年下の彼はエクスタシーハート

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本価格:607(税込)

  • 本販売日:
    2003/11/10
    ISBN:
    978-4-8296-2224-7
書籍紹介

上の口は素直じゃないな、オニイチャン

年下のアイツと、まさかの同棲生活!? 貧乏学生の真咲は、ずっと弟のように可愛がってきた年下の幼なじみ、宏彰の家政夫として雇われた。が、宏彰は体も態度もでかくて、「真咲の乱れた姿が見たいんだよ」と、隙あらば襲ってくる。複雑な心境のまま、ゴーインにお風呂やキッチンで抱かれてしまう毎日。これじゃまるで新婚生活!? その上、セックスドラッグをめぐる事件に巻き込まれて──。この恋は、麻薬みたいにクセになるハートパワフル年下攻め!
立ち読み
「宏彰!」
「頭の上で叫ぶな」
  だったら退けという台詞は、喉の奥に飲み込む。目を閉じた宏彰が、ひどく安らいだ顔をしているように見えたのだ。
  真咲の腰に巻きついた腕も、抱き締めるだけで、それ以上不穏な動きは見せない。
  それを確認して、真咲はそっと身体から力を抜いた。
  暖かい居場所を横取りされ、不満そうにうろついていた仔猫も、床に転がるクッションの上で再び丸くなる。
  しばらくすると、一人と一匹の寝息が静かな室内で聞こえてきた。
「子どもか、コイツは……」
  膝の上で健やかに寝息を立てる男を見つめ、真咲は呆れた。
  眠かったのなら、寝室に行けばいいだろうに。
  そっと頬にかかる髪を指先で払う。
  人並み以上に整った顔は、眠っていてもやはり観賞に耐える。
(クセは抜けてないんだな……)
  そう思って、小さく笑う。
  枕を並べて眠った頃、真咲の腰にしがみつくように抱きついて眠るのが、宏彰の癖だった。
  図体こそ比べようもないほど育ってしまったのに、行動はあまり変わっていないのが笑える。
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