恋の棘
書籍紹介
俺をここまで狂わせた責任を取れ
駆け出し調査員の成海志貴は男前だけど傲慢な上司・矢沢隆彦に逆らえない。下僕扱いする矢沢が憎らしいくせに、やる気が空回り気味で、失敗を矢沢に救ってもらってばかり。それでも矢沢に愛想をつかされたくない志貴は、ミスを取り戻そうとある男を誘惑する仕事に立候補してしまう。しかし猛反対する矢沢に男を相手にする練習だと押し倒されてしまった!? 触れられているうちに矢沢への恋心を自覚した志貴だが――。
立ち読み
アームに肘をついた矢沢は、志貴の腕を持ち上げて顔を覗き込んできた。
「志貴」
呼ばれても、視線を合わせることができない。
予告のように手が肩から胸へと滑り降り、くつろげられた下肢へと届く。躊躇うことなく下着のゴムに指がかかり、志貴の性器が掴み出された。
握り込まれ、くびれを親指の腹で撫で回されて、濡れた淫らな音がこぼれる。
もう一方の手は、志貴の手をアームに押さえつけたままで、前髪を掴んだ。
「俺を見ろ、志貴」
この状態でそんなことは無理だと思ったのに、掴んだ髪を揺すられて、志貴はおずおずと瞼を上げた。
淡い色の双眸に捉えられた瞬間、身体の奥でなにかが疼いた。
「あ……」
それは新たな脈動となって、全身に響き渡る。ズキズキと、ドクドクと、血が勢いを増して身体の中を駆けめぐる。
「俺がいかせてやる」
言葉と同時に指が妖しく絡みつき、腰が跳ねた。
「志貴」
呼ばれても、視線を合わせることができない。
予告のように手が肩から胸へと滑り降り、くつろげられた下肢へと届く。躊躇うことなく下着のゴムに指がかかり、志貴の性器が掴み出された。
握り込まれ、くびれを親指の腹で撫で回されて、濡れた淫らな音がこぼれる。
もう一方の手は、志貴の手をアームに押さえつけたままで、前髪を掴んだ。
「俺を見ろ、志貴」
この状態でそんなことは無理だと思ったのに、掴んだ髪を揺すられて、志貴はおずおずと瞼を上げた。
淡い色の双眸に捉えられた瞬間、身体の奥でなにかが疼いた。
「あ……」
それは新たな脈動となって、全身に響き渡る。ズキズキと、ドクドクと、血が勢いを増して身体の中を駆けめぐる。
「俺がいかせてやる」
言葉と同時に指が妖しく絡みつき、腰が跳ねた。
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