雄峰の風、四海の明浪
書籍紹介
そのまま俺に可愛がられて、いい声で啼いていろ。
聖帝即位直後、山客の明漣は謎の賊に襲われ、都人・飛鷹に助けられる。都へ帰る彼と旅を始めるが、賊はまだ狙っているらしい。飛鷹の迷惑にならぬよう山へ帰ろうとするも、彼の腕が引き留める。「おまえは俺と都へ行く。いいな」絶対的な誘引。同時に桜色の唇を強く吸われ、しなやかな身体に指を滑らされて、快感に明漣は頷いてしまう。だが都に向かうのが、そんなに重要な事なのか。彼を信じたいけど、その後の空々しい態度にも不審が募る。疑問だらけで明漣は逃亡を企てるが…!?
立ち読み
「……あまり、挑発するな。またひどいことをしそうだ」
掠れた声で飛鷹が非難してきた。
指を口に含んでいるから言い返せない。その代わり眸で、してない、と訴えた。それがまた飛鷹の官能を直撃してしまったらしい。
一度太い息を吐いた飛鷹は、乱暴に指を引き抜き、明漣を持ち上げると、自分の下に据えた。足を広げさせて、秘処を露にし、欲望の証である昂りをすっぽり口に含んでしまう。同時に濡れた指で蕾を探り始めた。
「ああっ、や……、やだっ、飛鷹……」
一度に弱いところを責められて、明漣が啼き声を上げる。
「俺を煽るからだ」
昂りを含みながら喋られると、舌が微妙な部分を刺激する。さらに蕾を探っていた指が掻き分けるようにして入ってきて、明漣はどの感覚を追えばいいのか、惑乱してしまう。
「やっ、ああ……ん。んんっ……」
逃げようとしてしきりに腰を捩るのを、飛鷹に押さえられてしまう。飛鷹の唇の中で、明漣の熱塊は蜜を零し始め、それを次々に舐め取られた。蜜の溢れる先端を舌で突かれると、それだけで脳裏に白い閃光が走った。
「飛鷹、飛鷹、やだっ」
嫌だと言っているのに、逆にその声は、快楽に侵されて甘く誘っているように響いた。
昂りへの刺激に気を取られると、後孔で指を動かされる。いつのまにか指は二本になり、奥の弱みを撫でたり引っ掻いたりして明漣を呻かせた。指がいいところに当たるよう無意識に腰を動かしながら、明漣は飛鷹にしがみついていた。
前と後ろの同時の刺激で切なくて堪らない。追い詰められ、切羽詰まったところで、
「いきたい……」
と懸命に訴える。なのにいきそうになると、奥を探る手が緩やかになり、口であやされている昂りも、はぐらかされた。ぎりぎりのところで遂情を止められ、明漣は苦しそうに身悶える。
「もう少しだから」
食いしばった歯の間から押し出したような飛鷹の声を聞けば、彼も余裕があるわけではないのだろう。奥の指が三本になり、口腔から押し出した明漣の昂りを舌で舐め上げた。
「もういいから、きて」
とうとう音を上げた明漣がそう哀願しても、無視される。飛鷹は三本まとめた指が明漣の秘孔の中を楽々行き来できるまで、がんとしてその先に進もうとはしなかった。
喘がされ、ぎりぎりのところで何度も引き戻されて、頭の中が真っ白になった頃、ようやく飛鷹が指を引き抜いた。ひくつく蕾に硬いものが押しつけられる。
掠れた声で飛鷹が非難してきた。
指を口に含んでいるから言い返せない。その代わり眸で、してない、と訴えた。それがまた飛鷹の官能を直撃してしまったらしい。
一度太い息を吐いた飛鷹は、乱暴に指を引き抜き、明漣を持ち上げると、自分の下に据えた。足を広げさせて、秘処を露にし、欲望の証である昂りをすっぽり口に含んでしまう。同時に濡れた指で蕾を探り始めた。
「ああっ、や……、やだっ、飛鷹……」
一度に弱いところを責められて、明漣が啼き声を上げる。
「俺を煽るからだ」
昂りを含みながら喋られると、舌が微妙な部分を刺激する。さらに蕾を探っていた指が掻き分けるようにして入ってきて、明漣はどの感覚を追えばいいのか、惑乱してしまう。
「やっ、ああ……ん。んんっ……」
逃げようとしてしきりに腰を捩るのを、飛鷹に押さえられてしまう。飛鷹の唇の中で、明漣の熱塊は蜜を零し始め、それを次々に舐め取られた。蜜の溢れる先端を舌で突かれると、それだけで脳裏に白い閃光が走った。
「飛鷹、飛鷹、やだっ」
嫌だと言っているのに、逆にその声は、快楽に侵されて甘く誘っているように響いた。
昂りへの刺激に気を取られると、後孔で指を動かされる。いつのまにか指は二本になり、奥の弱みを撫でたり引っ掻いたりして明漣を呻かせた。指がいいところに当たるよう無意識に腰を動かしながら、明漣は飛鷹にしがみついていた。
前と後ろの同時の刺激で切なくて堪らない。追い詰められ、切羽詰まったところで、
「いきたい……」
と懸命に訴える。なのにいきそうになると、奥を探る手が緩やかになり、口であやされている昂りも、はぐらかされた。ぎりぎりのところで遂情を止められ、明漣は苦しそうに身悶える。
「もう少しだから」
食いしばった歯の間から押し出したような飛鷹の声を聞けば、彼も余裕があるわけではないのだろう。奥の指が三本になり、口腔から押し出した明漣の昂りを舌で舐め上げた。
「もういいから、きて」
とうとう音を上げた明漣がそう哀願しても、無視される。飛鷹は三本まとめた指が明漣の秘孔の中を楽々行き来できるまで、がんとしてその先に進もうとはしなかった。
喘がされ、ぎりぎりのところで何度も引き戻されて、頭の中が真っ白になった頃、ようやく飛鷹が指を引き抜いた。ひくつく蕾に硬いものが押しつけられる。
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