灼熱の闇に魅せられて
書籍紹介
身分を捨て、永遠の愛を誓う──殿下の灼熱愛
王族としての執務に忙しい恋人・サイードとの逢瀬を待ち焦がれる志岐。美貌の猊下・ユサファと知り合うが、彼を警戒するサイードと言い争ってしまう。高慢な支配者の顔をあらわにしたサイードにのし掛かられ、「こちら側も舐めたらどうなるかな」強引な愛撫に抵抗できないまま、快感に弱い体を弄られた。その後も、切ない思いで彼と逢えない日々を過ごすが、志岐を気に入ったユサファに攫われ、軟禁されてしまい!? 身分をも越える、ゴージャスな灼熱愛
立ち読み
「サイード、あなたが欲しいよ……」
あえぐように告白した志岐に、サイードの瞳の炎が燃え上がる。余裕のない様子で指が動いて、瞬く間に志岐の衣服をくつろげていく。首筋にも、そして現れた鎖骨にも、吸い上げて赤い花びらの痕をつけ、滑らかな肌を愛おしげにさすりながら、引っ掛かる胸の突起を悪戯する。ソフトに揉み上げては、急に爪を立て、つきりと痛みを与えては、また柔らかく揉みほぐす。たちまち触られている一方が熱を持って膨らみ、固い芽に育った。
「んっ、ふう……っ」
緩く首を振って、志岐が微かな声を上げる。じっとしていられなくてもぞもぞと身体を動かしているのを満足そうに見つめながら、サイードはもう一方の突起に指を伸ばした。
「そこ、だけ、……やだ」
しまいには両方の尖りを一緒に弄くられて、志岐が音を上げる。胸から走る喜悦の波は、身体中の疼きを揺さぶりながら、やがて腰へと充足していく。触られもしないうちから頭を擡げたそこが、もっと直接的な愛撫を望んでじわりと先端に蜜を滲ませている。そして受け入れることに慣らされた後部の器官が、悦楽の源である太い杭を求めて、蠢き始めていた。
時々志岐は自分の身体が怖くなってしまう。男としての快感だけでなく、受け入れる側のオンナとしての快楽まで覚えてしまって、このまま進んでしまったら、いったい自分はどうなってしまうのだろうと。
そんな不安を与えるのもサイードならば、抱き締めて一掃してくれるのもサイードだった。
「愛しているなら感じるのは当たり前だ。そもそも、君が、私を抱いているのだぞ。私のすべてを君が受け止めてくれるから、心を穏やかに保っていられる。もし君が私を放り出すなら、国も民も巻き込んで、荒れ狂うぞ」
まさかそんなことはしないだろうと思うけれども、その脅しの言葉が嬉しい。こんな自分でも役に立っているんだと思えて。
「だから、私にだけは、すべてを明け渡して、感じるところも全部見せてくれ」
あえぐように告白した志岐に、サイードの瞳の炎が燃え上がる。余裕のない様子で指が動いて、瞬く間に志岐の衣服をくつろげていく。首筋にも、そして現れた鎖骨にも、吸い上げて赤い花びらの痕をつけ、滑らかな肌を愛おしげにさすりながら、引っ掛かる胸の突起を悪戯する。ソフトに揉み上げては、急に爪を立て、つきりと痛みを与えては、また柔らかく揉みほぐす。たちまち触られている一方が熱を持って膨らみ、固い芽に育った。
「んっ、ふう……っ」
緩く首を振って、志岐が微かな声を上げる。じっとしていられなくてもぞもぞと身体を動かしているのを満足そうに見つめながら、サイードはもう一方の突起に指を伸ばした。
「そこ、だけ、……やだ」
しまいには両方の尖りを一緒に弄くられて、志岐が音を上げる。胸から走る喜悦の波は、身体中の疼きを揺さぶりながら、やがて腰へと充足していく。触られもしないうちから頭を擡げたそこが、もっと直接的な愛撫を望んでじわりと先端に蜜を滲ませている。そして受け入れることに慣らされた後部の器官が、悦楽の源である太い杭を求めて、蠢き始めていた。
時々志岐は自分の身体が怖くなってしまう。男としての快感だけでなく、受け入れる側のオンナとしての快楽まで覚えてしまって、このまま進んでしまったら、いったい自分はどうなってしまうのだろうと。
そんな不安を与えるのもサイードならば、抱き締めて一掃してくれるのもサイードだった。
「愛しているなら感じるのは当たり前だ。そもそも、君が、私を抱いているのだぞ。私のすべてを君が受け止めてくれるから、心を穏やかに保っていられる。もし君が私を放り出すなら、国も民も巻き込んで、荒れ狂うぞ」
まさかそんなことはしないだろうと思うけれども、その脅しの言葉が嬉しい。こんな自分でも役に立っているんだと思えて。
「だから、私にだけは、すべてを明け渡して、感じるところも全部見せてくれ」
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