花嫁はいじっぱりハート
~王子様のプロポーズ大作戦~

本を購入

本価格:586(税込)

  • 本販売日:
    2004/07/10
    ISBN:
    978-4-8296-2246-9
書籍紹介

初めてのキスは、王子様のプロポーズハート

美人でいじっぱりの柊が恋したのは、お金持ちで優しい王子様のような海王。その海王に愛されても、「セックスしたくらいで恋人だと思うな」と憎まれ口を叩く柊を、海王は欲望のままに手酷く抱いてしまう。どうしても素直になれない柊が連れ出された先は──なんと、お城!? おとぎ話のようなお城の中で、海王の用意した素敵なプロポーズとは? 大富豪3兄弟×美人3兄弟のゴージャスハートラブストーリー、待望の次男カップル編!
立ち読み
「柊はおとぎ話って信じる?」
  突然、違う話題になって。柊はきょとんと海王を見た。
「お姫様と王子様は末永く幸せに暮らしました、おしまい、ってやつ。あれ、どう思う?」
  聞いたくせに、柊の答えを待たずに、海王は続ける。
「バカみたいだって思う?  好きになって、結婚して、そこで終わりなわけないじゃん、って鼻で笑う?  そこから先、ずっと幸せだなんて夢物語だって肩をすくめる?」
  いかにも自分が言いそうなことを上げられて。柊は少しだけ笑ってしまった。
  海王は柊の頬をなでる。
「末永く幸せに暮らそう」
  海王の言葉に、柊は目をぱちくりとさせた。
  この人は、何を言っているの?
「バカみたいだと思っててもいいから。そんなはずないだろ、って突っ込んでてもいいから。ぼくと一緒に、おとぎ話みたいに幸せになろう」
  また、柊の目から涙があふれた。
  自分の不安を、きっと海王は全部分かっているのだろう。
  本当は臆病で傷つきやすくて悪い結末ばかり考えて。
  勇気も出せず、どうせダメになるから、と尻ごみして、だったら、最初からなかったことにしようとしたこんな弱い自分を。
  それでも、好き、と言ってくれるの?
  それでもいいから、と包みこんでくれるの?
「一生、そばにいるから」
  あふれる涙で、視界がぼやける。
おすすめの関連本・電子書籍
アイコンについて
  • プラチナ文庫
  • プラチナ文庫 アリス
  • プラチナ文庫 艶
  • ラピス文庫
  • f-LAPIS
  • プランタンe-Boys!