過激に愛して
書籍紹介
ペットじゃないっつーの! しっかりしろ、俺!
高校生の統摩に力を封じこまれた淫魔のシキュリールは、同級生として高校へ通うことに。統摩を拒絶できない日々に終わりは来る!?
立ち読み
「俺のものっていう印だ」
「な…何だと?? 誰がお前のもんになったんだよ! 今回はちょっと不覚を取ったが、俺さまは人間なんかに所有されるような小者じゃないぞ。ナメんなよ」
「人間なんか、ね……」
男はそう小さく呟くと、楽しそうに喉の奥でクックッと笑った。
「何だよ、気持ち悪いヤツだな。ケッ! こんなもん、引き千切ってやる」
今のシキュリールは魔力に溢れている。金属だろうが何だろうが引き千切るのは簡単だった。
首輪に手をかけて意識を集中し、力を使って破壊しようとする。
しかし手の中で粉々に砕けるはずのそれは、どうしたわけかそのままの姿でミシリともいわなかった。
「あ、あれ? おかしいな」
どんなに集中してみても効果はなく、力が空回りする。
これまでになく魔力が充実しているのは感覚で分かるのだが、それが外に放出されることなく体の内部でグルグルと回っている感じなのだ。
「何でだ?」
今までこんなことは一度もない。力を使おうと頭で考えれば、それだけで大抵のことはできたのである。
いつもと違う感覚にシキュリールが戸惑っていると、それまで黙って見ていた男が説明をする。
「言うのが遅れたが、それは魔力を封じる首輪だ」
「えっ? 何だって?」
「魔力を封じる首輪。俺が試作品として作ったものだから、魔力が強すぎる相手には通用しないが、未熟な淫魔相手なら余裕で封じられる」
「未熟な淫魔?? 俺は確かに淫魔の中じゃ一番若いけどな、魔力は結構あるんだぞ! 将来有望だって言われてんだからな!」
「な…何だと?? 誰がお前のもんになったんだよ! 今回はちょっと不覚を取ったが、俺さまは人間なんかに所有されるような小者じゃないぞ。ナメんなよ」
「人間なんか、ね……」
男はそう小さく呟くと、楽しそうに喉の奥でクックッと笑った。
「何だよ、気持ち悪いヤツだな。ケッ! こんなもん、引き千切ってやる」
今のシキュリールは魔力に溢れている。金属だろうが何だろうが引き千切るのは簡単だった。
首輪に手をかけて意識を集中し、力を使って破壊しようとする。
しかし手の中で粉々に砕けるはずのそれは、どうしたわけかそのままの姿でミシリともいわなかった。
「あ、あれ? おかしいな」
どんなに集中してみても効果はなく、力が空回りする。
これまでになく魔力が充実しているのは感覚で分かるのだが、それが外に放出されることなく体の内部でグルグルと回っている感じなのだ。
「何でだ?」
今までこんなことは一度もない。力を使おうと頭で考えれば、それだけで大抵のことはできたのである。
いつもと違う感覚にシキュリールが戸惑っていると、それまで黙って見ていた男が説明をする。
「言うのが遅れたが、それは魔力を封じる首輪だ」
「えっ? 何だって?」
「魔力を封じる首輪。俺が試作品として作ったものだから、魔力が強すぎる相手には通用しないが、未熟な淫魔相手なら余裕で封じられる」
「未熟な淫魔?? 俺は確かに淫魔の中じゃ一番若いけどな、魔力は結構あるんだぞ! 将来有望だって言われてんだからな!」
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