ナイトタイムも恋のうち

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本価格:586(税込)

  • 本販売日:
    2006/07/25
    ISBN:
    978-4-8296-5436-1
書籍紹介

恋人として満足させてあげる…覚悟はいいかな?

規則破りの常習犯だった千原大河は、副寮長だった甲斐と恋人同士ながら喧嘩ばかりしている。今も、テスト前だから部屋に遊びにくるなと冷たいのだ。そんな時親友の様子がおかしいのに気づいた大河は、そのことを甲斐に相談するが一蹴されて、また喧嘩になってしまった。甲斐の卒業まであと1年しか一緒にいられないから、いつでも可愛がっていてほしいだけなのに。だが、大河は今まで甘えまくっていた甲斐からの自立を決意して!?
立ち読み
「オレも甲斐の身体にキスしたい」
  そう言ったら、甲斐は嬉しそうな顔で笑った。
「俺にも脱いでほしい?」
「そりゃあ、まあ……服にキスしても面白くないじゃん」
  別に脱いでほしいなんて思ってるわけじゃないけど、結果としてはそうだ。オレばっかり脱ぐより、二人で脱いだほうがいい。
「じゃあ、まず君からね」
  甲斐はオレのシャツを脱がせた後、ベルトを外し始める。ついでのように、またヘソのあたりにキスをした。
「だから、甲斐ばっかりキスしてズルイってば!」
「ズルイ?  そうかなあ。君の可愛いお腹が、俺はけっこう好きなんだよ」
  腹がどうして可愛いのか、オレには理解不能だ。別に普通の腹だし。確かに腹筋割れてないけど、可愛いなんて言われると、子供扱いされてるみたいだ。
  もっとも、甲斐に子供扱いされる理由は、オレが頼りないからなんだろうけど……。
  甲斐はオレが身につけていたもの全部を取り去った。そして、自分の服を脱ぎ始める。いつも思うけど、オレの服を脱がせるときは焦らしながらって感じが多いのに、自分の服はあっという間に脱いでしまうんだ。
  オレは甲斐が脱いでるときの姿や仕草が好きなんだけどな。
「これでどう?」
「う、うん……いいよ」
  オレはちょっと照れながら甲斐の腕に手を触れた。滑らかで温かな肌触りにドキドキしてくる。
「俺のどこにキスしてくれるの?」
「どこでも……甲斐の身体なら、どこにでもキスしたい」
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