略奪はお手柔らかに
書籍紹介
傍にいるほど。密やかに募る 甘やかな執着
恋人に突然別れを告げられた翌朝、見知らぬ部屋のベッドで、裸で目覚めた侑己。しかも部屋の主・最上に「俺たちもつきあってしまえばいい」と口説かれ、今まで感じたことのないような、狂おしいほどの快楽をその身体に注ぎ込まれる。――失恋したばかりで、他の誰かとつきあうなんて。そう反発しつつも「ある目的」のために最上に近づいた侑己だが、次第に彼の優しさに惹かれていく。けれど、それと同時に大きくなっていく「もう二度と、好きな相手に捨てられたくない」という恐怖に押しつぶされそうになり…!?
立ち読み
「こっちも萎えてないな、上出来だ」
「ぁ……っ…」
からかい口調で言った最上をちら見すると、またぐっと深く突き上げられて、息が止まりそうになった。動かれる度にビクッと肩が揺れたが、次第に体内に埋められた熱い塊の質量に慣れて、じわりと腰のあたりに甘い痺れが生まれた。異物感だけではないなにかが、身体の奥からせり上がってくる感覚がする。
下半身に熱が集まり、じんじんと疼いていた。待っていた刺激を与えられ、目を伏せてシーツを掴み、必死に息を吐き出す。
最上に耳朶を舌でねぶられてささやかれる。
「侑己はそういう顔が色っぽいよな………なあ」
じっと視線を注がれるのを感じる。観察されるのが耐え難くなって、顔を反対側に向けた。するとくすりと笑った最上が、侑己の思い切り背けた唇に指先で触れた。
長い指先に柔らかく下唇を摘まれて、顔を横向けていた侑己はそっと舌を出してその親指と人差し指を舐めた。そうすると今度は口の中に最上の人差し指がはいってきた。噛んでしまわないように気をつけながら、ピチャピチャと卑猥な音を立てて最上の指を啜り上げる。下半身だけでなく、口の中まで熱くなっているのがわかった。
まだよく知らない男に抱かれて、その熱を身体で感じて、錯覚かもしれないが乾ききっていた心にほんの少し水分が与えられた気がした。最上の体温と重みに、どこかで安心している自分が変な感じだ。
「何度かやれば、そのうち一緒にイケそうじゃないか?」
うなじを舌で舐められて、自分でも驚くほどぶるりと身体が激しく震えて、繋がっている場所がきゅうっと収縮した。
「……ぁ―――ぅ…っ」
指で舌を弄びながら、侑己の首筋にキスをしていた最上が低く呻いた。
「おい……そんなに締めつけるなよ、今、イッちまうかと思ったぞ」
劣情を孕んだ声でささやかれる。
「ぁ……っ…」
からかい口調で言った最上をちら見すると、またぐっと深く突き上げられて、息が止まりそうになった。動かれる度にビクッと肩が揺れたが、次第に体内に埋められた熱い塊の質量に慣れて、じわりと腰のあたりに甘い痺れが生まれた。異物感だけではないなにかが、身体の奥からせり上がってくる感覚がする。
下半身に熱が集まり、じんじんと疼いていた。待っていた刺激を与えられ、目を伏せてシーツを掴み、必死に息を吐き出す。
最上に耳朶を舌でねぶられてささやかれる。
「侑己はそういう顔が色っぽいよな………なあ」
じっと視線を注がれるのを感じる。観察されるのが耐え難くなって、顔を反対側に向けた。するとくすりと笑った最上が、侑己の思い切り背けた唇に指先で触れた。
長い指先に柔らかく下唇を摘まれて、顔を横向けていた侑己はそっと舌を出してその親指と人差し指を舐めた。そうすると今度は口の中に最上の人差し指がはいってきた。噛んでしまわないように気をつけながら、ピチャピチャと卑猥な音を立てて最上の指を啜り上げる。下半身だけでなく、口の中まで熱くなっているのがわかった。
まだよく知らない男に抱かれて、その熱を身体で感じて、錯覚かもしれないが乾ききっていた心にほんの少し水分が与えられた気がした。最上の体温と重みに、どこかで安心している自分が変な感じだ。
「何度かやれば、そのうち一緒にイケそうじゃないか?」
うなじを舌で舐められて、自分でも驚くほどぶるりと身体が激しく震えて、繋がっている場所がきゅうっと収縮した。
「……ぁ―――ぅ…っ」
指で舌を弄びながら、侑己の首筋にキスをしていた最上が低く呻いた。
「おい……そんなに締めつけるなよ、今、イッちまうかと思ったぞ」
劣情を孕んだ声でささやかれる。
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