友達のままじゃいられない
書籍紹介
エッチもオッケーな友達なんて、恋愛感情と大差ないって
親友の真吾に告白されて拒絶するが、謝られてホッとしたのもつかの間、海兎そっくりの弟が男と寝ているのを目撃した真吾は!?
立ち読み
「おかえり兄貴。そんなところでなにつったってんの?」
唇を離した陸耶に男の膝の上からあまりにも普通に話しかけられて、思考がついていかない海兎はパニックに陥った。
「あ…え? なに?」
自分とそっくりの顔をした双子の弟が男とキスをしていて、しかもその唇が唾液で濡れて艶っぽく光っている。
どう考えても普通じゃないこの状況で、どうして動揺しているのが自分一人なのかと不思議でたまらない。
「あはは、バレちゃった。これ、俺の彼氏の西条悠くん。パパやママには秘密にしておいてね」
パニックに陥っている海兎に、陸耶はサラッと一緒にいる男のことを「彼氏」だと紹介した。
「彼氏って、おま、お前なぁ…、そいつ男じゃねーか!」
彼氏ということは、その西条悠なる人物は陸耶の恋人だということだろう。
抱き合ってキスをしていたのだから当然といわれれば当然かもしれないが、なにしろ陸耶も悠も男である。
「当たり前だろ。女の子だったら普通『彼氏』とは言わないじゃん」
「そういうこと言ってんじゃねーよ!」
軽口をたたく陸耶に、海兎は少々憤慨した。絶対に陸耶はわかっててワザと論点を外すようなことを言ってるのだと思ったら、なんだかからかわれているようで気分が悪い。
男同士なんて普通じゃないんだから、もうちょっと遠慮とか後ろめたさとかがあってもいいはずなのに、陸耶からはそんなモノは微塵も感じられない。
海兎と陸耶は一卵性双生児で顔はそっくりだが、性格は正反対といっていいほどまったく似ていなかった。
唇を離した陸耶に男の膝の上からあまりにも普通に話しかけられて、思考がついていかない海兎はパニックに陥った。
「あ…え? なに?」
自分とそっくりの顔をした双子の弟が男とキスをしていて、しかもその唇が唾液で濡れて艶っぽく光っている。
どう考えても普通じゃないこの状況で、どうして動揺しているのが自分一人なのかと不思議でたまらない。
「あはは、バレちゃった。これ、俺の彼氏の西条悠くん。パパやママには秘密にしておいてね」
パニックに陥っている海兎に、陸耶はサラッと一緒にいる男のことを「彼氏」だと紹介した。
「彼氏って、おま、お前なぁ…、そいつ男じゃねーか!」
彼氏ということは、その西条悠なる人物は陸耶の恋人だということだろう。
抱き合ってキスをしていたのだから当然といわれれば当然かもしれないが、なにしろ陸耶も悠も男である。
「当たり前だろ。女の子だったら普通『彼氏』とは言わないじゃん」
「そういうこと言ってんじゃねーよ!」
軽口をたたく陸耶に、海兎は少々憤慨した。絶対に陸耶はわかっててワザと論点を外すようなことを言ってるのだと思ったら、なんだかからかわれているようで気分が悪い。
男同士なんて普通じゃないんだから、もうちょっと遠慮とか後ろめたさとかがあってもいいはずなのに、陸耶からはそんなモノは微塵も感じられない。
海兎と陸耶は一卵性双生児で顔はそっくりだが、性格は正反対といっていいほどまったく似ていなかった。
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