知彦
2019/09/02
タオルケットを腹に掛けて寝るのが、夏の定番だ。
でも、寝相の悪い遥君には、タオルケットってほとんど役に立たないんだよね。
朝になると、タオルケットだけが僕の隣にいて、肝腎の遥君は蚊帳の縁に頭を突っ込んで寝てたりする。
下手をすると、ころころ転がって蚊帳の外に出ちゃって、蚊に刺されまくってたり……。
もう少し、大人しく寝ててくれるといいんだけどなあ。
大野木先生と遥君は全然違うように見えて似ているところがけっこう多いけど、寝相だけは似てないみたいだ。
九条さんにとってはラッキーだったかも。
いや……待てよ。先生がごろんごろん転がってたら、それはそれで九条さん的には棚ボタ的娯楽って感じもするな……。九条さん、懐深いな……。
遥
2019/09/02
プチトマトって、皮がちょっと気になる奴もあるけど、我が家のは大丈夫! そんで、深谷さんは黄色いプチトマトって今ひとつトマトの気分が出ない……ってぼやいてるけど、俺は別に気にならないけどな~。
でもって、そろそろ庭の蚊が本気出してきたから、今年も寝るときに、蚊帳を吊ることに。
うちにある蚊帳、古くてでっかいから、何だかテントみたいなんだよね。
蚊取り線香焚いて、ゴソゴソ中に入ると、ちょっとしたキャンプ気分になれる。
LEDの可愛いランタンを深谷さんが買ってきてくれて、蚊帳の中に吊ってくれた。
ますますキャンプ!
家の中でアウトドア気分になれるのって、いいなあ。
昔は、蚊帳の中に蛍を入れたりしたんだって。それもきっと綺麗だろうな。
知彦
2019/09/02
ちゃっかりお昼をご馳走になってしまった。
九条さんはいつも、ぱぱっと手早く、とても美味しそうで彩り鮮やかな料理を作るのが凄い。
スピードだけなら僕も負けてないけど、僕が作る料理は何だか茶色いんだよね~。
九条さんはサラダにも黄色や赤のカラーピーマンを細切りにした奴を入れてたりして、カラフル。いつもわざわざ切って入れてるんですか?って訊ねたら、違った。
身の厚いカラーピーマンを皮が黒くなるまで焼いて、皮を剥いて、柔らかくなった実を岩塩の欠片や丸ごとの胡椒の粒と一緒にオリーブオイルに漬けておくんだとか。
日持ちするから、食べたいときに出して細切りにしてサラダや焼き魚に添えたら美味しいですよ~って教わった。
焼いたピーマンって甘いから、サラダとか塩味の料理によく合うなあ。遥君も気に入ったみたいだから、試してみよう!
遥
2019/09/02
トースト専用の焼き網って何!って思って調べてみたら、ホントだ~。
コンロの上に乗っけて、ガス火でトースト焼くんだね~。
使ってる人のブログとかも見てみたら、滅茶苦茶美味しく焼けるって。
むむむ……! しかしお値段がけっこう高い!
パン職人としては、試してみたいんだけどな~。
唸ってたら、深谷さんが「クリスマスに買ってあげようか」って。
誕生日じゃないの?って言ったら、「誕生日に、何をもらうか決まってたらドキドキしないだろ。誕生日は、もうちょっとロマンチックなものをあげたいよ」って言われた!
う、嬉しいけど、ロマンチックって、何だか照れるな-!
っていうか深谷さんが、これまでロマンチックなものを誕生日にくれたことがあったっけ……あれ……?
いやでも、クリスマスが一気に楽しみになったのは確か! まだ半年あるけど!
九条
2019/09/02
ボサボサ頭に寝ぼけ眼なのに、背筋だけはピーンと伸びていて。
姿勢の良さとは、こんなときにも無意識に発揮されるのだなと感心させられるので、褒めてみました。
褒めて育てる……などというおこがましいことではありませんが、やはり褒められてつらい人はいませんしね。
そのお返しのつもりなのか、今朝、大野木先生に突然、「お前は毎朝、絶妙の焼き加減のトーストを出してくれるなあ」と褒められてしまいました。
ふふふ……。よくぞ気付いてくださいました。僕、トーストに焼きむらが出来るのが嫌で、途中で何度か向きを変えながら焼くんです。
実は京都の職人さんが作っているという、トースト専用の焼き網に憧れているのですが、さすがにつきっきりでパンを焼いている暇が、朝にはないんですよねえ……。
甫
2019/09/02
深谷はお前のことをよく褒めているぞ。お前も、相手の美点をもっと言葉にしてやれ。
俺も気付くのにずいぶん時間がかかったが、長所短所というのは、自分ではなかなか把握できないものだ。人に指摘されて、はじめて気付くことも多い。
いちばん近くにいる人の声というのは、やはりもっとも参考になるものだからな。
……とはいえ、九条には褒めるべきところが山ほどあるが、俺にはさほどなさそうだ。
それなのに、いつも何かしら見つけては褒めてくれる九条の褒め上手っぷりは、特筆に値するな……。
今朝も、「先生は、歯磨きするときですら姿勢がいいですね」と褒められた……。
遥
2019/09/02
もう夏だから、暑いのはいいよ! 俺、暑いのはマジ嫌いじゃないよ!
だけど、蒸すのが嫌だ-! 汗がからっと乾かない感じが凄く苦手なんだ~。
でもそんな中、毎晩大汗かきながらやるのが、器具や容器の煮沸。
パン作りに使うものとか、フィリングを入れておくものとか、トングとか、とにかく熱をかけても大丈夫な奴は、何でも寸胴鍋で毎晩ぐらぐら煮沸して、消毒するんだ。
大事なことだけど、俺は汗ダラダラ。
今日も頑張ってたら、深谷さんが「遥君が煮沸されちゃうね」って言いながら、保冷剤をタオルに包んで、首にかけてくれた。
おおー。ちっちゃい保冷剤なのに、なんかちょっと涼しい!
後で一緒に風呂に入ったときも、頭から水に限りなく近いぬるま湯シャワーをざばざばかけてくれた。
深谷さんは背が高いから、壁のフックよりいい感じの角度でシャワーが来るんだよねー。
こういうとき、深谷さんでよかったー!って超思う。
知彦
2019/09/02
毎年同じ品種じゃ飽きるからと、今年は短い胡瓜と黄色いプチトマトを植えてみた。
短い胡瓜、なかなかいい! 切らなくていいのが何より便利だ。
本来はピクルスを作るために作り出された品種らしいけど、そのまま食べてもパリッとしていて凄く歯触りがいい。
何だかおじさんの晩酌みたいだね……って言いつつ、九条さんからこの前お裾分けしていただいた……ええと金山寺味噌?っていうのかな。つぶつぶの美味しい味噌につけて、毎晩ポリポリ食べてる。
昔は、胡瓜は栄養がないとかビタミンCを壊すとか、わりとマイナスなことを聞いたものだけど、今は身体にいい野菜って言われてるみたいだし、何より、ホントに旨い。
黄色いプチトマトも美味しいんだけど……何だろうな。やっぱトマトは、赤くないとしっくり来ないなあ……とも思ったり。
遥
2019/09/02
深谷さん、結婚式お呼ばれでいないんだよね。
ジューンブライドって、やっぱ女の子は憧れるのかな。蒸し暑かったり天気悪かったりするから、披露宴とか出席するほうは大変なのにね。
ゴロゴロしてても退屈だから、ひとりで出掛けてみた。
夏用のステテコがもうペラペラで破けそうだから、新しいのを買ったり。
あと、サンダルも新調した! ひとりで買い物に行くとさ、相談したりあれこれ眺めたりせずに、目当てのものをばばっと買っちゃうから、散財するなあ。
あと、やっぱ楽しくない。
早く深谷さん、帰ってこないかなあ。子供みたいだけど、やっぱひとりぼっちで留守番は嫌だよ~。
九条
2019/09/02
慌てて、朝から生姜たっぷりのチャイを飲みました。
この時期、妙に風邪が流行ったりしますからね。お互い他人様に接する仕事ですから、気をつけないと。
今日を乗り切ったら、週末は少しゆっくりしましょうか。
六月はお休みの日が少ないですから、身体のメンテナンスも必要ですね。
今日は、金曜日に仕入れるのはどうかな……と思いつつ、朝顔の小さな苗がたくさん入りました。
持ち帰るのがあまり大変でない上、とてもお安いので、毎年、飛ぶように売れていきます。やはり一番人気は、純白とブルーですね。
その二色は、僕も植えたいところです。ダイニングの窓から見えるあたりに咲かせたら、毎朝、涼しげだろうなと。
甫
2019/09/02
何かひんやりしたものが食べたくて、九条と相談の上、豆腐料理の店に行ってみた。
冷や奴が旨かろうという目論見だったんだが、店のエアコンがよく効いていたので、たちまち身体が冷えてしまい、結局、いちばん旨いと感じたのは、まさかの湯豆腐だった。
しかし、暑いときほど熱いものを食べるのがいいというから、これはこれでよかったのかもしれない。
隣のテーブルの女性たちも、最初は涼しいと大喜びしていたが、ものの十分ほどで膝掛けを欲しがっていた。
暑いから涼しくしてあげようという店のもてなしの心なんだろうが、こんなふうに行き違うことがあるんだな。
仕事の上で、お互い気をつけようと話し合った。よかれと思って……というのは、たいてい裏目に出るものだ。
知彦
2019/09/02
リハビリ後の水分や電解質の補給までフォローしておかないと、夜、寝ている間に足が攣って激痛で目覚めるようなことになりかねないから、やっぱり他の季節より気を遣うなあ。
家に帰ってざっとシャワーを浴びてから夕飯を作って、遥君と食べる。
そんないつもの流れに、「デザートにアイスクリンを食べる」ってアクションが戻ってきて、気分はすっかり夏。
アイスクリンは、敢えて美味しくし過ぎないっていうか、いかにも家で作った感じが出るようにしてる。今回は、試しに攪拌を凄く粗くしてざくざくした感じを出してみたら、爽やかで美味しいかも。
毎年、色々試してみるけど、その都度新しい発見があるなあ。化学の実験みたいで、ちょっと楽しい。
遥
2019/09/02
そっか、来月からアイスクリンが主力商品になるんだった!
何だか懐かしい友達と再会した感じだねって言いながら、二人で器具を洗ってセッティングして、今年初アイスクリンを試作してみた。
明日の夜のデザートにしよう。楽しみ!
兄ちゃんは夏になるとどんどんグンニャリしてくるけど、俺は夏、楽しみだよ。
ただ、コッペパンがあんまし売れなくなるのは寂しいけどね~。暑いと、喉越しのいいものが食べたくなるから気持ちはわかる……!
九条
2019/09/02
最初の一本は、株を弱らせないように早めに収穫しなくてはならないので、スライスしてサラダに添えました。
ありふれた野菜ですが、やはり自分たちで育てるとひときわ美味しく感じられるものです。
じきにトマトも実り始めますし、夏の味覚が楽しめそうですね。
それにしても、屋上庭園はずいぶんと地表から離れているのに、毛虫はしっかり発生するのが不思議です。大野木先生は毛虫を捕るのが苦手なので、これは僕の仕事なんですよ。
甫
2019/09/02
煩わしい作業だが、濡れた青草の匂いというのは、そう悪くないものだ。爽やかささえ感じる。
それに作業が終わった後、九条が作ってくれた生姜たっぷりの熱い紅茶で冷えた身体を温めるのも、何だかとてもいい。
ひと仕事終えて、外の雨を眺めつつ、家の中でそれぞれ静かに過ごす時間も、不思議に寂しくはないものだ。
離れた場所から聞こえる九条の小さな咳一つにも、何だか存在を感じて安心する。
とはいえ、冷えて風を引いたんじゃないかと心配もするのだが。
思わずしばらくの間、耳をそばだててしまうな……。
遥
2019/09/02
プチトマトも、今年は何だかひょろ~っとしてる。
早く晴れの日が来て、みんな元気にぐんぐん育つといいな。
深谷さんは、洗濯物が乾かない!って嘆いてる。
雨の日は茶の間に干すから、何だか頭の上がお祭りみたいになって、ちょっと面白い。
深谷さんは背が高いから、よく洗濯物に突っ込んでフガフガしてるのも面白い。
雨の日には雨の日だけの面白さとか楽しみとか、あるんだけどさー。
でもやっぱ、食べ物を扱ってると、梅雨ってマジゆううつ。衛生面、どうしても気になるもん。早く夏になれー!
九条
2019/09/02
ちょっとピリッとした味が、昼の気怠さを軽減してくれるかなと期待して。
あと、今夜は二人とも海鮮焼きそばが食べたい気分で、お稽古帰りの外食は中華と決めているので、お昼は軽めにしました。
僕も、同じおむすびをランチに。
ふふ、場所と時間は違っても、二人とも同じお弁当を食べると思うと、ちょっと嬉しいんですよね。
それにしても、雨が続くとお客さんも減るので、少し退屈です。小さなアジサイを使ったアレンジメントでも、一つ二つ作ってみましょうかね。
甫
2019/09/02
いや、うちの母親は、あまりそういうメニューは作らなかったな。カレーライスは上手だったが。
たぶん、どこかで食べたのが旨くて、そのスタイルにこだわっているんだろう。
俺はたぶん人生の中で、ドライカレーを食べたことは一度か二度だと思う……というような話を九条にしたら、さっそく夜に作ってくれた。
しかも、チャーハンタイプと、上に具を乗せるタイプと両方を少しずつ。
俺も、上に具を乗せるタイプのほうが好きだな。やはりDNAだろうか。
うちは二人ともレーズンが好きなので、レーズンを入れたし、あと、九条のアイデアで松の実も入れた。とても旨い。
「こうして我が家の味が増えていくのはいいですね」と九条が言うのに、しみじみと頷いた。二人共が好きな、他では食べられない料理というのは、確かな幸せの形だな。
知彦
2019/09/02
僕ら、さすがにテーブルについて朝ご飯っていうのは無理なんですけど、キッチンで立ったまま、焼きたてのコッペパンの試食で朝ご飯をするのが、一日のスタートであり、幸せな食事です。
でも、昼を職場の皆さんと一緒に食べるのも楽しいし、夕飯を自宅で遥君とリラックスして食べるのも楽しい。
簡単なものしか作れないんですが、それでもやっぱり家で食べるとくつろげるんですよね。
今夜は残りものの冷やご飯が冷凍庫に少したまってきたので、解凍してドライカレーを作りました。
遥君に従い、レーズンは入れず、ご飯の上に炒めたカレー味の具を乗せ、ゆで卵を刻んでトッピングする方式にしたんですが、これ、大野木家風なんでしょうか。
甫
2019/09/02
ただそれでも、朝に窓を開けたとき、空が灰色だと気が塞ぐな。
そんな中、朝食のテーブルで九条が、「こういう雨が降り続く天気のときって、家の中でこんがり焼けたきつね色のトーストをかじっている自分がなんて幸せなんだろうと思うんです」と言うので、わかるようなわからないような、実に微妙な気分になった。
そうやって、小さな幸せを見つけ出すスキルは素晴らしいと思うが……そう……そう、だろうか。
いや、九条が毎朝焼いてくれるトーストは、確かに絶妙な焼き加減で旨いのだが……それよりも、慌ただしい中でも、二人でほんのひととき、共に同じテーブルで食事ができるのが、俺にとっての幸せだな。
九条
2019/09/02
高校時代の友人がお嫁さんを貰ったのですが、レストランを借り切っての披露宴はとても温かくて素敵な雰囲気でした。
披露宴の間、つい、大野木先生とこんな風に式を挙げたら……と空想してしまったのですが、考えるまでもなく、ドレスアップした大野木先生の姿を僕以外の人に見せたくないわけで……あっという間に、ありえないという結論に達してしまいました。
引き出物は敢えてクラシックにバウムクーヘンとお赤飯でちょっとビックリしたのですが、持ち帰ったときの大野木先生の嬉しそうなお顔にまたビックリしました。
でも、引き出物のバウムクーヘンが好き、という感じは、何となくわかる気がします。
お赤飯は、夕飯のときに軽く蒸し直していただきました。幸せのお裾分けというのは、何となくいいものですね。
遥
2019/09/02
特に、深谷さんが俺を見てるなーってときは、わりとすぐ視線を感じる。
こないだ、何、俺なんか変?って訊ねたら、深谷さん、基本的に照れ屋なくせに、変なところで全然照れないから、「ううん、遥君が可愛いなあと思って」って真顔で言うから、リアクションにすげえ困った。
他の人には、そんなこと言ったり、じーっと見たりしちゃダメだよ!って言ったら、「しないよ」って笑ってたけど、どうかなああ。
こないだカフェでお茶してるとき、外を散歩してる犬を「可愛いなあ」てずーっと目で追ってたもん。
動物はまあいいけど、人間は俺だけにしてよ! いや、やっぱ動物もダメ!
甫
2019/09/02
近くのコーヒーショップで待っているとメールが入ったのでそちらへ向かったら、大きなガラス越しに、店内の九条の姿が見えた。
コーヒーを飲みながら、静かに本を読んでいる佇まいがとても綺麗で、思わずしばらく外に立って見とれていた。
そうしたら、何故か九条が真っ直ぐこちらを見て、俺をすぐに見つけてしまった。
偶然かと思ったら、常識を語るような口調で「わかりますよ、あなたの気配なら。ガラス一枚くらい何の妨げにもなりません」と言われて、嬉しいと恐ろしいが半々くらいに襲ってきた。
そ……そういうものか? もしや、俺が鈍すぎるんだろうか。
知彦
2019/09/02
まだ週の真ん中だぞと、慌てて気を引き締めた。
そうしたら昼休み、大野木先生が九条さんお手製の弁当を食べながら、「まるで土曜出勤したような気分だ」って……!
なんだ、僕だけじゃなかった……!
そう思ってホッとしたのが表情でわかってしまったんだろうか。大野木先生に渋い顔で、「お前と遥が押しかけて来ると、自動的に週末か休日の気分になるんだ」と言われてしまった。
いつもお世話になってます……!
九条
2019/09/02
今日はパンが早く売り切れたので、深谷さんのために夕飯を作ろうと張り切ってやってきたんだそうです。
鮮魚売場できれいなお刺身が特売だったので、せっかくなら色々食べたいねと相談して、急遽、我が家で手巻き寿司をすることに。
すぐに連絡して、深谷さんも大野木先生と一緒に我が家に「帰宅」していただきました。
「平日だぞ」と言いながらも、大野木先生、賑やかな食卓が嬉しかったみたいです。
ちょうど、賞味期限ギリギリの焼きのりがあったので、消費できてよかった。
二人の食卓だと、そんなにたくさん食べるわけではないので、色々なものが少しずつ残ってしまうんですよね。
もろもろ気に掛かっていた食材を消費できたし何より楽しくて、いい夜でした。
遥
2019/09/02
なんだよー。パンが焼けないし、生地を無駄にしたくないしで、今日は全部揚げパンにしちゃった。
きなことシナモンシュガー、二種類作ったんだけど、なかなか好評でホッ。
オーブンをどうしようかなって思いながら、とりあえず近所のガス屋のおじちゃんに電話したら、すぐに来てくれた。
ああ、こりゃオーブン内部のガスの流れが悪くなってるな、ちょいと待ってなって言っていったん店に戻って工具持って来て、ぱぱぱっと直してくれちゃった。すげえ。
古い道具は造りが単純だから、すぐ直せるんだよって言ってた。やっぱりそうなのか~。
俺も自分で直せる?って訊いたんだけど、ガスは漏れると危ないから、専門家に任せな、いつでも気軽に呼びなよって言ってくれた。
職人さんって、すげえかっこいいよね。俺もいつか、あんなおっちゃんになりたいな。