満員電車で恋をして
書籍紹介
お礼にチュウとかしたくなるだろう?
転校初日の通学途中、チカンと間違えて生徒会長の鷹見に回し蹴りをかましてしまった宇佐美の受難の学園ライフ!
立ち読み
「ってことは、やっぱお前はご恩返しに“俺に食われる”って決まってるんじゃんか
」
案の定、鷹見先輩は肩を掴んでいた両手をいったん解くと、今度は僕のことをガシって抱き締めてきた。
そして……。
「さぁ、俺の胸を煮えたぎった鍋だと思って、飛びこんでこいや!」
『先輩、それってどういう“たとえ”なのっ???』
ってことを言いながら、僕の鞄を背中から下ろしにかかった。
「違うーっっっ! おじいさんは鷹見先輩みたいに恩着せがましいこと言わなかったし、鍋になったからって食べたりなんかしてないよーっっ」
抵抗も虚しく、数秒後にはドサッと足下に鞄が落ちて、僕は“ひーっっっ”だった。
「そりゃ歳で食えなかったんだろう
でも安心しろ、俺はピチピチの若者だからな
据膳なんて真似は絶対にしねぇ
まして鍋は好物だ
最後に雑炊まで作ってしっかり食うタイプだ! だから安心して食われろ
」
おまけに、鷹見先輩は僕の背中がスッキリすると、改めてギュッって抱き締めてきて。
『??????????ひっ』
僕の鼓動は、全身に響き渡るぐらい、大きく高鳴った。
「そっ…そうじゃないでしょっっっ! 誰が食われるか!」

案の定、鷹見先輩は肩を掴んでいた両手をいったん解くと、今度は僕のことをガシって抱き締めてきた。
そして……。
「さぁ、俺の胸を煮えたぎった鍋だと思って、飛びこんでこいや!」
『先輩、それってどういう“たとえ”なのっ???』
ってことを言いながら、僕の鞄を背中から下ろしにかかった。
「違うーっっっ! おじいさんは鷹見先輩みたいに恩着せがましいこと言わなかったし、鍋になったからって食べたりなんかしてないよーっっ」
抵抗も虚しく、数秒後にはドサッと足下に鞄が落ちて、僕は“ひーっっっ”だった。
「そりゃ歳で食えなかったんだろう





おまけに、鷹見先輩は僕の背中がスッキリすると、改めてギュッって抱き締めてきて。
『??????????ひっ』
僕の鼓動は、全身に響き渡るぐらい、大きく高鳴った。
「そっ…そうじゃないでしょっっっ! 誰が食われるか!」
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