家元のおたわむれハート

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本価格:607(税込)

  • 本販売日:
    2004/09/10
    ISBN:
    978-4-8296-2253-7
書籍紹介

こんなエッチなお稽古があるもんか!

雅やかな香道家元の秘書として、住み込みで働くことになった隆平。「君の身体は淫らな香りがします」どうやら特殊な微香を発している隆平に、家元はご執心の様子。夜になると豹変した彼に犯され、隆平はそのテクニックによがり啼いてしまった! 脱走しようとした隆平は、お仕置きとして座敷牢に閉じこめられ、夜ごとエッチなお稽古を受けるハメに。強引な家元に翻弄されて、被虐の快楽に堕ちていきそうハート
立ち読み
「迷子になったら大変です。この鎖の先は、できるだけ私が持っているようにしますね」
  ふいに右乳首をクリップのような物で挟まれた感触がある。
  着物の上から触ってみると、その金具から細い鎖が袂に向かって伸びているのがわかった。
  驚いて家元を見つめると、何事もなかったかのように外を眺めている。左手には鎖の端が握られていた。
「さあ、お買い物お買い物」
「家元……こういうの、どちらでお買い求めになるんですか?」
  小声で訪ねる隆平の耳元に、家元はそっと囁く。
「専門の業者に頼んでいます……香当ての時のオモチャと、一緒に買いました」
  螺鈿細工の箱に鎮座ましましていたバイブである。
  あの時すでに家元は、こうして乳首にクリップ付きチェーンを付けた隆平と、買い物に出かけることを考えていたのだろうか。
  これって野外プレイ?  いや、お散歩プレイ?  買い物プレイ?
  家元の気品には似つかわしくない名称をあれこれ思い出しながら、隆平はぎくしゃくと車を降りた。それによりそうように家元も後から降りる。
「あまり私から離れると、この鎖が他人に見えてしまいますよ」
「わかっています。ですから家元もお願いですから……僕から離れないでください」
「録音して何度でも聞きたいほど、素敵な言葉でした」
『僕から離れないで』などと甘いお願いをしてしまったことに照れ、隆平は自分の右手を袂の中に引っ込める。家元もそうしていて、袖をくっつけている限りは二人を繋ぐ鎖は外から見えない。
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