キスと手錠
~組長のオトコ~
書籍紹介
君は本当に、調教しがいがあります
悪行の限りを尽くしまくった兄に代わり、堂京寺組の組長となった大学生の暁礼。ある日シマのパトロール中に突然現れた見知らぬ美形男に、口ではとても言えない恥ずかしいことをされてしまった! あまりのショックに気絶してしまう暁礼だが、その後その美形男とは思わぬ再会を果たすことになる。なんと、暁礼を襲った美形男――黒川冬樹は、警視庁きっての若手エリート警視正で!? 秘密の関係を持ってしまった極道と警察の恋
立ち読み
「暁礼くんは、残酷です」
綺麗な貌に、ぞっとするほど冷たい笑みを浮かべている――マジだ、本気でオレを窓から落とそうとしている? こいつ……。
「や、だ……っ」
首も苦しくて、まともに声が出ない。それでも振り絞って非難しようとしたけど――オレが感じる以上に指が喉に食いこんでいて、無理だった。
「私の気持ちをまるで理解していない。――どれだけ余裕がないのかも、苦しさも。――理解していれば、こんな――平然と私を追いつめることなんて、しないはずです」
「んん……っ、く……っ」
何を言ってるんだよ、黒川……っ!?
(これ以上、窓の外に出たら、マジ落ちる……っ)
とにかく――とにかく余裕がなくて、必死になって黒川の腕に爪を立ててしがみついた。
(―――え? 何、冬樹……?)
オレにしがみ掴まれて、満足そうに笑んだ?
なんで? もしこのままオレを落としたら、自分も落ちるんだぞ……!?
「――こうやって、ずっと私に頼ればいいんです。暁礼くんは……。そうするために、私は周囲を固めてきました。そして、これからもそうするつもりでしたが――」
「と……う、き……っ、や……っ」
綺麗な貌に、ぞっとするほど冷たい笑みを浮かべている――マジだ、本気でオレを窓から落とそうとしている? こいつ……。
「や、だ……っ」
首も苦しくて、まともに声が出ない。それでも振り絞って非難しようとしたけど――オレが感じる以上に指が喉に食いこんでいて、無理だった。
「私の気持ちをまるで理解していない。――どれだけ余裕がないのかも、苦しさも。――理解していれば、こんな――平然と私を追いつめることなんて、しないはずです」
「んん……っ、く……っ」
何を言ってるんだよ、黒川……っ!?
(これ以上、窓の外に出たら、マジ落ちる……っ)
とにかく――とにかく余裕がなくて、必死になって黒川の腕に爪を立ててしがみついた。
(―――え? 何、冬樹……?)
オレにしがみ掴まれて、満足そうに笑んだ?
なんで? もしこのままオレを落としたら、自分も落ちるんだぞ……!?
「――こうやって、ずっと私に頼ればいいんです。暁礼くんは……。そうするために、私は周囲を固めてきました。そして、これからもそうするつもりでしたが――」
「と……う、き……っ、や……っ」
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