ジョーカーはどっちの手?
書籍紹介
可愛い弟のお願いって感じにしてみたんだけど
更科四兄弟の末っ子・空は自分にメロメロに甘い長兄の大を、弟としてでなく恋愛感情で独占しようと告白するが、あえなく玉砕。めげずに夜這いをかけて大を誘惑するが――?
立ち読み
「それにしても…こうやって改めて見てみると、小ちゃんって大ちゃんに似てるよね。寝汚いところも一緒だし。性格はずいぶん違うけどさ」
「そうかー? 俺のほうがいい男じゃん」
「まぁ、そう思っていたほうが幸せでいいよね」
「どういう意味だ」
「そんまんま」
肩を竦める空に、小はブーッと膨れっ面をした。
顔の作りは大そっくりなのに、表情が違う。根本的な性格が違うから仕方ないのだろうが、小は小で将来有望といった感じがした。
空は手を伸ばして小の目や鼻に触れ、その唇の形などをなぞりながら数年後の小の姿を想像する。
「うーん…あと二、三年したら、すごくいい男に育ちそう」
「今は?」
「まだ子供だねぇ」
「ちぇっ」
二人、顔を見合わせて笑う。
そんな空と小の姿を、どうにも眠れずに下に降りてきた大が見ていることには気がつかなかった
「そうかー? 俺のほうがいい男じゃん」
「まぁ、そう思っていたほうが幸せでいいよね」
「どういう意味だ」
「そんまんま」
肩を竦める空に、小はブーッと膨れっ面をした。
顔の作りは大そっくりなのに、表情が違う。根本的な性格が違うから仕方ないのだろうが、小は小で将来有望といった感じがした。
空は手を伸ばして小の目や鼻に触れ、その唇の形などをなぞりながら数年後の小の姿を想像する。
「うーん…あと二、三年したら、すごくいい男に育ちそう」
「今は?」
「まだ子供だねぇ」
「ちぇっ」
二人、顔を見合わせて笑う。
そんな空と小の姿を、どうにも眠れずに下に降りてきた大が見ていることには気がつかなかった
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