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夜明けには優しいキスを

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書籍紹介

もう、ひとりでいないで──。

アルバイトで生計を立てる要は、理不尽な仕事や恋人の暴力をも受け入れて日々を過ごしていた。それが過去に犯した罪の罰だと思っていた。バイト先の後輩・公平はそんな要を気に掛け、好意すら寄せてくれる。公平の真っ直ぐな眼差しに罪を暴かれそうで怖かったのに、いつしか彼に惹かれていた。けれど、過去の罪はその想いを許さない。幸せになることを拒む要に、公平は……。
立ち読み
  また携帯が震えはじめる。公平からだ。薄暗い部屋の中で、唯一明るく光る画面の向こうに公平がいる。ボタンをひとつ押すだけでつながってしまう。必死でこらえているこっちの気も知らず、何度でも差し出される優しい手。
 おずおずと、震える指先を通話ボタンにかけた。
「……もしもし」
『要さん、よかった、出てくれた』
「悪い、最近、ちょっと忙しくて」
『家?』
「ああ」
『声、なんか変だね』
「そんなことない」
『そんなことあるよ。風邪? あ、もしかして寝てた?』
 だったらごめんと謝ってから、公平は遠慮がちに言った。
『電話出てくれてるってことは、今、彼氏いないんだよね?』
「ああ」
『じゃあ、なにか差し入れするよ。心配しないで。玄関ドアに引っかけて帰るから』
「いい。本当に風邪じゃないから」
『じゃあ、泣いてたんだ』
 不意打ちで断定されて、返事に詰まった。
『迎えに行くから、俺んちおいで』
「……困る」
『彼氏が来る?』
「そうじゃない」
『じゃあすぐ行くよ』
 拒む前に電話は切れた。会いたいって言わない。メールでそう言ったくせに、嘘つきな男を恨めしく思った。なのに待っている。舌の根も乾かないうちに約束を破る男を、自分は待ちわびている。困ると言いながら、どうしようもなく惹かれている。
 この気持ちに名前をつけるならひとつだけだ。
 自分でももうわかっている。でも認められない。
 自分は誰にも恋などしないと決めている。
 そうして責任を公平になすりつける。会いたい気持ちは自分も同じなのに、それを全て公平の口から言わせている。自分はさも困ったフリをして──。
 弱い。汚い。あさましい。それでも会いたくて、苦しい。
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