働くおにいさんブログ一覧

2019/09/02

今日で五月は終わり!
明日からの「6月のコッペパン」のフィリングは、つぶあんと抹茶クリーム!
抹茶をたっぷり入れた生クリーム、つぶあんに凄く合う。
それに合わせて、いつもより少しふわっと柔らかめにコッペパンを焼いて、なかなかの自信作なんだ。
今日、試作して小さく切った奴をみんなにちょっとずつ味見してもらって、なかなか好評だった。明日からが楽しみだ。
でももう、「今年のアイスクリンはいつから?」なんて言われて、慌てちゃったよ。
確かに、夏はもうそこまで来てるよな。
もうちょっと暑くなったら、深谷さんと相談しなきゃ。
何しろ、深谷さんはアイスクリン主任だから!

九条

2019/09/02

お店のテーブルアジサイは相変わらずよく売れています。
我が家の庭のアジサイの開花はまだもう少し先のようで、毎朝、出勤するとき、大野木先生はアジサイをチラと見て、「つぼみが少しずつ大きくなるな」と微笑まれます。
その笑顔がとても素敵で、そんな風に慈しまれ、成長を見守られるアジサイに嫉妬してしまいそうになる……とLINEで打ち明けたら、遥君にスタンプで大笑いされました。
「こと兄ちゃんが絡むと、九条さんは世界のあらゆるものと戦っちゃいそう」
と言われましたが、実際、そういうことですよね。
毎日、誰よりも先生のお傍にいられる立場でありながら、なおもっと、と求めてしまう。
僕は欲深い人間なのです。
そう申し上げたら、先生は「それほどまでに求めてもらえる人間だとは思えんが、精進する」と仰って、そのときの真剣なお顔を思い出すと、つい頬が緩んでしまいます。

知彦

2019/09/02

今日は、久しぶりの患者さんが来た。
義足を新調することになったから、アジャストのためのリハビリをすることになったからだ。
交通事故で右足の膝から下を切断することになったのが、中学生の頃。今は高校二年生で、義足をつけて、他の生徒に交じって卓球部で活躍しているそうだ。
凄く元気そうだし、新しい義足との相性もおおむねよさそうだ。今日は装具士さんも一緒に来て、色々と細かい調整について三人で話し合った。
それにしても最近は、義足でオシャレも楽しめるそうで、「デコってカスタマイズしちゃうの」と言われて、はああーって変な声が出てしまった。
でも、義足は自分の体の一部というか、相棒みたいなものだから、可愛いとかかっこいいとか綺麗とか、そんな風に思えたらとても素敵だよね。
古くなってしまった義足のことを「誇らしい」と言う彼女が、とても眩しく見えた。

2019/09/02

月曜の朝というのは、何となく気が重いものだ。
週末で緩んでしまった神経を巻き直すのに手こずる感じといえばいいだろうか。
九条はあまりそんな素振りを見せないので、いわゆるブルー・マンデー的なことはないのかと訊ねたら、「なくはないですが、花は生き物ですから、待ってくれませんからね」と笑顔で答えてくれた。
確かにそうだな。納得していたら、「それに、月曜日ならではの、いつもよりさらにグズグズ起き渋っている先生も見られますし」と楽しそうに付け加えられた。
む……俺が、九条の月曜日の憂鬱を少しなりと消すことができているなら、よかったと思うべきか……。微妙に釈然としないが。
俺も九条に布団の中でグズグズ言ってもらえれば、この憂鬱が少しは晴れるだろうか。
だが、九条は寝起きがとてもいいからな……。無理そうだ。

2019/09/02

今日は、中学時代の同級生の結婚式だった。
めでたいし、友だちに久しぶりに会えるのは嬉しいけど、やっぱお祝いが懐に痛いなあ……。
二次会の後、特に仲良しだった奴等と少し飲んでから帰ってきた。
深谷さんは、本屋さんに行ったり、のんびり過ごしたんだって。
引き出物のメインは、カタログショッピングだった。
こういうの、あんまり凄くいいものはないよなーって、ちょっと失礼なことを言いつつ、二人でけっこう楽しく眺めて、体重計に決めた。
深谷さんは、引き出物の中にバウムクーヘンがあったから凄く喜んでた。
好きなんだな~。でも、切ってくれたからつまんだら、思ったより旨かった。
二人で夜遅くにぱくぱく食べちゃった。
土曜だし、これはもう夜更かし決定だな!

九条

2019/09/02

昨日は和食のお店に行きました。
最後に、小さなお釜でソラマメご飯が出てきたのですが、既に満腹で、僕も先生もお茶碗半分ずつしか食べられませんでした。
そうしたら、お店の方が残りをおむすびにして持たせてくださったので、今日の朝ごはんは、それにフリーズドライのお味噌汁を添えて。
炊きたてもよかったですが、冷めても美味しいおむすびというのは嬉しいものです。
昨夜の楽しいひとときが、今朝までずっと持続しているような感じで、二人ともいつも以上に明るい気持ちで仕事にかかれそうです。
勿論、今日が終われば週末だ、という嬉しさもあるわけですが。

知彦

2019/09/02

スキップ……。昨日、僕も試したらしばらくできなくて、滅茶苦茶焦った。
遥君はできてた。
しかも、「どうしてできないのさ」って言われて、それはもう凹んだ。
やっぱりその言葉は、患者さんにかけちゃいけない台詞ナンバーワンだな!と改めて我が身で思い知ったよね……。
やっぱり、色んな動きを日夜試していかなきゃダメだなあ。
そんなことを思いながら、病院の廊下って長いから、誰もいないと思って全力でスキップの練習をしていたら、掃除の人に思いきり見られてしまった。
滅茶苦茶浮かれた人だと思われただろうなあ……ああ……。

2019/09/02

リハビリルームで、何やら理学療法士数人と患者数人が盛り上がっていた。
何ごとかとデスクを離れて行ってみたら、「スキップできるかどうか」でそんなに楽しげに騒いでいたらしい。
無論、スキップはリハビリの動作としては有効だが……「先生はどうですか?」と問われて、勿論できるとやってみようとしたら……。
謎の……何とも形容しがたいステップになってしまって焦った。
考えてみれば、スキップなど小学生の頃以来だ。できなくても当然といえば当然だが、身体機能の退化を痛感して落ち込んだ。
帰宅して、九条にやらせてみたら、台所で実に見事なスキップをしてくれた。
さらに落ち込んだ……。

2019/09/02

仕入れ先から、新しく取扱を始めた小麦粉を勧められて、ちょっと使ってみた。
俺はいつも決まった二種類の粉をブレンドして使うから、使ったことのない粉で焼くと、全然違う食感のパンになる。
生地の段階でコッペパンとしてはふわっとしすぎる印象だったから、久しぶりに揚げパンにした。
そうしたら、ふかっふかになって、いい感じ! 
きなこと砂糖を混ぜたやつをまぶして、20個限定で出してみた。
みんな、揚げパン好きだよな~。あっという間に売り切れ。
しかも「コッペパンと揚げパンをひとつずつ。コッペパンはそのままちょうだい。その分、フィリングのあんこを揚げパンのほうに挟んで」なんていう謎カスタマイズされちゃったりして。
俺も試してみたら、めっちゃ旨い。お客さんはアレンジの天才だな!

九条

2019/09/02

そろそろアジサイが出回ってきました。
うちでも例年どおり鉢植えを仕入れたので、店の中が一気に初夏の雰囲気です。
今年からは、テーブルアジサイという、卓上に置けるように小さく仕立てた西洋アジサイを多く仕入れました。とても可愛いです。
案の定、置き場所を選ばないので大人気です。
ただ、いつまでも小さくはいてくれませんよ、大きめの鉢に植え替えてあげてくださいね、とお願いしなくてはなりませんが。
僕がいちばん気に入ったテーブルアジサイを、先生の机の上に置いていただこうと取り置いてあります。
喜んでくださったらいいな。とてもかわいい、水色のガクアジサイなんですよ。

2019/09/02

何となく起き出したくなくてベッドでウダウダしていたら、シャワーを浴びてくると先に起きた九条が、「久しぶりにままごとがしたくなりました」と、トレイを手に戻ってきた。
なるほど、ベッドで朝食か。
トレーの上にマグカップや皿がテトリスのように上手く並べられていて、確かにままごとや機内食を思い出す。
布団の上に直接置くと安定が悪いので、俺がベッドサイドで読んでいる本を数冊並べ、それをテーブル代わりにした。
いつものトーストやコーヒーも、そんな風にして食べると、実に美味しく、贅沢に感じられる。
だがそれは、甘やかされている俺だけなのではないかと心配になったら、「僕にとっては、先生を甘やかすのが最高のレジャーなので、当然僕もとても楽しいんですよ」と言われた。
俺を甘やかすのがレジャーだという感覚はよくわからないが、九条が楽しいなら、俺の楽しさも増すというものだ。だが、洗い物は俺に任せてもらうことにしよう。

知彦

2019/09/02

今日、同僚たちと出勤スタイルの話になった。
だいたいみんな、着てくる服は決まっている。
僕は今の時期だとポロシャツにチノパンかな。ジーンズやハーフパンツは禁止だから、みんな、カーゴパンツやチノパンが多い。
大野木先生と谷田部さんは、毎日スーツで来るから、偉いなあ……とみんなで言い合った。
二人とも、いつどんな来客に応対するか、どこに急な出張があるかわからないから、スーツなんだろうと思う。
責任ある立場の人には、他にも色んな面倒臭いことがあるんだろうな。
お二人のそういう苦労のもとに、僕たちはのびのび働けているんだなあ……なんてことを、しみじみ言い合った。
毎日スーツで出勤とか、考えただけで息が詰まりそうだ。

九条

2019/09/02

お花のお稽古帰りの外食。
先週、僕がリクエストした広島式のお好み焼き、先生はちゃんと調べておいてくださいました。
紫色ののれんに白く染め抜かれた「広島風お好み焼き」の文字も、大きな鉄板が目の前に広がるカウンター席も、なんとも情緒たっぷりの素敵なお店です。
広島出身のご主人が開かれた店らしく、「本当はただのお好み焼き表示にしたかったけれど、他の地方で店を出すので、出自をハッキリさせておいたほうがいいと思った」と、のれんの文字について他のお客さんに説明しているのを小耳に挟み、先生となるほどと頷き合いました。
お好み焼きはボリュームたっぷりで、でも大半が野菜なので、意外とあっさりと軽く食べられてしまって驚きました。
でも、店を出て歩き出すとズシンとお腹が重くなって、ああ、やはり立つと重力を実感する……と笑う先生が、最高に可愛らしかったです。

2019/09/02

保育園に、おやつ用ミニコッペパンの納品。
もうシーズンも終わりだからって、小粒の苺を安くたくさん仕入れられたから、自家製の苺ジャムを煮て、生クリームと合わせてパンに挟んだ。
ピンク色の、苺の果肉がゴロゴロ入ったクリーム、凄く美味しそうだし、実際旨かったんだ。子供たち、気に入ってくれるといいなあ。
深谷さんにも味見用にひとつ残しておいたら、晩飯のあとにデザート代わりにぱくぱく食べて、「遥君、天才かも」ってほめてくれた。
ほめ上手な彼氏がいると、ほんとその気になっちゃうよね~。へへへ。
おれももっと深谷さんの仕事をほめて応援したいけど、理学療法士の仕事ぶりって、なかなか見るチャンスがないもんなあ。

2019/09/02

九条、と呼んで、わざわざキッチンから出てきてもらったのに、顔を見た瞬間、用事を忘れてしまった。
あまりのことに衝撃を受けていたら、九条に「そういうことは時々ありますよ」と慰められた。
いや、時々あったらまずいのではないだろうか。
そう言ったら、「顔を上げたあなたがあんまり可愛らしいので、衝撃を受けて色々すっぽ抜けるんです」と真顔で答えられて、「それだ!」と手を打った。
さっき、「どうしました?」とタオルで手を拭きながら出てきた九条の顔が、ペンダントライトの光を絶妙に受けて、まるでレンブラントの絵のようだ……と思ったら用事がどこかへ消えてしまったんだ。
九条言うところの不可抗力だ。しかし、申し訳ない。

知彦

2019/09/02

受け持ちの患者さんのリハビリが終了して、「お疲れ様でした!」って送り出すときが、ちょっと寂しくて、でもいちばん嬉しい一瞬だ。
わりと長い期間、毎日のように顔を合わせていた患者さんなんかだと、不覚にも別れがたい、という気持ちがわき上がることもある。
でも、友だちと違って、理学療法士と患者は、それきり二度と会わずに済む、というほうがいいんだ。
とはいえ……今日みたいに、若い患者さんに「先生、またね」って言われたら、「またね」って言って手を振ってしまう。
いつかどこかの街角で、元気な君にまた会いたいね、という気持ちだよ。

九条

2019/09/02

可愛い、ですか。
いいですねえ。僕もたまには、大野木先生にそう言われてみたいものです。
僕から大野木先生には、月に百回ほども言っている気がしますが。
ちょっとリクエストしてみましたら、先生が真顔で「お前は可愛いというより、美しいとか頼もしいとか賢いとか、そういう形容詞のほうが似合うからな」と言ってくださったので、あっさり白旗を揚げて退散しました。
やあ、実に照れますね。
先生は褒めるときも真摯でいらっしゃるので、褒めてくださったことは額面どおりに受け取っていいのだと思うと、猛烈に照れます。参りました。

2019/09/02

昨夜、久しぶりだ~! って喜び勇んで宅配ピザを取ったら、途中で何だか飽きちゃった。
強い味のものって、あんまりたくさん食べられないね。
俺の焼くパンも、あんまり強い味じゃないから、毎日食べたいって言ってもらえるのかな。
先月、初めて先輩に連れられてきたときは俺に対して敬語だった一年生の女子高生たちが、だんだんタメ口になってきた。
別にいいけど! 俺、たぶん君たちが思ってるより年上だかんね!
ほんと、童顔で得することって、深谷さんがかわいいかわいいって言ってくれることくらいしかないよね。
他にはなーんにもいいこと思いつかないや。

知彦

2019/09/02

帰りに同僚に食事に誘われた。ちょっと相談したいことがあるような気配だったから、遥君に連絡して、行ってもいいかなと相談。
「いいよ! じゃあ、俺はピザとろう!」
って凄く嬉しそうに言われちゃって、ホッとした反面、ちょっとビミョーな気持ちに……。
でも、帰ったら、ちゃんとピザを二きれ残して待っていてくれて、遥君は優しいなあ。
僕も、今日食べた店が美味しかったから、テイクアウトできるメニューをお土産に持って帰ってきた。
中華料理店だったから、チャーハンと焼き豚。
さすがに今夜はもう遅いから、チャーハンは明日の朝に一緒に食べることにした。
焼き豚は、夕飯のおかずの一品にしよう。
たまにはこういうのもいいね。同僚の相談も、僕に何とかアドバイスできるようなことでよかった。
ステップアップするときって、誰かに軽~く背中を押してほしいもんだよね。

2019/09/02

豆ご飯か、いいな……と何の気なしに言ったら、九条が夜に早速炊いてくれた。
催促したようで悪かったなと言ったら、「いえ、むしろ食べたいものを積極的に言ってくださったほうが、献立を考えるのが楽になります」と言われて、なるほど……。
美味しい豆ご飯と鰆の西京漬け、それに青菜の炒め物を食べながら、二人でこの先食べたいものを思いつく限り上げてみた。
しかし結局のところ、九条が作ってくれるものは何でも旨いから、何でもいいという流れになってしまう。どうでもいいということでは、断じてないのだが。
九条の食べたいものを作ってやるスキルは俺にはないから、せめて、それを出す旨い店を探して、一緒に食べに行こうと提案した。
さしあたっては、広島式のお好み焼きだそうだ。
なるほど。頑張ってリサーチするとしよう。

2019/09/02

ご近所さんから豆をたくさんもらったから、今夜は豆ごはん!
俺がさやから豆を出して、深谷さんがお米をといで味付けと水加減をする。
完璧なチームワークだねっ。
「本当は豆をあとで入れたほうが、色がきれいなんだけどね」
っていつも言いながら、深谷さんは豆を米と一緒に炊飯器に入れて炊いちゃう。
俺も、一緒のほうがいい。色がきれいより、米に豆の味が染みて、ぜーんぶが美味しいほうがいいもん。
残ったらおむすびにしようねって言ったのに、旨すぎて、二人で三合ぺろんっと食べちゃった。ごちそうさま!

九条

2019/09/02

久しぶりにお店をあけるので、今朝は準備にてんやわんやでした。
先生から「弁当のことは心配しなくていいから、むしろ俺が何か買ってお前にも届けるから」と言っていただいて、お言葉に甘えてしまいました。
お昼過ぎに、先生がサンドイッチを帰って家に戻ってくださって、慌ただしいですが、カップスープなど添えて、二人でランチをしました。
お仕事の合間に無理をさせてしまって申し訳ないけれど嬉しい、と正直にお伝えしたら、先生が「俺も、数日ぶりの仕事で少し気鬱だったから、こういう非日常が嬉しい」と言ってくださって、気持ちがほっこりしました。
確かに、小さな非日常は、気持ちを上向きにしてくれますね。

知彦

2019/09/02

遥君が夜、大真面目な顔で、「今日までが幸せなんだ」って言い出したから、いったい何かと思ったら、「明日になったら、GWが終わってしまうという悲しみに支配される」と続けるもんだから、思わず笑って怒られてしまった。
そ、そんな深刻な顔で言うことじゃないと思うんだけど……と言ったら、僕と違って、1日2日も休んだせいで、休み明けが物凄くしんどいらしい。
確かに、そういうところはあるよね。
九条さんも、今頃同じようなことを言ってるのかなあ。いや、九条さんに限ってそれはないか。
ホントに、「仕事が好き」なことと「休みが終わるのが悲しい」ってことは、別問題として心の中に同時に存在するよなあ。
でも、せっかくの連休最終日、悲しく過ごすよりは、何か楽しいことをしようよ。

2019/09/02

今日は、九条と少し遠出して、温泉旅館の、日帰り温泉と精進料理の昼食というパックを利用してきた。
人が多いかと思ったが、精進料理はやはりレジャー感が薄いのか、意外と空いていた。
昨日、遥と深谷の家ですきやきをご馳走になってしまったので(作ったのは俺だが)、肉抜きのあっさりした料理がありがたかった。
温泉も、久しぶりだったので実に気持ちがよかった。
露天風呂に二人で浸かっていると、いつもはしないような話を自然とするものだな。
何故それが、毛糸のチョッキを着せてもらう野生のペンギンがいる……という話だったのかは今もって謎だが。
総じて楽しい半日だった。
九条と同じ家から出掛けて、同じ家に帰るのが、何となくいいものだ……と思った。

2019/09/02

近所のお婆ちゃんが、いただきもののお肉なんだけど、こんなの若い人じゃないと食べられないから、何とかしてちょうだいよ……って言いながら、一キロもくれた!
確かに、サシの入った牛肉は、お年寄りには厳しそう。
ありがたくいただいて、兄ちゃんたちを誘って、家ですき焼きをした。
四人ですき焼きをするときは、兄ちゃんが鍋奉行をする掟だ。
なんか、執刀医とナースみたいに、九条さんが甲斐甲斐しくサポートするのが面白くて、いつも笑っちゃう。
それにしても、お肉を貰いっぱなしは申し訳ないから、四人で何かお礼をしようってことになった。
ひとり暮らしだから、日持ちがしてすぐ食べられて、一食分がパックになってる美味しいお惣菜がいいかなあって。
明日、デパートで俺と深谷さんが探してくることになった。いいのが見つかりますように。

九条

2019/09/02

今日もお仕事の先生を見送って、買い物に。
連休後半戦に備えて、いい食材を冷蔵庫に入れておきたいですからね。
ほどよいサイズの茹でタケノコがあったので、若竹煮とタケノコご飯にすることにしました。
そろそろ春の味覚も食べ納めですしね。
でも、精肉コーナーにさしかかったら、生姜焼き用の豚肉がとても美味しそうで、しかも特売。
明日は豚丼などどうだろう……と思いつつ、今度は鮮魚売場に差し掛かると、かつおの叩たたきとアサリがお買い得。
どうも財布の紐を緩めざるを得ない罠が、あちこちに仕掛けられているような気がします。
ちょっとあれこれ散漫に買ってしまったので、帰宅したら、何をいつ作るかを冷静に検討しなくてはなりません。
でも、いつもと違って、多少時間が掛かる料理でも楽しんで作れるので、やはり連休はいいものですね。

知彦

2019/09/02

昨日までキャンプに行っていたので、今朝、起きるのが少しつらかった。
九条さんと遥君はぶっちぎりで休業だけど、僕と大野木先生はカレンダーどおりの勤務。
有休を取っているメンバーがいるし、患者さんも何だか少ないし、今日はリハビリ室を悠々と使える……!
これはこれで凄くいいなあ。
いつもはベッドが取り合いになったり、患者さんへの指示出しの順番がゴチャゴチャになったりして大変なんだけど、今日は本当にのんびり……。
「いつもこうならいいわねえ」なんて言われちゃって、患者さんにもいつもは忙しい思いをさせているんだなと反省した。
昼休み、大野木先生が、トマトの品種について谷田部さんと熱心に話し合っていた。
桃太郎とか……れいか、とか、フルティカ、とかいろいろ……。
トマトは、でっかいトマトかプチトマトくらいしか、自分の中で分けてなかったなあ。
谷田部さんはわざわざ昔のトマトの種を買って、青臭さのあるトマトを育ててるんだって。
みんな、色んなことに凝ってるなあ。

■このブログは

大野木甫
医師の大野木甫
九条夕焼
フラワーショップ店主の九条夕焼
大野木遥
甫の弟でコッペパン専門店店主の大野木遥
深谷知彦
甫の部下で理学療法士の深谷知彦

仕事人である彼らが、昼休みに綴ります。
だから平日12:00頃更新。土日祝日はお休みです(ときどき休日出勤あり…)。

それぞれの恋模様は『お医者さんにガーベラ』『お花屋さんに救急箱』をご覧ください。

Novel 椹野道流
Illustration 黒沢要

※ブログ内のすべてのテキスト・画像等の転載転用を禁じます。

アイコンについて
  • プラチナ文庫
  • プラチナ文庫 アリス
  • プラチナ文庫 艶
  • ラピス文庫
  • f-LAPIS
  • プランタンe-Boys!
  • 本あり
  • 電子書籍あり