せつなさを微笑みにかえて
Far Away

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本価格:607(税込)

  • 本販売日:
    2001/05/25
    ISBN:
    978-4-8296-5199-5
書籍紹介

よくそんな恥ずかしい言葉を口に出せるな

磯島は遠距離恋愛をしていた。相手はN・Yにいる柏崎。電話でやりとりする毎日だが、ささいなことで喧嘩をしてしまい──。
立ち読み
「病人のくせに元気…あんなぁ」
  呆れながらも、腹部を押し上げてくる柏崎のものを掌で包みこみ裏筋あたりを指の腹で擦り始めた。
  すると柏崎は感じる刺激に素直に身を任せ、気持ちよさそうにゆっくりと息を吐いた。
「そうやってちょっかい出してくるからですよ。こんなになっちゃって、どうしましょうかねぇ」
  つい数日前までは傷口が痛いと言っては不機嫌そうに顔をひきつらせ、腰を曲げながら歩くのがやっとなぐらいだった病人だと思えない張りと固さがあった。
「ホント、どうしてやろうかなぁ」
「磯島…さん?」
  柏崎が驚いて上体を起こした。俺が何をしようとしたのか察しがついたようで、慌てて腰を引こうとした。だけど、その前に柏崎のものを口に含み、奴を仰天させた。
「マ…ジです…か」
「なんだよ、文句あっかよ」
  俺からするなんて、まずめったにないだろう。数年間のつき合いの中で片手で数えられる程度だと思う。柏崎がびっくりするのも当たり前の話なのである。
「い、いえ。でも、なんか悪い」
「いいから、病人は大人しく転がってろよ」
  亀頭から根元までゆっくりと舌を這わせ、唾液で湿らせてから亀頭に唇を絡ませた。吸いつきながら少しずつ頭を動かしくわえこんでいく。
「うっ」
  柏崎が低く喘いだ。
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