悪辣で優しい男
書籍紹介
泣いても、後でまた優しくしてやる
仕事のために手段を選ばない男・不和。悪辣といわれる彼だが、凛とした美貌の斐川にずっと片想いをしていた。そして、酔った彼に告白され、喜びのあまり自分の想いを伝えもせずに、怯える肢体をねじ伏せ犯してしまう。翌日から自分を避ける斐川に、一度は身を退こうとするが、我慢できずに追いつめて──「逃げなけりゃ、俺はここでおまえを抱く」縋り付いてきた彼を、スーツを乱して貪った。これで想いを通じ合わせた、不和はそう思ったが……。酷い男の身勝手で純情な片想い。
立ち読み
頬を紅潮させ、堅く目を閉じ、肩を震わせる姿に欲情する。
「それがお前の真実だったんだろう?」
「不和…、だめ…だ…」
「体裁を整えて、優しくされてると、『気遣われてる』のか『愛されてる』のか、わからないんだ。俺は誰かを傷付けるのは好きじゃない。それは痛みを感じるからでも優しいからでもない、面倒だからだ。その面倒を起こしてまで求めて、初めてお前は俺が『欲しがってる』ってわかってくれるんだ」
「…頼む、俺はお前みたいに慣れてない…そんなふうにされると…」
「出る、か?」
赤い顔が更に赤くなる。
「いいぜ、出せよ」
「ティッシュを…」
「俺の手に出せばいいじゃないか。それとも、咥えてやったら口に出すか?」
「不和っ!」
彼を握る俺の手は濡れ始め、彼の限界が近いことを教えていた。
けれど俺は攻める手を緩めなかった。
片方の手で胸を愛撫し、もう一方の手ではずっと彼のシンボルを揉み続けた。
「お前が怒ってるのを、俺はわかってる。パジャマん中で射精すんのは嫌だろうな」
「当たり前…っ、あ…」
「わかっててする。今度はお前の言葉が耳に届いてないんじゃない。わかっててやるんだ。お前のイイ顔がみたいから。斐川の恥ずかしがる顔で勃起するから」
「それがお前の真実だったんだろう?」
「不和…、だめ…だ…」
「体裁を整えて、優しくされてると、『気遣われてる』のか『愛されてる』のか、わからないんだ。俺は誰かを傷付けるのは好きじゃない。それは痛みを感じるからでも優しいからでもない、面倒だからだ。その面倒を起こしてまで求めて、初めてお前は俺が『欲しがってる』ってわかってくれるんだ」
「…頼む、俺はお前みたいに慣れてない…そんなふうにされると…」
「出る、か?」
赤い顔が更に赤くなる。
「いいぜ、出せよ」
「ティッシュを…」
「俺の手に出せばいいじゃないか。それとも、咥えてやったら口に出すか?」
「不和っ!」
彼を握る俺の手は濡れ始め、彼の限界が近いことを教えていた。
けれど俺は攻める手を緩めなかった。
片方の手で胸を愛撫し、もう一方の手ではずっと彼のシンボルを揉み続けた。
「お前が怒ってるのを、俺はわかってる。パジャマん中で射精すんのは嫌だろうな」
「当たり前…っ、あ…」
「わかっててする。今度はお前の言葉が耳に届いてないんじゃない。わかっててやるんだ。お前のイイ顔がみたいから。斐川の恥ずかしがる顔で勃起するから」
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