君と緋色の恋を抱き
書籍紹介
君は、世界でただ一人の相手
赤い髪に琥珀色の瞳を持つ浩太は、使用人の息子として、日野家のお屋敷にやってきた。ずっと「異人の子」と蔑まれてきたが、お屋敷の次期当主・裕利は、その髪に優しく触れ、好きだと言ってくれた。二人の間にほのかな恋が生まれる──それが波乱に満ちた人生の始まりとも知らずに。その時、裕利の継母は日野家の財産を狙い、当主暗殺をもくろんでいた。使用人とご主人様──身分違いのせつない恋の行方は……?
立ち読み
「…なに…すんだ…?」
「もっと気持ちのいいこと」
「うん…」
ここから先は裕利も初めてだが、どうすればいいかは知っている。
大事な浩太。絶対に傷つけたりしない。
「恐いか?」
震えている浩太に気づき、裕利が優しく問う。
「す…少し…な」
浩太は裕利の首に腕を回し、照れくさそうに微笑む。
「大丈夫。おめぇを触ってるのは俺だ」
「うん……」
裕利の指が、余すことなく浩太の体を確かめていく。
初めは強張っていた体も、裕利の愛しげな愛撫のもと、しだいにほぐれていった。
「恐くねぇだろ?」
「…お、おう…」
浩太は頬を染めながら、素直に頷く。
夢じゃなく…。これは、夢じゃなく…。
浩太に触れているのは裕利の指、裕利の唇。
自分でさえ見たことのない“自分”が、裕利の前に現れる。
「もっと気持ちのいいこと」
「うん…」
ここから先は裕利も初めてだが、どうすればいいかは知っている。
大事な浩太。絶対に傷つけたりしない。
「恐いか?」
震えている浩太に気づき、裕利が優しく問う。
「す…少し…な」
浩太は裕利の首に腕を回し、照れくさそうに微笑む。
「大丈夫。おめぇを触ってるのは俺だ」
「うん……」
裕利の指が、余すことなく浩太の体を確かめていく。
初めは強張っていた体も、裕利の愛しげな愛撫のもと、しだいにほぐれていった。
「恐くねぇだろ?」
「…お、おう…」
浩太は頬を染めながら、素直に頷く。
夢じゃなく…。これは、夢じゃなく…。
浩太に触れているのは裕利の指、裕利の唇。
自分でさえ見たことのない“自分”が、裕利の前に現れる。
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