黒いサカナ
書籍紹介
心に秘める、欲望という名のサカナ
何か刺激が欲しい──全てに恵まれ、退屈していた竹垣は、謎めいた雰囲気のイラストレーター・今隅に求められ、モデルとなった。しかし、ふいに触れては離れていく彼の意味深な態度に、プライドの高い竹垣は戸惑い、翻弄される。そして、今隅に触れられる快感に気づいた時、欲望という名の恋心が溢れ出し……。「俺を、感じたでしょう?」獰猛な笑みと甘い囁きに搦め捕われ、深い悦楽に溺れる。美しく高潔な男が陥った、スリリングなラブアフェア
立ち読み
「お…俺が…欲しいか…?」
背後から抱かれるのは初めてだった。
その顔が見えないまま快感に包まれるのも初めてだった。
自分から腰を振るのも、もしかしたら初めてかもしれない。
「欲しい。竹垣さんの全てが欲しい」
けれど繋がっている場所でしか感じない彼の存在はより以上に強烈で、扇情的だった。
「あ…、あぁ……」
頭を振って、快感に酔いしれる。
自ら身体を揺らし、より以上の快楽を求める。
「ひどくするよ…。俺は本当はそういう人間だから」
布団に押さえ付けられ、更に深く突き立てられても、逃げることもしない。
むしろそうすればよかったのかと腰を高く上げるだけだ。
「ん…っ、う……、い…」
羞恥が消えてゆく。
何もかもが消えてゆく。
彼だけで全てが始まり、全てが終わる。
「いい…っ!」
自分らしくないほど乱れていることも気にならない。 俺をここまでにするのはこの男だけなのだから、彼が求めていることなのだからという言い訳も、もう必要なかった。
「いい…、もっと…」
背後から抱かれるのは初めてだった。
その顔が見えないまま快感に包まれるのも初めてだった。
自分から腰を振るのも、もしかしたら初めてかもしれない。
「欲しい。竹垣さんの全てが欲しい」
けれど繋がっている場所でしか感じない彼の存在はより以上に強烈で、扇情的だった。
「あ…、あぁ……」
頭を振って、快感に酔いしれる。
自ら身体を揺らし、より以上の快楽を求める。
「ひどくするよ…。俺は本当はそういう人間だから」
布団に押さえ付けられ、更に深く突き立てられても、逃げることもしない。
むしろそうすればよかったのかと腰を高く上げるだけだ。
「ん…っ、う……、い…」
羞恥が消えてゆく。
何もかもが消えてゆく。
彼だけで全てが始まり、全てが終わる。
「いい…っ!」
自分らしくないほど乱れていることも気にならない。 俺をここまでにするのはこの男だけなのだから、彼が求めていることなのだからという言い訳も、もう必要なかった。
「いい…、もっと…」
おすすめの関連本・電子書籍
- プラチナ文庫
- 書籍詳細