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愛傷コレクション

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書籍紹介

俺……
清士さんのコレクションになりたい

「愛されるのに慣れなさい――」十有は日課として毎日、花賀屋から甘い愛撫を受けている。継父からの性的虐待で家出した十有は、知人から暴行を受けたところを花賀屋に拾われたのだ。自傷行為で脇腹に大きな傷跡を持ち、人間不信で自分も他人も愛せない十有。骨董商である花賀屋はアンティークを慈しむように十有の傷跡を愛でて、彼の心を癒やしていくが――。

立ち読み

「どれでもいいけど、食ってやるから、そのお菓子の分は身体で払わせてよ」
「お菓子の分を? 食べましょうと誘ったのは私なんですから、逆なような気がしますがね」
「庭掃除だって中途半端にしてるしさ。その分ってことでもいいよ」
「困りましたね」
 ふう、と花賀屋はため息をついた。
「どうしても、エッチな支払いがいいんですか?」
「そう。俺、淫乱だから」
 唇の端を歪めるようにして笑うと、花賀屋は眉をひそめてもう一度ため息をついた。
「仕方ありませんねぇ」
 まばたきした彼の目の色が、すうっと変わったように見えた。
 人畜無害の善人から、色気をまとった肉食の雄の顔へと、ベールを剥ぐようにすり替わる。
 びくっと引きかけた身体は、花賀屋の手で引き戻されて、十有はなす術なく、半ば彼の膝の上に乗り上げた。顔が近づいてきて、急いで釘を刺す。
「いっとくけど、キスはやだから」
「淫乱なのに、キスは嫌いなんですか?」
 首をかしげた花賀屋は、十有のシャツの中に手を差し入れてくる。ゆるりと腹から上へと撫でられて、十有は目を伏せた。
「なんであんたが触るんだよ。俺が舐めるほうだろ」
「ともくんはフェラチオで払いたいんですか?」
「一番手っ取り早いじゃん」
「手っ取り早いですかねえ。家主は私なんですから、払い方も私の好きにさせてもらってもいいはずですが」
 花賀屋は首筋に唇を押し当てて、十有は目眩を覚えた。首にも、キスされたことはない。ちゅ、ちゅ、と何度もキスしながら、花賀屋はゆっくりと手を這わせる。迷う様子もなく左脇腹の傷跡を探り当てた彼は、指先で撫で回した。
「……っ、そこ、やめ、ろ、って」
 自分で作った、醜くひきつれたピンク色の傷跡は、触られると身体の芯がぞくぞくする。もう痛みはないはずなのに、痛みを予感したみたいに強張ってしまう。花賀屋は手を離さず、低く囁いた。
「首の跡も、手首のあざも、顔の傷も、背中の長い傷跡も……ともくんにはたくさん傷がありますが、ここだけ、毛色が違うように見えました」
「──あんたには関係ない。触んなよ」
「痛みますか?」
「……たく、はない、けど」
「深い傷だったでしょう」
「──っ」
 ぐっ、と押されて、悲鳴が漏れかけた。隠しようもなく大きく震えた十有を抱きすくめ、花賀屋は耳に口づけてくる。
「綺麗な色の傷ですよね。とても──可愛らしい」
「……!」
 傷跡に爪が立てられ、わずかな痛みとともに背筋を痺れが貫いた。こじ開けられそうだ、と思う。
(やっぱりこの人、傷が好きなんだ)
「や、……だ、……っや」
「大丈夫。ともくんを傷つけたりはしません」
「や……ッ、あ、」
 執拗に傷跡を愛撫され、身体中震えてしまうのが恐怖のせいなのか快感のせいなのか、区別がつかなかった。竦んだ十有に花賀屋は小さく笑い、ようやくそこをいじるのをやめてウエストのボタンを外した。下着ごと太ももまで引き降ろされて、露わになった股間が手のひらで包まれる。
「思った以上に反応がいいですね。もう勃っている」
「っぁ……っ」
 花賀屋に言われたとおりだった。十有のそこは半ば勃ち上がりかけていた。
(嘘……なんで)
 いつもなら、直接性器や穴をいじられない限り勃起したりはしない。首へのキスも驚いただけで、傷跡を触られるのは嫌悪感さえ覚えたのに、勃起するなんて変だ。
 それでも、きゅっと握られると背筋がしなった。バランスを崩しかけ、花賀屋の肩に掴まってから、しまった、と思ったが遅かった。
 痛くない強さで性器を締めつけられ、反応をうかがうように上下にこすられて、手を離すこともできずに身悶える。たちまち張りつめてしまった性器の先からは体液が滲んできて、花賀屋の長い指がにゅるにゅるとすべった。
「……んっ……く、……っ」
「我慢することはありませんよ。気持ちがいいなら声を出して、もっとお尻を振ってごらんなさい」
「やっ……だ、……ん、んっ」
「そんなに顔を赤くしたりして、淫乱のわりに恥ずかしがり屋ですね?」
 親指を使って鈴口をこすり上げながら、花賀屋は意地悪く目を細めた。彼のほうは冷静で、盗み見た股間にも変化はない。自分だけが感じるなんていやなのに、敏感な噴き出し口をいじられるのはひりひりするほど気持ちよく、我慢しようとしても腰が揺れた。
「ずいぶん濡れやすい。いつもこうですか?」
「っ、ち、ちがっ……や、め、……んうっ」
 見たこともないほど自分が濡れているのがわかって、十有は右手を口元に当てた。花賀屋はくにゅくにゅ、と濡れそぼった先端をいじってくる。
「こんなに濡れるなんて、お利口ですね」
「……ッ、なに、言って、……っ」
「行為をするのに必要な準備がちゃんとできるんですから、偉いでしょう? 一生懸命反り返って、とろとろになって」
 やわらかな低い声が耳に流し込まれて、こめかみからキンとした痛みが走る。恥ずかしい。罵られるより、嘲笑われるより、褒められるほうがずっと羞恥心を煽られるのだと初めて知った。
 ぐちゅぐちゅ音をたてて扱かれる性器を少しでも遠ざけようと尻を後ろに突き出し、十有はかぶりを振った。
「も……出る、からっ、はなし、てっ……」
「いいですよ、出して」
「っきもの、に、かかっちゃ、……う、からっ」
 潤んだ先端が燃えるように熱かった。下腹部から腰にかけてはすっかりだるくなり、油断すると今にも射精してしまいそうだ。十有はなおも逃げるように腰を引いたが、花賀屋は手をゆるめてくれなかった。
 逆にきゅうっとくびれをしめつけられ、促すように扱かれる。ぴん、と神経を弾かれるような感覚がして、十有は咄嗟に背中を丸めた。両手で性器の先端を包み、彼の肩に額を載せるようにして身体を支える。
 勢いよく飛沫が手のひらに広がるのを感じながら、十有は声を漏らしてしまわないようにきつく唇を噛んだ。
 一回、二回、三回と、不規則に出る精液がやむまで待って、つめていた息を吐き出すと、罪悪感と虚脱感が襲ってきた。
 達してしまった。あっけなく、まるで待ちわびていたみたいな早さで。
「気にせずに出してよかったのに」
 左手で巧みに十有の身体をホールドして、花賀屋が穏やかに言った。

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