若君様のキケンな情事
書籍紹介
若君、夜のおつとめの時間です
落ちこぼれサラリーマンの宣彰は、実は由緒正しき徳王家の若君。親に内緒で会社員しているところに、突然結婚の話が!? 家に帰ると三つ指ついて待っていたのは……しゃ、社長!? ちょっと待って、なんでオレが男を(しかもヤリ手のハンサム)嫁にもらわなきゃならないんだよ────!! 若君様、大ピンチ!
立ち読み
「おやすみのキス、です。これで眠れますか?」
眠れるわけ、ないだろーーっ!!
オレの絶叫は言葉にならなかった。
唇を男に奪われたショックで、言い返すこともできず、がっくりと脱力しきった身体は社長の腕から逃れる気力もない。
気を失いかけて、社長の胸の上にくったりと身をもたせかけたオレに、トドメ! とばかりに社長は囁いた。耳元にその唇があたっている。
「悪い人ですね…もしかして私を誘っているのですか?」
何のこと…?
はぁ…と息をつけば、艶めいた吐息が耳に吹き込まれる。
整いすぎた顔が、何か企んだような笑みを浮かべる。
「眠れないようなら…嫁としてのおつとめを果たさせていただきましょうか…? 夜の方のおつとめを、ね」
眠れるわけ、ないだろーーっ!!
オレの絶叫は言葉にならなかった。
唇を男に奪われたショックで、言い返すこともできず、がっくりと脱力しきった身体は社長の腕から逃れる気力もない。
気を失いかけて、社長の胸の上にくったりと身をもたせかけたオレに、トドメ! とばかりに社長は囁いた。耳元にその唇があたっている。
「悪い人ですね…もしかして私を誘っているのですか?」
何のこと…?
はぁ…と息をつけば、艶めいた吐息が耳に吹き込まれる。
整いすぎた顔が、何か企んだような笑みを浮かべる。
「眠れないようなら…嫁としてのおつとめを果たさせていただきましょうか…? 夜の方のおつとめを、ね」
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