愛執は蜜のように
書籍紹介
思いきり苛んで、犯して、最後の一滴まで、この躰に注いでほしい。
急死した父親の跡を継いで鷹巣製薬の社長に就いた彰斗は、兄のように慕っていた相馬に秘書として支えられて業務をこなしている。でも、いつの間にか筆頭株主となっていた相馬から退陣を要求され、「私の女になるというなら、社長を続けてもいい」と言われて抱かれてしまう。昼は冷静沈着な秘書の態度を崩さない相馬から夜毎激しく求められ、彰斗への縛りつけは増すばかり。相馬の豹変の理由を知り、彰斗は自ら躰を開くようになるが。
立ち読み
相馬に直に触られ、ゆるゆると扱かれて、彰斗は見る間に勃起していく。
それが悔しくて恥ずかしくて、彰斗は思わず腰をよじって逃れようとしてしまう。
その背に、上からのしかかってくる相馬の声が響いた。
「今さら、やめろはなしですよ、彰斗さん。お教えしたでしょう。社長たるもの一度口にしたことは、けして違えてはなりませんよと」
揶揄を込めた低い声に、ザワッと肌が粟立つ。
そんなことは言われなくてもわかっている。
だが、いくら頭で理解していても、感情がついていかないのだ。
なのに、躰のほうは彰斗の気持ちとは裏腹に、どんどん先走っていく。
それが嫌で、彰斗は両手をきつく握り、唇を噛みしめた。
「う…っ……んっ…ぁっ」
だが、いくらも経たないうちに、彰斗の口から鼻にかかったような甘い吐息が洩れる。
それは根元から先端へ、そしてまた根元へと表皮を擦り上げられる度、躰の芯から疼くような快感が込み上げてくるせいだ。
「あっ…、待っ…て、相馬…っ」
「いけませんね。まだそんなことを、おっしゃって」
優しくなだめるように言いながらも、相馬はけして愛撫の手を弱めない。
それが悔しくて恥ずかしくて、彰斗は思わず腰をよじって逃れようとしてしまう。
その背に、上からのしかかってくる相馬の声が響いた。
「今さら、やめろはなしですよ、彰斗さん。お教えしたでしょう。社長たるもの一度口にしたことは、けして違えてはなりませんよと」
揶揄を込めた低い声に、ザワッと肌が粟立つ。
そんなことは言われなくてもわかっている。
だが、いくら頭で理解していても、感情がついていかないのだ。
なのに、躰のほうは彰斗の気持ちとは裏腹に、どんどん先走っていく。
それが嫌で、彰斗は両手をきつく握り、唇を噛みしめた。
「う…っ……んっ…ぁっ」
だが、いくらも経たないうちに、彰斗の口から鼻にかかったような甘い吐息が洩れる。
それは根元から先端へ、そしてまた根元へと表皮を擦り上げられる度、躰の芯から疼くような快感が込み上げてくるせいだ。
「あっ…、待っ…て、相馬…っ」
「いけませんね。まだそんなことを、おっしゃって」
優しくなだめるように言いながらも、相馬はけして愛撫の手を弱めない。
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