」
胸はドキドキしてるのに、わざとゆっくり話すんだ。
相手はそのゆっくりとした間に惑わされて、いい加減なかわし方ができなくなる。幸村さんも、いつもなら、オレがちょっと話しかけても、勉強があるからとか、今忙しいから、なんていう理由を口早に言って、避けていたけど、今日はさすがに勝手が違うなと思ったのか、黙ってオレを見上げた。
「この頃、幸村さん、オレを避けてませんか?」
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