校内恋愛のススメ
書籍紹介
先生がこんなことしていーのかよ?
高2に進級した啓は、新担任が幼馴染みでひそかに好きだった秀頼と知り、ドキドキな新学期を迎えるが…?
立ち読み
「それって、篠川のことかよ? おまえ篠川とこんなふうになりてーって思ってるんか?」
これが秀頼だったら、啓だって拒みはしなかっただろう。──だがここでそんなことを触れ回っても仕方のないことだ。
それに秀頼と自分の関係は人に言えるほど、容易なものではない。
啓は秀頼との恋を大切にしたかった。
「先パイには関係ねーだろッ! 離せッ! 頼むから、離してくれって!」
口では威勢のいいことは言っていても、この体格差は啓にとってかなりのハンディとなる。身長差は五センチくらいしか違わなかったが、ウエイト差は相当あるはずだった。
だが一対一の場合、本気で相手に暴れられたら、押さえこむことも容易なことではない。だから一海は早々に手を打った。
隙間から滑りこませた右手で、啓の股間をきつく握りしめる。
「う、っわぁッ! ……バ、ッカ……ッ」
その痛みで一海は啓の抵抗をあっさりと封じこめた。
「──観念、しろよ?」
「だ、誰がッ!」
獲物を見下ろしながら、一海は下唇を舌で湿らせる。
「観念するのは、そっちだぜ? ぼーや」
誰もいないはずの啓の家に、ふたり以外の人間の声がした。
これが秀頼だったら、啓だって拒みはしなかっただろう。──だがここでそんなことを触れ回っても仕方のないことだ。
それに秀頼と自分の関係は人に言えるほど、容易なものではない。
啓は秀頼との恋を大切にしたかった。
「先パイには関係ねーだろッ! 離せッ! 頼むから、離してくれって!」
口では威勢のいいことは言っていても、この体格差は啓にとってかなりのハンディとなる。身長差は五センチくらいしか違わなかったが、ウエイト差は相当あるはずだった。
だが一対一の場合、本気で相手に暴れられたら、押さえこむことも容易なことではない。だから一海は早々に手を打った。
隙間から滑りこませた右手で、啓の股間をきつく握りしめる。
「う、っわぁッ! ……バ、ッカ……ッ」
その痛みで一海は啓の抵抗をあっさりと封じこめた。
「──観念、しろよ?」
「だ、誰がッ!」
獲物を見下ろしながら、一海は下唇を舌で湿らせる。
「観念するのは、そっちだぜ? ぼーや」
誰もいないはずの啓の家に、ふたり以外の人間の声がした。
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