不機嫌なペット
書籍紹介
約束を破ったら、お仕置きだよ
両親を亡くして、兄に甘やかされて育った優は、すごいおバカさんになってしまった。家政夫として雇われたものの、料理も掃除もできず、洗濯機を破壊する始末。「お前はもう、夜の相手しか役に立たないだろう」とご主人様が取り出したのは、フリフリのメイド服。彼はなんと、倒錯的な嗜好の持ち主(手っ取り早く言えば、変態)だったのだ! 次々とコスプレさせられ、首輪を付けて「バカ犬、愛してる」って……これって本当に愛なの!? 魅惑のコスプレ倒錯ワールド
立ち読み
「でもやだっ! だって、こんな格好したくないしっ!」
「だから、さっきから言ってるだろ。優の希望は通らないって」
「やーだっ!」
身長差がどれだけあるかわからないが、佐脇に抱え上げられると、床に足がつかない。
宙に浮いた足をバタバタさせる優の後ろから、佐脇の呆れ返ったため息が聞こえる。
「優。ごめんなさい、は?」
「なんでっ」
「これ捨てて、逃げようとして。そういう悪いことしたらまず謝らなくちゃいけないだろ?」
これ、といつの間にか拾われていたカチューシャを目の前で見せられる。
そんなものを捨てるのが悪いことだと、素直に認める人間がこの世にいるのかどうか謎だ。
付けられて大人しくしている方が、どっかおかしいに決まってる。
「俺は悪くないっ」
「悪いだろ。俺の言うこと全然聞けてないんだから」
「やっ」
くるりと回転した視界に目を瞑ったら、自分の体は佐脇の膝の上にしっかりと抱えられていた。
「しょうがないよな。優みたいなバカ犬は、言われただけじゃわかんないんだよな」
「や、なに?」
冷たい口調からして、形勢がよくないことはわかる。
不意に、さっきまでのあの冷気が蘇り、それと一緒に恐怖も蘇ってきた。
「さわき、こわい……」
「優がいい子にしていられるんだったら、怖いことなんかなかったんだけどな」
「や、やっ」
抱えられたままスカートを捲られタイツと下着を下ろされて、ようやく身に迫っていた危機に気がついたが、もう遅い。
「だから、さっきから言ってるだろ。優の希望は通らないって」
「やーだっ!」
身長差がどれだけあるかわからないが、佐脇に抱え上げられると、床に足がつかない。
宙に浮いた足をバタバタさせる優の後ろから、佐脇の呆れ返ったため息が聞こえる。
「優。ごめんなさい、は?」
「なんでっ」
「これ捨てて、逃げようとして。そういう悪いことしたらまず謝らなくちゃいけないだろ?」
これ、といつの間にか拾われていたカチューシャを目の前で見せられる。
そんなものを捨てるのが悪いことだと、素直に認める人間がこの世にいるのかどうか謎だ。
付けられて大人しくしている方が、どっかおかしいに決まってる。
「俺は悪くないっ」
「悪いだろ。俺の言うこと全然聞けてないんだから」
「やっ」
くるりと回転した視界に目を瞑ったら、自分の体は佐脇の膝の上にしっかりと抱えられていた。
「しょうがないよな。優みたいなバカ犬は、言われただけじゃわかんないんだよな」
「や、なに?」
冷たい口調からして、形勢がよくないことはわかる。
不意に、さっきまでのあの冷気が蘇り、それと一緒に恐怖も蘇ってきた。
「さわき、こわい……」
「優がいい子にしていられるんだったら、怖いことなんかなかったんだけどな」
「や、やっ」
抱えられたままスカートを捲られタイツと下着を下ろされて、ようやく身に迫っていた危機に気がついたが、もう遅い。
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