だれよりもスキでいたい
書籍紹介
もっといっぱい俺のことばかり考えてほしい
生まれる前から親に決められた婚約者同士の春日と麗司が、両想いになったのは最近のこと。だが浮かれる麗司とは対照的に春日は様子がおかしくて?
立ち読み
(あぁ…目に毒だ)と思う。
Hのときとは、まったくぜんぜん違う気がするのは、たぶん照明のせい。明るいライトの下で春日の裸体を拝めるなんて、とうぶん先のことだと思っていたのに。
「幸せだなぁ」と、呟かずにはいられない。
目にも身体にも悪いが、裸体を拝める至福と比べたら、例え我慢の限界がこようとも、悔いは残らないだろう。
「なんか、いいよねぇ」
「温泉くらいで、感動すんなよ」
「だって、気持ちいいんだもん」
春日と一緒にお風呂に入れて…とまでは、言わずにおく。
対する春日は、ホッと安堵したように言葉を言いつないだ。
「まっ、そのぶんだと身体のほうも大丈夫みたいだな。そうだ、昔みたいに俺が背中流してやるよ」
しかし、予期せぬ事態というものは、突然、嵐のようにやってくる。
「洗いあいっこもいいよな、久し振りにさ」
笑顔の春日に罪はない。もしも罪があるとしたら、それはボクのほう。洗いあいっこの一言で、こんなにも動揺を覚えてしまっている。なのに、妄想は止まらない。
Hのときとは、まったくぜんぜん違う気がするのは、たぶん照明のせい。明るいライトの下で春日の裸体を拝めるなんて、とうぶん先のことだと思っていたのに。
「幸せだなぁ」と、呟かずにはいられない。
目にも身体にも悪いが、裸体を拝める至福と比べたら、例え我慢の限界がこようとも、悔いは残らないだろう。
「なんか、いいよねぇ」
「温泉くらいで、感動すんなよ」
「だって、気持ちいいんだもん」
春日と一緒にお風呂に入れて…とまでは、言わずにおく。
対する春日は、ホッと安堵したように言葉を言いつないだ。
「まっ、そのぶんだと身体のほうも大丈夫みたいだな。そうだ、昔みたいに俺が背中流してやるよ」
しかし、予期せぬ事態というものは、突然、嵐のようにやってくる。
「洗いあいっこもいいよな、久し振りにさ」
笑顔の春日に罪はない。もしも罪があるとしたら、それはボクのほう。洗いあいっこの一言で、こんなにも動揺を覚えてしまっている。なのに、妄想は止まらない。
おすすめの関連本・電子書籍
- プラチナ文庫
- 書籍詳細