ブルーシーズン1
しゃかりきRUN
書籍紹介
祐太と水樹の一途な気持ちが、ついに文庫で登場!!
男子校に入学した祐太は、テニス部キャプテン原島水樹に懐かしさと恋心を抱く。しかし、水樹にはそれを受けとめることができず……。
立ち読み
「今度は何だよ?」
近くにいたクラスメートの手から奪い取って広げると、白抜き文字のデカデカした見出しが目に突き刺さってきた。
『セーラー服の似合う美少年を探せ! 推薦者には、“島田屋”の商品券一万円進呈!!』
佑太はくらくらしてくる頭を抱えた。
「やっぱりこの学校のノリ、どっか変だよ」
ざっと目を通し、しばらく考えたあとで、一馬が言った。
「な、お前のこと、推薦してもいいか?」
近くにいたクラスメートたちが、敏感に反応した。
「そうだ、有川がいるじゃないかッ。灯台下暗しってやつだぜ」
「佑太はボケてるけど、美少年には違いないもんな。セーラーきっと似合うよ」
「“島田屋”で一万円ってことは、三年間もつんじゃねーか!」
無責任な発言に、珍しく、佑太は肩を怒らせて、大声を上げた。
「じょーだんじゃーな──いっ!!」
いつも穏やかな有川佑太の剣幕に、クラス中があっけにとられた。
近くにいたクラスメートの手から奪い取って広げると、白抜き文字のデカデカした見出しが目に突き刺さってきた。
『セーラー服の似合う美少年を探せ! 推薦者には、“島田屋”の商品券一万円進呈!!』
佑太はくらくらしてくる頭を抱えた。
「やっぱりこの学校のノリ、どっか変だよ」
ざっと目を通し、しばらく考えたあとで、一馬が言った。
「な、お前のこと、推薦してもいいか?」
近くにいたクラスメートたちが、敏感に反応した。
「そうだ、有川がいるじゃないかッ。灯台下暗しってやつだぜ」
「佑太はボケてるけど、美少年には違いないもんな。セーラーきっと似合うよ」
「“島田屋”で一万円ってことは、三年間もつんじゃねーか!」
無責任な発言に、珍しく、佑太は肩を怒らせて、大声を上げた。
「じょーだんじゃーな──いっ!!」
いつも穏やかな有川佑太の剣幕に、クラス中があっけにとられた。
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