新しくカートに入れた電子書籍 すべて見る
カートを見る 合計金額(税込)0円
新しくカートに入れた電子書籍 すべて見る
カートを見る 合計金額(税込)0円

渇命

本を購入

本価格:620(税抜)

カートに追加しました
電子書籍を購入

電子書籍価格:620円(税抜)

獲得ポイント:6pt
書籍紹介

 この身は、愛しい犬に喰われる贄(にえ)──

「犬になりたい」と縋りつく人気俳優・達幸の恋人兼、飼い主となった明良。他の雄に奪われることを危惧した達幸に監禁されたものの、どうにか解放され、マネージャーとして公私ともに彼を支えようとしていた。だが、そんな明良に達幸の独占欲と執着は増すばかり。隙あらば二人きりの“完璧な楽園”に閉じこもろうとする。日に日に、達幸の双眸に揺れる仄暗い光は強くなり……。
立ち読み
 「……ちゃん、…あー……、ちゃん……」
 予想した通り、達幸の姿はクロゼットの中にあった。
 開いた扉の影に隠れてそっと窺えば、ぼんやりとした灯りの中、胡坐をかき、勃起した雄を右手で扱き立てる達幸が浮かび上がる。左手に握られているのは、明良が贈った黒革の首輪だ。
「ううう…っ、あーちゃん…足りないよ、あーちゃん…もっと、もっとあーちゃんが欲しいのに…俺はあーちゃんさえいれば、他はどうなったって構わないのに…どうしてあーちゃんは、わかってくれないの…」
 精液を纏った雄がたてるぐちゅぐちゅという生々しい水音に、啜り泣きが混ざり合う。達幸の視線が注がれているのは、今にも暴発せんばかりの自分自身ではなく、黒革の首輪の方だ。青い目にはあの暗い光が滲み、薄明りの中で異様なほど爛々と光っている。終始和やかだった夕食の時とは別人のような有様に、明良は戦慄する。
「舞台なんてやりたくない…、他の雄に見せたらあーちゃんが穢れちゃう…。毎日いっぱいしてるのに、あーちゃんはどうして俺のこと、妊娠してくれないのかな…せめてあーちゃんのおなかがいつもおっきくなってれば、みんなすぐにあーちゃんが俺の飼い主ってわかるのに…もう、いっそ…」
 雄を扱く手がぴたりと止まり、嗚咽も治まった。不吉な沈黙が不安をかきたてる。まさか覗きがばれたのかと心配になったが、達幸は纏わり付く何かを振り払うかのようにぶるりと首を振った。
「…駄目、駄目。またあんなことしたら、駄目。あーちゃんは俺の舞台が見たいって…だから、頑張らなきゃ…タツよりも可愛い、一番いい犬なんだから、頑張らなきゃ…」
 そこで明良はそっとその場を離れ、足音を忍ばせてベッドに戻った。あれ以上、切なげな泣き声を聞いていられなかったのだ。
 ──明良を再び監禁したいという達幸の欲望は、確実に大きくなっている。かつて達幸の独占欲を甘く見ていた明良が、マネージャー補佐に名乗りを上げた時と同じように。違うのは、達幸の中に欲望を押し止めるものが存在することだ。
 それもまた、明良に対する愛情…欲望が姿を変えたものに他ならない。なんて皮肉なのだろう。
電子書籍の閲覧方法をお選びいただけます
ブラウザビューアで読む

ブラウザ上ですぐに電子書籍をお読みいただけます。ビューアアプリのインストールは必要ありません。

  • 【通信環境】オンライン
  • 【アプリ】必要なし

※ページ遷移するごとに通信が発生します。ご利用の端末のご契約内容をご確認ください。 通信状況がよくない環境では、閲覧が困難な場合があります。予めご了承ください。

ビューアアプリ「book-in-the-box」で読む

アプリに電子書籍をダウンロードすれば、いつでもどこでもお読みいただけます。

  • 【通信環境】オフライン OK
  • 【アプリ】必要

※ビューアアプリ「book-in-the-box」はMacOS非対応です。 MacOSをお使いの方は、アプリでの閲覧はできません。 ※閲覧については推奨環境をご確認ください。

「book-in-the-box」ダウンロードサイト
一覧 電子書籍ランキング 一覧
アイコンについて
  • プラチナ文庫
  • プラチナ文庫 アリス
  • プラチナ文庫 艶
  • ラピス文庫
  • f-LAPIS
  • プランタンe-Boys!
  • 本あり
  • 電子書籍あり