灼熱の夜に抱かれて
書籍紹介
殿下にさらわれて、 情熱の求愛(プロポーズ)
熱砂の国サラーラ。遺跡発掘隊員の志岐は盗賊に襲われ、媚薬に侵されてしまう。最奥を穿つ昂りを求め身悶える志岐を助けてくれたのは、国を支配する王族・サイードだった。身体がとろけるような悦楽を与えてくれた彼に心惹かれる志岐。しかし身分の差が気になり、なかなか素直になれない。「監禁して、ずっと愛でていたい」独占欲も露わなサイードに攫われ、連れてこられた豪奢な館で甘い囁きと濃密な愛撫に溺れていき……? ゴージャス・ラブ
立ち読み
「キスができないだろう。志岐、手をどけるんだ……」
囁きながら、何度も軽いキスが手の甲に降ってくる。
手で塞いだ唇がむずむずした。サイードの唇をじかに感じたくて、痺れるような快感をもう一度味わいたくて、唇を覆っていた指がするりと滑り落ちていく。
「いい子だ」
すぐさまサイードは、何度も吸われて扇情的な赤に染まっていた志岐の唇を奪った。そうしながら、悪戯な指は志岐の身体を弄り回しているので、キスの合間に、志岐は何度も艶やかな喘ぎ声を漏らすことになった。感じるところを突つくたびに、サイードが意地悪くも志岐の唇から退いてしまうからだ。
「あ、あぁ……や、ん」
今もウェストから入って悪戯している指に、昂りを握られた弾みに声が出てしまい、慌てて唇を噛んだ志岐は、半ば涙目でサイードを睨んだ。
「なんで……っ、僕ばっかり…」
文句を言いかけた口は、すばやくサイードに塞がれてしまう。
「素直に感じていればいい」
そんなことを言いながら、指はさらに、志岐の身体のあらゆる部位を探索して暴き立てる。しばらく放っておかれた下半身が、蜜を零して震えていた。そこを触ってほしいのに、サイードはわざとのように柔らかな内股やつけ根あたりに愛撫を施すだけで、肝心のその部分には触れようとしない。
潤んだ目で懇願するように見上げても、眦に溜まった雫を吸い取られ、
「触ればイってしまうだろう。あとがつらいぞ」
と苦笑されるばかりだ。
囁きながら、何度も軽いキスが手の甲に降ってくる。
手で塞いだ唇がむずむずした。サイードの唇をじかに感じたくて、痺れるような快感をもう一度味わいたくて、唇を覆っていた指がするりと滑り落ちていく。
「いい子だ」
すぐさまサイードは、何度も吸われて扇情的な赤に染まっていた志岐の唇を奪った。そうしながら、悪戯な指は志岐の身体を弄り回しているので、キスの合間に、志岐は何度も艶やかな喘ぎ声を漏らすことになった。感じるところを突つくたびに、サイードが意地悪くも志岐の唇から退いてしまうからだ。
「あ、あぁ……や、ん」
今もウェストから入って悪戯している指に、昂りを握られた弾みに声が出てしまい、慌てて唇を噛んだ志岐は、半ば涙目でサイードを睨んだ。
「なんで……っ、僕ばっかり…」
文句を言いかけた口は、すばやくサイードに塞がれてしまう。
「素直に感じていればいい」
そんなことを言いながら、指はさらに、志岐の身体のあらゆる部位を探索して暴き立てる。しばらく放っておかれた下半身が、蜜を零して震えていた。そこを触ってほしいのに、サイードはわざとのように柔らかな内股やつけ根あたりに愛撫を施すだけで、肝心のその部分には触れようとしない。
潤んだ目で懇願するように見上げても、眦に溜まった雫を吸い取られ、
「触ればイってしまうだろう。あとがつらいぞ」
と苦笑されるばかりだ。
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