ラブ・シェイク
~恋のカクテル召し上がれ~

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本価格:586(税込)

  • 本販売日:
    2005/11/10
    ISBN:
    978-4-8296-2306-0
書籍紹介

……じゃあ早速、襲わせていただきます

バーテンダーの秋良を尋ねてきたのは、代議士である父の秘書・檜垣だった。父に心配をかけるなと言う彼に、2年前、ひどい言葉で信頼を踏みにじられ、傷つけられた秋良は反発する。しかし、ある誤解から檜垣と寝ることになり──「どこもぐちゃぐちゃだ。いやらしい身体ですね」執拗な指戯に焦らされ、快楽で追いつめられた秋良は思い知る。こんなにも彼を求めていたと。けれど淫らに悶える身体とは裏腹に、檜垣に嫌われているのだと思うと、心が苦しくて……。想うほどにすれ違う、不器用な恋心。
立ち読み
  檜垣がその部分を重点的に責めてきた。指の腹で撫で、グッグッと押し上げてくる。ペニスを触られるのとはまた違う、初めて味わう不思議な甘い感覚だった。湧き上がる快感は留まるところを知らず、秋良は声を漏らしながら背筋を震わせた。
「そんなに気持ちいいんですか?  腰が揺れてますよ」
「だって、あ……、嫌だ、檜垣……っ」
「嫌じゃなくて、いいでしょう。嘘をついてはいけません。前だって、もうこんなになってるじゃありませんか」
  言いながら、檜垣のもう片方の手が秋良のペニスを握り込んできた。指摘されたとおり、秋良のものはすっかり立ち上がり、先端から雫を滴らせている。
「ここもほぐれて柔らかくなってきた。……秋良さんのお尻、美味しそうに私の指を呑み込んでますよ。まだ増やしても、全然平気そうですね」
  後ろの孔に差し込まれた指が、クチュクチュという濡れた音を立てながら中で蠢いていた。そこから生まれる感覚は、一気に射精へと繋がるようなわかりやすい快感ではなく、じわじわと上昇しつつもなかなか最高潮に達しない、変化球のような捕らえにくいものだった。だから余計にもどかしくて、檜垣の指戯に夢中になって溺れていく。
  檜垣の指がスピードを上げ、そこを激しく出入りし始める。上下に内壁を擦られる感触が得も言われぬ甘美な刺激を誘い込み、いつしか秋良の腰はさらなる愛撫を求めるように、高く持ち上がっていた。
「もうどこもぐちゃぐちゃだ。いやらしい身体ですね……」
  後ろが濡れているのはローションのせいなのに、そんな言葉で檜垣が煽ってくる。
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