花嫁にくびったけ
~王子様の変身大作戦~
書籍紹介
世界で一番、幸せにしてあげるよ
天然癒し系の可愛い柚と、大富豪の西園寺家三男・地王は恋人同士。お城でラブラブ休暇中の二人だったけれど、「大人のキス」をめぐって喧嘩に。地王は、柚の無邪気な笑顔を守る自信が持てず、ほとばしる愛情を向けられずにいた。「いい男になって、柚をさらいにくるまで待って」柚を守るために、そばを離れる決意をする地王だけれど……。百万ドルの香港の夜景をバックに、銀髪の王子様・地王が誓った愛とは!? ゴージャスな「花嫁」シリーズ、ついに三男カップル編!
立ち読み
「ねえ、柚」
内緒話をするように、地王がかがんで柚に顔を近づける。
「大人のキス、していい?」
柚はためらうことなく目を閉じて、唇を少し開いた。久しぶりの地王の唇が、柚の唇を包んで。それから、舌がするりと入ってくる。
三回目のそれは、本当の意味での大人のキスだった。
舌を絡められて、柚が思わず逃げようとするのを許さずに、地王はこころゆくまで柚の舌をなぶる。上顎を舐められたら、柚の体がぴくんと震えた。
唇の中を、あますことなく探られて、柚の息が上がっていく。
こんなキス、知らない。
地王は柚の唇をさんざん味わうと、名残惜しそうに唇を離した。透明な唾液の糸が、二人の舌の間に垂れる。
「セックスは、もっとすごいよ」
地王はいたずらっぽく笑った。
「それでもしたい? さっき、したい、って答えたこと、後悔してない?」
柚は自分の胸に手を当てた。
このキスですら想像外だったのに、セックスなんてして大丈夫?
うん、大丈夫、と柚はうなずいた。
地王が好きだから、迷うことなんて何もない。
「それでも、柚はしたい」
だから、はっきりと答える。地王は目を細めた。
「じゃあ、つぎに会ったときは、セックスしようね」
地王は柚の唇を指で触る。
「それまで、いい子で待ってて」
内緒話をするように、地王がかがんで柚に顔を近づける。
「大人のキス、していい?」
柚はためらうことなく目を閉じて、唇を少し開いた。久しぶりの地王の唇が、柚の唇を包んで。それから、舌がするりと入ってくる。
三回目のそれは、本当の意味での大人のキスだった。
舌を絡められて、柚が思わず逃げようとするのを許さずに、地王はこころゆくまで柚の舌をなぶる。上顎を舐められたら、柚の体がぴくんと震えた。
唇の中を、あますことなく探られて、柚の息が上がっていく。
こんなキス、知らない。
地王は柚の唇をさんざん味わうと、名残惜しそうに唇を離した。透明な唾液の糸が、二人の舌の間に垂れる。
「セックスは、もっとすごいよ」
地王はいたずらっぽく笑った。
「それでもしたい? さっき、したい、って答えたこと、後悔してない?」
柚は自分の胸に手を当てた。
このキスですら想像外だったのに、セックスなんてして大丈夫?
うん、大丈夫、と柚はうなずいた。
地王が好きだから、迷うことなんて何もない。
「それでも、柚はしたい」
だから、はっきりと答える。地王は目を細めた。
「じゃあ、つぎに会ったときは、セックスしようね」
地王は柚の唇を指で触る。
「それまで、いい子で待ってて」
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