いとしのテディ・ボーイ
ドラマチックに恋をしよう

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本価格:565(税込)

  • 本販売日:
    2002/08/25
    ISBN:
    978-4-8296-5291-6
書籍紹介

愛している、そなたしかいらぬ

直矢の幼なじみ、里美と真理によって一時仲がこじれた宮緒と直矢だったが、騒動はそれで終わらなかった。宮緒が直矢のもとを離れている隙に…?
立ち読み
「絶対に、てめぇのいいようにはなんないからなッ」
  目前の男は、宮緒じゃない。
  自分はちゃんと知っているのだ。宮緒がどれほど頑張り屋さんで、寂しがり屋なの
か。
  記憶を後退させたときも、決して挫けはしなかった。そして、ちゃんと元に戻った
のだ。
  その宮緒の顔と声とで、快楽を楽しむだけの言葉は聞きたくないと怒声を発しかけ
たときだった。スラックスのファスナーが、音をたてて引き下ろされていく。
  反射的に上体を起こそうとしたが、どうしたことか身体が動かない。
「なっ…なんで……」
「どうやら、君の内の卵が、もうこれ以上痛い想いをするのはイヤだと行動で示して
いるようだ」
「どういうことだよ」
  虚勢を張っても、声の震えは隠せない。しかも追い打ちをかけるように、開いたファ
スナーから自身を弄る指が侵入してきた。
「やっ…いやだぁぁぁっっ」と叫んでも、やはり身体は動かない。
  このままでは、頭上でほくそ笑む2号の意のままになってしまう。
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