恋のソナタをもう一度
書籍紹介
愛してる。だけど、もう傍にいられない
かつて別 れを告げた克彦と3年ぶりに再会した優。新進気鋭のヴァイオリニストである彼のピアノ伴奏者として相応しくあろうと、優は懸命だった。しかし、従兄弟との関係を誤解した克彦に押し倒されてしまう。「俺に、ねだってみろ」心は哀しみに溢れていたが、身体は待ちかねていたように彼に絡みつき、身悶えた。たとえ軽蔑されていても、彼のことが好き──。改めて自分の気持ちを自覚した優だったが、実は秘めた決意があって……? 甘く切ない恋の旋律
立ち読み
「──何、嫌がってるふりしてるんだ。感じているくせに」
「……!」
ふいに、耳元でそうささやかれ、優の想いは突然、断ち切られてしまった。
低い声だったが、確かに嘲るような響きを感じて、優は目を見開いた。
克彦は、優の想いなど全く心にかけていないようだった。その言葉に、優はカッとして振り向きかけたが、後ろから、自分の胸板や腹部を容赦なくまさぐり始める克彦の両手の感触に、思わず身をのけ反らせた。彼の手はすぐに両方の乳首を探り当て、指の間に強く挟み、胸全体に指を食い込ませるほど荒々しく揉みしだいた。
それも、覚えのある彼の仕草だった。もがいていた優の唇から思わずあえぎ声がもれた。嬲られた乳首がほの赤く色づき、みるみるうちに固くなっていくのがわかる。
「あ、あぁっ……」
「そら、いい声を出せよ」
言われて、優は身を強張らせ、あわてて唇を噛みしめた。が、今度は乳首を彼の両手のひらの下に揉みこまれ、一度に、真ん中のくぼみに包み込まれて押しつけるように愛撫される。すると、痛みとともに不思議な甘い疼きがこみ上げ、身体が弛緩し、ふっと抵抗する気が薄れていってしまう。
三年の間、誰にも触れさせていなかった優の肌は、今、強いられた快感に熱を帯びてうっすらと汗ばみ、まるで自ら吸いつくように、克彦に応じていた。克彦の手はそんな感触に誘われたように、さらにみぞおちや、腰骨のあたりまで揉みほぐすように這っていった。
「あぅ……」
足が震え、立っていられなくなってくる。
「……!」
ふいに、耳元でそうささやかれ、優の想いは突然、断ち切られてしまった。
低い声だったが、確かに嘲るような響きを感じて、優は目を見開いた。
克彦は、優の想いなど全く心にかけていないようだった。その言葉に、優はカッとして振り向きかけたが、後ろから、自分の胸板や腹部を容赦なくまさぐり始める克彦の両手の感触に、思わず身をのけ反らせた。彼の手はすぐに両方の乳首を探り当て、指の間に強く挟み、胸全体に指を食い込ませるほど荒々しく揉みしだいた。
それも、覚えのある彼の仕草だった。もがいていた優の唇から思わずあえぎ声がもれた。嬲られた乳首がほの赤く色づき、みるみるうちに固くなっていくのがわかる。
「あ、あぁっ……」
「そら、いい声を出せよ」
言われて、優は身を強張らせ、あわてて唇を噛みしめた。が、今度は乳首を彼の両手のひらの下に揉みこまれ、一度に、真ん中のくぼみに包み込まれて押しつけるように愛撫される。すると、痛みとともに不思議な甘い疼きがこみ上げ、身体が弛緩し、ふっと抵抗する気が薄れていってしまう。
三年の間、誰にも触れさせていなかった優の肌は、今、強いられた快感に熱を帯びてうっすらと汗ばみ、まるで自ら吸いつくように、克彦に応じていた。克彦の手はそんな感触に誘われたように、さらにみぞおちや、腰骨のあたりまで揉みほぐすように這っていった。
「あぅ……」
足が震え、立っていられなくなってくる。
おすすめの関連本・電子書籍
- プラチナ文庫
- 書籍詳細